2021年 皐月賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2021.10.31
2021年 皐月賞の予想

おはようございます😊 本日も回収率向上を目指してがんばります!

本日4番 新潟9R 3歳1勝クラス ダ1200m
 ◎ (7)チェックメイト
 〇 (9)コスモノアゼット
 ▲ (11)カインドリー
 △ (4)グルーヴビート
 △ (14)セルフメイド
 △ (1)オーホンブリック
 △ (6)ハイオプターレ

見解

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にスマートルミエール(-7.7pt)、セルフメイド(-7.0pt)、チェックメイト(-6.7pt)、ワンモアエフォート(-5.7pt)、コスモクウェンチ(-1.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

 そこで◎には、4走前に芝で3着、前々走はダートで3着とこのクラスの安定勢力な3歳馬(7)チェックメイトを推します。前走は好スタートを決め、外からハナを主張してきた3着馬に行かせて2番手外から勝ちに行く競馬。前半3F34秒9-後半3F37秒6の速い流れとなったこともあり、最後は苦はしくなりましたが、5着に粘ったように地力をつけています。前走の厳しい競馬を糧にもう一歩前進を期待します。

 ○は、前走の未勝利戦では外枠から抑えきれない手応えで逃げ馬に並びかけ、4角先頭から押し切って勝利した(9)コスモノアゼット。休養明けの前走は制御不能で暴走してしまいましたが、まともに走れば巻き返せるでしょう。

結論 馬連7-9,11,4,14,1,6 (10:10:10:10:5:5) 複勝7 (50)


本日1番 東京11R 天皇賞(秋) 芝2000m
 ◎ (9)グランアレグリア
 〇 (1)コントレイル
 ▲ (10)カイザーミノル
 △ (4)ポタジェ
 △ (6)トーセンスーリヤ
 △ (5)エフフォーリア
 △ (15)ヒシイグアス

見解

■33年間も逃げ切り勝ちなし

 天皇賞(秋)は1987年のニッポーテイオー以来、33年間も逃げ切りが決まっていません。歴史上は1991年にプレクラスニーが逃げ切り勝ちを収めていますが、これは1着入線したメジロマックイーンの降着によるもの。

 1998年にあのサイレンススズカは5F57秒4の驚異的なタイムで通過したものの、大欅の向こう側に消え、2015年のエイシンヒカリはデビュー戦以来の折り合う競馬を選択。また、2017年に逃げると思われていたキタサンブラックは出遅れ、デビュー以来初の後方から道中追い上げる形。サイレンススズカで逃げた武豊騎手がその後、積極的に逃げなくなったのは、天皇賞(秋)が行われる東京芝2000mは、良馬場でも逃げ切るのが難しいと知っているからでしょう。

 なぜ難しいのかというと、Bコース替わりなどの影響も多少ありますが、東京芝2000mは1角奥のポケット地点からスタートすることが一番の理由だと言えます。このポケットは東京芝2000m専用のため、芝状態がとても良く、各馬の出脚がつきやすいもの。すぐにコーナーを迎えるので外枠の馬はすぐに切り込んでくるし、それに邪魔されまいと、逃げたい馬は序盤から加速し、2角で先頭を奪うという意識で騎乗しなければならない。

 序盤からスピードに乗せて行かせたうえに、更に次の3角までの距離が長いとなると、逃げ馬は容易に息を入れられない。レースの前半3F目までが速くても4F目で息を入れれば、最後の直線で余力を残せますが、4F目でしっかり息を入れないと、最後の失速に繋がります。

 逃げ馬が逃げ切れない理由は上記の通りですが、この世の万物同様に騎乗法も進化するもの。2014年以降は極端なほどのスローペース化が起こっています。近年は逃げ馬が2角で先頭を奪うのではなく、2角を過ぎてから先頭を奪う意識で乗っているようです。実際にかつては逃げ馬受難で、差し、追い込み馬台頭のレースでしたが、2014年以降に良馬場で行われた年は、先行~中団からの押し切りが目立っています。

