本日11レース以降、計6レースの予想を全て掲載しました。
ファルコンSの過去10年の平均前半3F33秒93-後半3F36秒15。過去10年でかなりのハイペースが7度、ややハイペースが3度。不良馬場で行われた2016年には、前半3F33秒3-後半3F39秒7(走破タイム1分25秒0)のウルトラハイペースで前が崩れるしかないようなレースが出現したこともある。
過去10年で逃げ馬が1勝、追込馬1勝だが、先行馬が2勝、中団馬が2勝に対して差し馬が4勝もしている。芝1400m戦ではあるが、ハイペースの傾向が強く、逃げ、先行馬よりも差し、追い込み馬有利のレースと言えるだろう。
ただし、今年は逃げ馬が手薄でペースセッティングの逃げが濃厚の組み合わせ。同馬の逃げに対して、内のカルロヴェローチェがどこまで抵抗するかだが、同馬は前走から1Fの距離短縮でもあり、2番手からでもやれる馬なので、無理はさせない可能性が高い。ペースセッティングがハナを主張しきることで、極端にペースは上がらないと見るが、相当に馬場が悪化している可能性が高いので、前から押し切るのは楽ではないと見る。
本日1番 中京11R ファルコンS 芝1400m
◎ (5)バグラダス
〇 (10)ミルトクレイモー
▲ (9)アームズレイン
△ (6)タマモブラックタイ
△ (7)スーパーアグリ
△ (8)ペースセッティング
△ (13)スプレモフレイバー
△ (12)サトノグレイト
結論 馬連5-10,9,6,7,8,13,12 (15:9:6:6:6:6:2) 複勝5 (50)
◎ (5)バグラダス
福島ダ1150mの新馬戦を勝利した馬だが、そのあと芝路線に転向して上昇した馬。デビュー3戦目の芝2走目となった前々走では、それまでの逃げ競馬から一転、差す競馬で結果を出した。前々走は新馬戦を逃げ切り勝ちした快速馬トレンディスターが逃げ、本馬は7番枠からまずまずのスタートを切り、道中4番手。レースは緩みないペースで流れたこともあり、折り合いもついて、最後の直線ではしっかりと脚を伸ばして快勝した。
前走の朝日杯FSは、5番枠から好スタートを切って、そこからコントロールして内の各馬を行かせて、やや引っ掛かりながら好位の中目を追走。3角で最内に入れてドルチェモアの後ろの3列目で4角。直線序盤でドルチェモアが外を選択したので、最内から追われて前との差を詰め、ラスト1Fで何とか捌いて食らいついたが、最後はジリジリで前々走で撃破したキョウエイブリッサに3/4差差されて、5着に終わった。
前走は前日の雨の影響で馬場があまり良くない状況下で、デイリー杯2歳Sを逃げ切り勝ちしたオールパルフェが逃げて、前半5F45秒7-後半48秒2のかなりのハイペース。それを考えると勝ち馬ドルチェモアと0.4秒差は、かなりの好内容だった。芝1400mなら前々走のように差す形となり、展開にも恵まれるだろう。巻き返しに期待する。
○ (10)ミルトクレイモー
新馬戦では後の朝日杯FSの覇者ドルチェモアの3着、次走未勝利戦は後のデイリー杯2歳Sの3着馬ショーモンの2着とやや物足りなさを感じさせていたが、初めての芝1200m戦となった4走前の福島未勝利戦で化け、1クラス上の指数で逃げ切り勝ちした馬。
その次走のさざんかSも3番枠から好スタートを切って、一旦先頭に立ったが、外からダンシングニードルが競り掛けてくるので、同馬を行かせて2番手からの競馬。逃げて化けた馬だけに2番手からの競馬でも能力を出せるのかと疑問に思ったが、結果は2番手からの競馬でも全く問題なし。最後の直線でダンシングニードルを楽に捉えて2馬身半差で圧勝した。当時の4着馬が(7)スーパーアグリである。
前走のマーガレットSは、時計の掛かる馬場を前半3F33秒8-後半3F34秒8とやや速い流れを先行したために、4着に失速したが、休養明けの影響もあったはず、ひと叩きされた今回はスタミナの強化が見込め、差す競馬ならチャンスがあると見る。
▲ (9)アームズレイン
