2023年 チューリップ賞・オーシャンS+10R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2023.03.04
2023年 チューリップ賞・オーシャンS+10R以降の予想

本日は10レース以降、計6レースで予想終了です。

チューリップ賞はGⅢ時の2013年~2017年の平均前半4F47秒4-後半4F47秒18。GⅡに昇格以降の2018年以降の平均前半4F47秒32-後半4F46秒24。GⅡに昇格後は前半のペースがやや速くなっている傾向だ。

過去10年で逃げ1勝、追込1勝、先行、差しも半分ずつで脚質による大きな有利不利が見られないが、2013年~2017年では差し馬が4勝しているのに対して、2018年以降は先行馬が4勝している。これはレースの格が上がったことで、本番ではなくここが目標の強い先行馬が出走してくる機会が増えたからだろう。

近年は決め手抜群のハープスターの追い込みが決まるようなレースではなく、先行馬が押し切りやすいレースになっているので注意したい。

本日1番 阪神11R チューリップ賞 芝1600m
 ◎ (10)アリスヴェリテ
 〇 (8)ドゥーラ
 ▲ (17)ペリファーニア
 △ (1)アンリーロード
 △ (3)ルミノメテオール
 △ (11)バースクライ
 △ (13)コナコースト
 △ (4)エクローサ
結論 10-8,17,1.3,11,13,4 (15:14:5:5:5:5:1) 複勝10 (50)

◎ (10)アリスヴェリテ

 4走前の野路菊Sでは逃げて3着馬に6馬身差を付け、ファントムシーフ(後の共同通信杯の勝ち馬)と2馬身差の2着に善戦、3走前のアルテミスSでも逃げて強豪ラヴェルやリバティアイランドと接戦の3着と好走した馬。本馬はトップクラスが相手だとやや決め手比べで見劣るため、なるべく前でレースをしたいところ。しかし、自己条件の近2走は得意の形のレースをさせてもらえなかった。折り合う競馬をしたことで、掛かってしまったことが主な敗因だが、スムーズに前で流れに乗れれば巻き返せるだろう。

○ (8)ドゥーラ

 デビュー2戦目の札幌芝1800mの新馬戦では3着馬に7馬身近く差を付けて快勝し、次走の札幌2歳Sも優勝した馬。札幌2歳Sでは3角外から新馬戦で敗れたドゥアイズ(2月のクイーンCで2着)をぴったりマークして乗り、4角で同馬の外に出されるとエンジン全開。しっかりと差し切った。休養明けで挑んだ前走の阪神ジュベナイルFは6着に敗れたが、16番枠から出遅れて後方2番手からのレースとなり、最後の直線では馬群を縫うようなレースになったもの。最後の直線入り口とゴール前で2度も挟まれる不利があった。完全な力負けではないので巻き返せるはず。

▲ (17)ペリファーニア

 エフフォーリアの半妹。中山芝1600mの新馬戦では、やや出遅れて好位直後の外を追走したが、2角で前の馬が下がってブレーキをかける場面があったが(この結果、馬場の良い外を通ることが出来ている)、その後はスムーズ。3~4角の外から好位に進出し、4角2列目の外から直線序盤で先頭に立つと、そこから後続を引き離して3着馬に7馬身差をつけて快勝した。ラスト2Fは11秒5-11秒7とそこまでの余裕は感じさせなかったが、新馬戦としてはなかなか優秀な指数を記録。相手強化でも要注意だ。
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オーシャンSの過去10年の平均前半3F33秒33-後半3F34秒77。スタート後からゴール前坂下までおよそ4.5mを一気に下っていく中山芝1200m戦らしく、かなりのハイペースが発生しやすいのが特徴だ。実際に芝1200m戦にして過去10年で逃げ切り勝ちした馬は2019年のモズスーパーフレアとなっている。

その上で今回は15番枠からハナを主張するジャスパージャック、中からオパールシャルムもハナを主張する形で競り合う可能性が高い。オパールシャルムの陣営は、逃げた前走の手応えを感じているようだ。さらに内からジャズエチュードやジュビリーヘッド、カイザーメランジェが先行、外からはレイハリアも絡んで行くことが予想される。

馬場状態も昨年と同じくらい時計を要しているだけに、前半3F33秒4、後半3Fは34秒5くらいの決着が予想される。これは昨年の前後半ラップだが、昨年は追い込み馬のナランフラグが2着に善戦している。今年もそのイメージで予想を組み立てたい。
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本日4番 中山11R オーシャンS 芝1200m
 ◎ (12)タイムトゥヘヴン
 ○ (2)ナランフレグ
 ▲ (9)ヴェントヴォーチェ
 注 (11)キミワクイーン
 △ (4)ロードマックス
 △ (7)オパールシャルム
 △ (15)ジャスパージャック
結論 馬連12-2,9,11,4,7,15 (15:10:10:5:5:5) 複勝12 (50)