 2018年のキセキが3着、2019年のアエロリットが3着、昨年のダノンプレミアムは4着。天皇賞(秋)で逃げ馬が逃げ切る日はそう遠くないかもしれません。今年は逃げ馬不在。スローペースが予想されるだけに、前からでも押し切れる可能性はあるでしょう。

 ■予想

 そこで◎には数々のG1レースを優勝した名馬(9)グランアレグリアを推します。同馬は前々走のヴィクトリアマイルで、4馬身差の快勝で自己最高指数「-27」を記録。前走の安田記念は五分のスタートを切りましたが、促しつつもあまり進んでいかず、後方に近い位置になった。レースが淡々と流れた中で、3~4角でも後方中目でダノンキングリーの後ろ。直線で同馬が外に出したタイミングでそのスペースに詰め、中団馬群を捌いてラスト2Fからグンと伸びてアタマ差2着。

 前走で見せた手応えの悪さから、前々走で走り過ぎた直後のレースということもあり、万全の状態ではなかったと推測されます。この辺りはヴィクトリアマイルで4馬身差の快勝後、安田記念で2着に敗退した昨年のアーモンドアイに良く似ています。グランアレグリアは立て直された今回、状態面は上がってきているはずで、アーモンドアイ同様にこの舞台での復活劇を期待したくなるところ。

 ただアーモンドアイと違うところは、グランアレグリアは長い距離の経験自体が少ないこと。今春の大阪杯は、土塊が飛ぶかなりタフな馬場でレイパパレがハイペースでレースメイクした中、コントレイルよりも前の好位から、4角で外に出して勝ちにいっての4着と悪くない内容。馬場が悪化しなければ距離2000mにも問題なさそうです。スタミナが不足する休養明けで、強気に勝ちに行く競馬をした場合は、最後に息切れを起こす危険性もありますが、普通に乗れれば当然チャンスは大きいでしょう。

 ○は、無敗の三冠馬(1)コントレイル。デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳Sで記録した指数はかつてのナリタブライアンを思い出させるもので、どこまで強くなるのかと期待されました。しかし、必勝が期待された昨年のジャパンCでは上の世代のアーモンドアイに敗れてしまいました。三冠路線のライバルだったサリオスも古馬混合戦になってからはやや苦戦気味で、レベルが低調気味な世代だったと評価されるのも仕方ありません。

 また前走の大阪杯は3着に敗退。これでコントレイルの評価は大きく下がってしまったよう。しかし、前走は休養明けで土塊が飛ぶかなりタフな馬場で、レイパパレがハイペースでレースメイク。そんな中で中団待機から4角で外に出し、勝負に出たグランアレグリアのさらに外から勝ちに行く競馬。グランアレグリアにはアタマ差先着したものの、最後に失速してしまったのは瞬発力型のコントレイルにとってはある意味、当然のこと。評価を落とす内容の競馬ではありませんでした。

 同様な敗戦だったグランアレグリアが次走のヴィクトリアマイルで快勝したことからも、評価を落としてはいけないでしょう。今回は立て直され、ほぼ能力を出せる状態にあるhず。引退まであと2戦、おそらく天皇賞(秋)70%、ジャパンC30%くらいの勝負度合いの配分になると見る。ここは三冠馬の名誉を汚さないためにも、優勝を期待したいです。

 ▲は、ブリンカー効果があったようで、今年2月の3勝クラス・斑鳩Sを休養明けながら好指数で優勝するとマイラーズC、京王杯スプリングCと重賞で連続3着と本格化した(10)カイザーミノル。前々走の朱鷺Sでは休養明けながら、自己最高指数を記録して勝利と、さらに実力をつけています。