前々走の中京ダ1200m戦で逃げて3馬身半差で圧勝した馬。初芝の前走マーガレットSは大外10番枠から外に大きくヨレて後方からの競馬になったが、3~4角の外から位置を押し上げ、4角で外に張られながら2列目まで上がって行ったために、ラスト1Fでジリジリになって5着に敗れた。
前走時は勝ち馬との着差は1.2秒差だったが、スムーズな競馬ならもっと勝ち馬との着差を詰められていたと推測される。また芝も問題なく走れていた。タフな芝ではダート適性の高さや、前走で時計の掛かる馬場を経験していることは強みになるので、ここでの一発に期待だ。
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本日4番 中山11R フラワーC 芝1800m
◎ (1)ドナウパール
〇 (6)パルクリチュード
▲ (15)ココクレーター
△ (8)マテンロウアルテ
△ (9)セリオーソ
△ (12)ゴールデンハインド
△ (13)ニシノコウフク
△ (16)ヒップホップソウル
結論 馬連1-6,15,8,9,12,13,16 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝1 (50)
■スローペースの傾向も馬場が悪化すると…
今開催は中山芝1800mで中山記念、中山牝馬S、フラワーS、スプリングSと重賞が行われる。前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念>中山牝馬S、スプリングS>フラワーCとなる。
トップクラスが集う中山記念は、馬場が悪化しない限り各馬が2角の急坂の下り坂で勢いに乗せるため、向上面で大きくペースが緩むことがほとんどない。それゆえに最初の1角までの距離が約205mと短く、前半で急坂を上る逃げ馬有利のコースでありながら、前が崩れることもある。
しかし、キャリアが浅く、まだ体力がない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、鞍上が2角からの急坂の下りをゆっくり下ることを意識するので、向正面でペースが上がらず、しばしば前残りが発生する。力の要る馬場で行われた2020年こそ前半5F59秒2-後半5F60秒6のハイペースになったが、過去10年中9年は平均ペースよりも遅く、過去10年中逃げ馬の1着が3回ある。また残る7回も3角5番手以内の先行馬だ。
ただし、過去10年は全て良馬場でのもの。重馬場で行われた2012年のこのレースでは緩みなくレースが流れてオメガハートランドの大外一気が決まっている。また2着も終始中団の最内を立ち回り、直線で馬群を上手く捌いて内から抜け出して来たメイショウスザンナだった。先行馬が総崩れとなったのである。
今年は現時点で稍重。断続的な雨の影響で重まで馬場が悪化する可能性もある。いずれにせよ、3歳牝馬にとってタフな馬場だろう。今年は過去10年の傾向とは違う想定で予想を組み立てたい。
■有力馬の紹介
◎ (1)ドナウパール
阪神芝1600mの新馬戦では4着に敗れたが、その後に休養させたことで成長を見せ、前走の小倉芝1800mの未勝利戦を快勝した馬。前走は5番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこから促されても二の脚でやや置かれ、ゆったり進めて中団中目を追走。前の馬群とのスペースを維持しながら追走していた。
3角で中目からじわじわスピードに乗せて、前の馬との差を詰め、4角でスペースを詰めながら徐々に外に誘導されると、すっと2番手に上がって直線。序盤で先頭に並びかけ、ラスト1Fでしぶとく伸びて後続を突き放し、最後は流しての2馬身半差の完勝だった。
芝1600mの新馬戦で二の脚で明確に置かれて位置取りが悪くなったが、前走で距離を延ばしたことや時計の掛かる馬場だったことで、前記の弱点が解消した。距離1800mも本日のタフな馬場も合うだろう。休養明けの前走で好走した疲れや、1番枠の戸崎騎手で詰まった場合が怖いが、総合的にはもっとも本命馬に相応しいと判断した。
〇 (6)パルクリチュード