◎ (12)タイムトゥヘヴン

 昨秋のダービー卿CTで初重賞制覇を達成した馬。同レースは外差し馬場で、逃げたリフレイム、その外から競り掛けて行ったサトノフェイバーが15、16着に沈む展開。本馬は3番枠から出遅れ。最後方付近から3角をロスなく回り、4角で外に出されるとジリジリ伸び始め、ラスト1Fで前をまとめて差し切った。展開に恵まれたが、本馬はこのレースで自己最高指数を記録している。もともとはクラシックロードを使われていた馬だが、距離を短くして追い込む競馬で良さが出たのは確かだ。

 ダービー卿CT激走後は通常、疲れが残って次走で崩れるのが一般的だが、本馬は次走の京王杯スプリングCで1Fの距離短縮にも対応し、3着と善戦。崩れなかったことからこの距離にも問題ないと言える。また前々走の京都金杯では出遅れて後方馬群の最高尾から最短距離を立ち回ったとはいえ、最後の直線で前が壁になる不利がありながらメンバー最速の上がり3Fタイムを記録しているように調子が良い。

 前走の東京新聞杯でも出負けして、後方の中目で包まれたまま3角。3~4角でペースが緩んだことで進路もスペースもなく、最後方列近くで直線へ。序盤でもまだ進路確定できず、ラスト2Fで外の各馬が伸びたので、そこで外に誘導し、ラスト1Fでジリジリと伸び、雪崩れ込んでのなだれ込んでの7着だった。近2走とも力負けではないだけに、ここは展開に恵まれての一発を期待したい。

○ (2)ナランフレグ

 昨秋の高松宮記念の覇者。同レースでは逃げたレシステンシアが3~4角でペースを引き上げたことで前と4角外々を回った馬が崩れたもの。1番枠を利して後方最内を追走した本馬は、ラスト1F地点でレシステンシアの直後から外に出す際、外への進路をトゥラヴェスーラに塞がれており、狭い間に体を捻じ込んで捌いてくるロスはあったが、ど嵌りした部類の内容での優勝だった。

 本馬は昨秋のスプリンターズSでも3着。同レースもジャンダルムが逃げて前半3F32秒7-後半3F35秒1のかなりのハイペースに持ち込んだことで、6番枠から出遅れて後方最内を追走していた本馬はここでも、馬群を捌くのに苦労はしていたが、ラスト1Fで捌き切って雪崩れ込み3着と善戦している。

 前走・香港スプリントCは前半3F35秒15-後半3F33秒61とペースが遅かったこともあるが、休養明けのスプリンターズSで好走した後で末脚不発の10着に敗れた。しかし、今回はそこから立て直されての一戦。展開にも恵まれるここは重い印を打ちたい。

▲ (9)ヴェントヴォーチェ

 超高速馬場で行われた昨年4月の中山芝1200m戦、春雷Sで3馬身半差の圧勝を収めた馬。同レースでは9番枠から五分のスタートを切って一旦は好位の中目を追走。そこからコントロールしてやや位置を下げて3角。3角で外目に誘導し、4角では3列目。序盤ですっと伸びてラスト2F11秒3-11秒1で加速して勝利した。

 また前々走のキーンランドCでは、8番枠からやや出遅れ、少し窮屈ながら追われたものの、一旦下がって後方からの競馬。道中はペースが上がらなかったが、中団の最内で我慢して3角。3~4角でさらにペースダウンして各馬が外に出していく中、本馬は上手くウインマーベルの後ろを通して3列目で直線へ。序盤でヴァトレニが抜け出し、本馬はこれを目標にしぶとく追われてジリジリと伸び、ラスト1Fでこれを捉えると、外のウインマーベルとの叩き合いを制してクビ差で優勝した。

 今回は春雷S時のように超高速馬場ではないので、勝ちに行く競馬をした場合は危ういが、キーンランドS時のように上手く後方で脚をタメればここも通用するはず。キンランドC時よりもさらなる相手強化となるが、展開に恵まれる可能性が高いここは3番手評価とした。
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本日3番 阪神10R なにわS ダ1200m
 ◎ (10)ファーンヒル
 〇 (7)ジゲン
 ▲ (12)ピアシック
 注 (1)メズメライザー
 △ (6)ナックドロップス
 △ (9)サンキューユウガ
 △ (11)エリモグリッター
 △ (13)サイファーシチ
結論 馬連10-7,12,1,6,9,11,13 (14:10:10:4:4:4:4) 複勝10 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジゲン(-21.3pt)、ショウゲッコウ(-19.3pt)、ファーンヒル(-18.3pt)、メズメライザー、エリモグリッター(ともに-17.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (10)ファーンヒル

 デビュー当初は芝を使われていたが、ダートに路線転向すると一気に上昇し、オープンの端午Sで3着に善戦した馬。前走では2勝クラス・豊川特別を圧勝。前走は7番枠から好スタートを切って好位の直後を内を追走していたが、向正面で外目に誘導し、3~4角の外から上がって行く競馬。最後の直線は楽な手応えのままグングン加速し、ラスト1Fで先頭に立つと、後続を4馬身引き離しての完勝だった。