 前走の毎日王冠は一気に距離延長のレース。大敗もあるかと見ていましたが、トーラスジェミニの逃げで決して前が楽な状況下ではない中で、好位から流れに乗って勝ち馬と0.3秒差の5着に善戦。地力強化とスタミナがかなりあることを同時に証明しました。意外にも中距離以上に適性がある可能性を示した前走。今回は鞍上が横山典騎手ということもあり、他馬の手方ひとつで逃げる可能性もありますが、レースを順調に使われている強みを生かして、上位入線の可能性は十分にあります。

 あとは△に金鯱賞3着、新潟大賞典2着、毎日王冠3着とここ3走は重賞で好走を連続して続けてきている(4)ポタジェ。同馬は金鯱賞のようなタフな馬場も毎日王冠のような超高速馬場も、スローペースも、ハイペースもこなせるのが強みである一方、ワンパンチ足りないのも確か。しかし、毎日王冠の上位2頭が不在の中、同レースでしぶとく先行して粘り込んでの3着なら、ここも善戦可能と見て警戒しました。

 他では、前々走の函館記念はレッドジェニアル、マイネルファンロンが競り合って前半3F34秒4、5F58秒5というかなり速い流れを、やや離れた単独3番手からレースを進め、3角外からじわりと上がり4角ではもう先頭、序盤で1馬身、ラスト1Fで3馬身後続を引き離して完勝した(6)トーセンスーリア。同馬は前々走で自己最高指数を記録。

 前走の新潟記念では五分のスタートを切ったものの、意識的に位置を下げて中団外目で脚を温存し、3~4角でも中団外々から直線では更に馬場の良い外に出し、ラスト2Fでは先頭、しかし、そのさらに外から強襲したマイネルファンロンに差され、クラヴェルとの2着争いをハナ差で制しての2着確保。前走は鞍上の好判断が功を奏しての2着ですが、自己最高指数を記録した後の一戦で崩れずに走れたのは、地力強化の表れでもあり、軽視禁物でしょう。

 さらに皐月賞馬で日本ダービーでも2着と、3歳世代の主役(5)エフフォーリア。皐月賞は3角先頭に立ったタイトルボルダーが菊花賞を制したように前が厳しい流れ。また、同レースで馬場の内を突いた馬が次々と巻き返しているように、馬場の内が伸びない日でもありました。前と内が不利な流れを、終始好位の内から抜け出して優勝した内容は十分に褒められます。

 逆に前走の日本ダービーは、超スローペースで速い上がりが求められた中、最内枠を利して2列目の内でレースを進め、3角では進路がなく3列目までポジションダウン。完全に包まれたものの、直線の入りで空いた中目を一瞬で捌いて、ラスト2Fで先頭に立っての2着でした。最後が甘くなって内からシャフリヤールにハナ差ほど差されたものの、進路取りで包まれても空いたところを一気に突ける性能の高さを見せつけた一戦でした。ただし、春の時点では指数不足。また、今回はおそらくジャパンCが目標の始動戦であり、今回は取りこぼしがあっても不思議ではないので狙い下げました。

 最後に昨年11月のウェルカムSを休養明けながら好指数で勝利すると、中山金杯を優勝し、更には想定以上の上昇を見せ、中山記念まで優勝してしまった(15)ヒシイグアス。中山記念は前へ行った3頭が後続を離して進み、緩みないペース。同馬は離れた単独4番手。向正面でもペースが緩まない中、ケイデンスコールが内から上がってきて3列目の外。直線ではしぶとく伸び内のケイデンスコールと一緒に前との差を詰め、ラスト1Fで先頭にいたウインイクシードを捕え、更にケイデンスコールを競り落としてのクビ差の優勝。ケイデンスコールは完璧に最内を立ち回っており、内容はそれ以上のものでした。

 順調だったなら大阪杯でも好走が期待されたが、中山記念好走の疲れを取るための休養が長引き、今回は約8ヵ月の休養明けの一戦。順調さの面で微妙です。息持ちの不安点を補う上で待機策からの追い込み競馬ならば、ひょっとしたらとも思えるので、買い目に加えます。

結論 9-1,10,4,6,5,15 (20:8:8:8:3:3) 複勝9 (50)

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