福島ダ1700mの新馬戦を逃げて楽勝した馬。初芝となった前走の紅梅Sでは、8番枠から五分のスタートを切って、中団の外を追走。最後の直線でもしぶとく伸びて来ていたが、あと一押しの段階で1着馬と1着馬の間で挟まれて立ち上がるほどの痛恨の不利があっての4着。本来の能力を出し切れなかったが、芝でも問題なく走れていたのは確か。タフな芝ではダート適性の高さや、前走で時計の掛かる馬場を経験していることは強みになるので、対抗評価とした。
▲ (15)ココクレーター
東京芝1800mの新馬戦では、ラスト2Fは11秒1-11秒2とほぼ減速しない流れを、出遅れて後方から勝ち馬(14)エメリヨンに優る上がり3Fタイムでクビ差に迫った馬。エメリヨンはゲート入りを嫌って激しく転倒するアクシデントがあったが、本馬はそれを上回るレース内容だった。
その次となる前走の東京芝1600mの未勝利戦では、8番枠から五分のスタートを決め、そこからじわっと押して好位で流れに乗せて行く競馬。中目を追走したため、3~4角では包まれ、直線序盤では進路がなく、捌くのに苦労しながらラスト2Fで何とか外に出すと、そこからすっと伸びてここで先頭列に並びかけ、ラスト1Fでそのまま突き抜けて1馬身3/4差の完勝だった。
前走時はラスト2F11秒8-11秒7でラスト1Fで加速しており、ゲートに課題は残すもののまだ底を見せた感がない。今回は前走から1Fの距離延長で道悪となると不安もあるが、伸びしろの魅力に惹かれて3番手評価とした。
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本日2番 阪神11R 若葉S 芝1800m
◎ (8)ショウナンバシット
〇 (7)ロゼル
▲ (5)クールミラボー
△ (3)ラスハンメル
△ (6)ミントマーク
結論 馬連8-7,5,3,6 (15:15:10:10) 複勝8 (50)
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (8)ショウナンバシット
デビューから上昇一途で、前々走の1勝クラスを勝利した馬。前々走は3番枠から五分のスタートを切って、外のダノンべドロに行かせて2番手を追走。4角で追い出されると、抜群の手応えで同馬に並びかけ、直線序盤で先頭。内にモタれる場面を見せていたが、本馬を追い開けるようにして上がって来た(1)マイネルエンペラーを1馬身3/4差振り切っての完勝だった。
本馬が前々走で記録した指数は、今回のメンバー中でNO.1のもの。前走は1番枠から好スタートを切って外の2頭に行かせて、3番手の最内を追走。3~4角で包まれてラスト1F地点まで前が壁だったが、ラスト1Fで狭いラチ沿いを突いて2着に粘った。前走は前々走と同等の指数だったが、能力を出し切れていないと推測される。さらに今回はテンが遅い馬が多い中、前で戦える強みがあるので中心視した。
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本日5番 中京12R 4歳上1勝クラス ダ1400m
◎ (10)ボブズヤアンクル
〇 (13)カールスモーキー
▲ (8)ビートエモーション
注 (9)サンライズジョワ
△ (1)キトゥンズワルツ
△ (2)ベルカノア
△ (6)メリーセンス
結論 馬連10-13,8,9,1,2,6 (15:10:10:5:5:5) 複勝10 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にボブズヤアンクル(-10.3pt)、オリ(-4.3pt)、ベルカノア(-4.0pt)、カールスモーキー(-3.7pt)、フロスティクォーツ(-2.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (10)ボブズヤアンクル
昨春の中京1900mの未勝利戦を初ダートながら勝利した馬。次走昇級戦でも逃げて3着に善戦しているように、中京のダートは適性がありそうだ。その後はスランプとなったが、近走は復調気配でダ1400mにも慣れてきた。