 本馬が前走で記録した指数は、今回のメンバーではNO.1タイのもの。また4歳馬で成長力が見込めることから、本馬を本命馬とした。端午Sで戦ったライバルたちの大半が3勝クラスを突破していることからも期待できるだろう。
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本日2番 中山10R 上総S ダ1800m
 ◎ (12)ガンダルフ
 〇 (4)オンザライン
 ▲ (8)ミッキーヌチバナ
 注 (15)ソニックベガ
 △ (2)フジマサインパクト
 △ (10)コパノニコルソン
 △ (13)ナリノモンターニュ
結論 馬連12-4,8,15,2,10,13 (14:14:10:5:5:2) 複勝12 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にベストリーガード(-24.7pt)、ガンダルフ(-23.7pt)、トラモント(-21.7pt)、オンザライン(-20.7pt)、コパノニコルソン(-19.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (12)ガンダルフ

 4走前に初ダートで3勝クラスの甲州街道Sを4着すると、そこからダートに路線転向して着実に上昇した馬。近2走はこのクラスで連続で2着と好走しており、特にダ1800mの前走・市川Sでは、大外16番枠から出遅れたが中団外まで上がり、向正面では内に入れて3~4角では最内を追走。最後の直線でしっかりと伸びていたが、相手が悪く2着に敗れた。本馬が前走で記録した指数は、ここではNO.2のもの。(NO.1はマイペースで逃げたベストリーガードの前々走・チバテレビ杯だが、今回は逃げられない可能性が高い) 距離もテンに置かれて追走が忙しい1600mよりも1800mのほうが好ましいだろう。まだダートでの上昇が見込めるだけに、ここも期待できる。
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本日6番 阪神12R 4歳上2勝クラス ダ1800m
 ◎ (7)エンジェルシリカ
 〇 (11)ウインバグース
 ▲ (1)ブッシュガーデン
 注 (3)マイネルレノン
 △ (10)ジャスパークローネ
 △ (15)タイセイブリリオ
 △ (4)テイエムヒマラヤ
 △ (6)シゲルカチョウ
結論 馬連7-11,1,3,10,15,4,6 (14:10:10:5:5:3:3) 複勝 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にブッシュガーデン(-12.7pt)、マイネルレノン(-12.3pt)、ウインバグース(-12.0pt)、タイセイブリリオ(-11.7pt)、カレンヒメ(-11.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

 ◎ (7)エンジェルシリカ

 4走前に1勝クラス勝利時に成長を感じさせた馬。4走前は1番枠から出遅れたが、最内からじわじわ挽回して向正面では単独4番手。そこから外に誘導され、3~4角では外から位置を押し上げて、4角では2列目の外。ラスト1Fで抜け出してからは、外にモタれる癖を見せていたが、それを修正しながら危なげない勝利だった。本馬はその後昇級してからも毎回崩れていない。

 前走のキャンドルライト賞は大外16番枠。有馬記念と同日で内が伸びない馬場だったが、終始外々を追走し、4角では大きく外に張られる不利があっての勝ち馬と0.6秒差(6着)だった。

 今回は逃げたほうが能力を出せる馬が揃ったメンバー構成。本馬も1勝クラス時はそのタイプの馬だったが、ここにきて自在性を身につけた強みがある。また今回は斤量52kgの恩恵もあるだけに、上手く流れに乗っての中団からの差し込みを期待する。
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本日5番 中山12R 4歳上2勝クラス ダ1800m
 ◎ (12)パワーブローキング
 〇 (1)アラゴナイト
 ▲ (2)オレデイイノカ
 △ (5)デルマタモン
 △ (10)カランセ
 △ (11)クリーンドリーム
 △ (16)サラフィエル
 △ (4)スウェアー
 △ (15)フリーフロー
結論 馬連12-1,2,5,10,11,16,4,15 (13:13:5:5:5:5:2:2) 複勝 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で
算出した『能力値』は、高い順にコスモコラッジョ(-16.0pt)、オレデイイノカ(-15.7pt)、アラゴナイト(-15.0pt)、サラフィエル(-14.0pt)、パワーブローキング(-13.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命
馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。
また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記
録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (12)パワーブローキング

 4走前の中山ダ1800m戦、1勝クラスでは2番手から4角で逃げ馬に並びかけ、出口で先頭に立つと2着馬に5馬身、3着に10馬身差をつけて圧勝した馬。本馬が4走前で記録した指数は、1クラス上の水準を上回る優秀なものだった。その後、ひと息入れてからは太目残りで結果が出ていないが、前走は1.5Fの距離延長ながら13番枠から押して好位を取りに行く勝ちを意識する競馬。最後に失速してしまったが、内容は悪くなかった。このあたりでピリっと絞れれば、4走前の再現を期待できる。

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