前走は前半3F35秒5-後半3F37秒6のかなりのハイペースを12番枠からまずまずのスタートを切って、好位のを追走。3角から2列目に並びかけ、4角もそのままの位置から直線序盤で追い出されると、ラスト1Fで先頭。そこを外から2頭に差された好内容の3着だった。
本馬が前走で記録した指数はメンバー中でNO.1のもの。もっと脚をタメていければもっと上の着順が狙えると見て、中心馬とした。
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本日6番 阪神12R 4歳上2勝クラス ダ1400m
◎ (4)ヴァクストゥーム
〇 (14)リュクスウォリアー
▲ (10)フローラルビアンカ
注 (7)ネイチャーカレン
△ (5)シホノディレット
△ (1)ベラール
△ (6)アウトレイジング
△ (9)スウィートプロミス
△ (13)フォックスリープ
△ (16)ポケットロケット
結論 馬連4-14,10,7,5,1,6,9,13,16 (10:10:10:5:3:3:3:3:3) 複勝4 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にネイチャーカレン(-13.0pt)、ヴァクストゥーム、フローラルビアンカ、フォックススリープ(ともに-9.3pt)、ベラール(-9.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (4)ヴァクストゥーム
昨年1月の中京ダ1400mの1勝クラスで2着と好走した実績がある馬。同レースは前半3F34秒2-後半3F39秒0の極端なハイペースを7番枠から出遅れ、腹を括って最後方からレースを進めたもの。3~4角の外から進出開始し、直線ではひと追いごとに伸びて勝ち馬ゼンノジャスタに半馬身差まで迫った。
このように本馬は後半型の競馬をしてこそのタイプ。しかし、前走は内枠の強い先行馬が残る流れを、大外16番枠から五分のスタートを切って、そこから好位の外と位置を取りに行ったが、意外と崩れなかった。前走は上位2頭が強く、それらには大きく離されたが、3着馬のサンデーミラージュとは0.2秒差(7着)だ。
長期休養後はやや物足りないレースが続いていたが、前走内容は復調気配を感じさせるもの。またある程度、前の位置を取れたことも収穫で、今後は展開待ちをする必要性もなさそう。中団くらいからの競馬で馬券圏内突入に期待する。
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本日4番 中山12R 4歳上2勝クラス ダ1200m
◎ (2)ローヴェロ
〇 (14)パイプライン
▲ (16)アジアノジュンシン
△ (1)ユスティニアン
△ (5)カンザシ
△ (3)ブルースコード
△ (12)ピンクダイヤ
△ (8)ゴーストレート
△ (11)ファイアーボーラー
結論 馬連2-14,16,1,5,3,12,8,11 (10:10:10:10:3:3:2:2) 複勝2 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にローヴェロ(-17.3pt)、ユスティニアン(-16.3pt)、カンザシ(-15.3pt)、ロレンツォ(-14.3pt)、アジアノジュンシン(-13.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (2)ローヴェロ
これまでのキャリアが6戦と浅く、3走前の1勝クラスでは1クラス上の指数で逃げ切り勝ちしている実力馬。長期休養明けの前々走も8番枠からまずまずのスタートを切って、好位の外を追走。最後の直線ではしぶとく前との差を詰め、ラスト1Fで抜け出しを図ったところを、外からフォーヴィスムにクビ差差されての惜しい2着だった。
前走の大島特別は東京のタフなダートを、2番手追走。勝ちに行ったことで最後に甘くなって3着に敗れたが、負けて強しだった。長期休養明けの疲れもあったのだろう。今回はダ1200mになるが、スピードがあるので、この距離も問題ないはず。今度こそを期待す