2021年 エルムS・レパードSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2021.08.08
2021年 エルムS・レパードSの予想

おはようございます! こちらではエルムSとレパードSの予想を掲載します本日も張り切って行きましょう😊

本日1番 函館11R エルムS ダ1700m
 ◎ (10)レピアーウィット
 〇 (4)スワーアラミスヴアラミス
 ▲ (5)タイムフライヤー
 注 (6)ウェスタールンド
 △ (1)ダンツキャッスル
 △ (11)ロードブレス
 △ (13)オメガレインボー

見解

 かつてエルムSが2回札幌の2週目に行われていた頃は、実質GⅡレベルの豪華メンバーでした。10月10日(スポーツの日)前後に行われるGⅠ・マイルCS南部杯の前哨戦として、アドマイヤドンやローマンレジェンドなどの新興勢力(4歳馬)や、エルポワールシチーのようなGⅠ馬が出走してくることもあったからです。

 しかし、エルムSの施行時期が2015年より1回札幌3週目(今年は1回函館11日目)に繰り上がってからは、マイルCS南部杯までレース間隔が開きすぎるため、秋のGⅠを見据えるトップクラスの参戦はほぼ皆無。GⅢのマーチS、アンタレスS、平安S、プロキオンSの上位馬が主力となるようになりました。2015年以降、オープンのマリーンSの上位馬やリステッド競走の大沼Sの上位馬の活躍が目立つのもそのせいでしょう。

 また、今年は札幌ダ1700mから函館ダ1700mに舞台を変えて行われます。札幌ダ1700mはコーナーが緩いのでコーナーからでも動いて行けるため、脚質による有利不利はありませんが、函館は札幌と比べるとコーナーがきつく、最初の1角までの距離も短い部類なので、1角までに隊列が決まれば、前が残りやすいのが特徴。

 実際に函館ダ1700mで行われた2013年のエルムSでは、馬場が軽かったこともあり、行った、行ったが決まっています。一方、今年のマリーンSは、外枠のローザノワールとタイムフライヤーが競り合って1角を過ぎても隊列が形成されなかったためにかなりのハイペースとなりました。

 つまり、1角までにハナを奪い切れる馬がいれば、ペースが落ち着くことが多いのですが、逃げてこそのアメリカンシードは内枠を引いたとはいえ、テンがそこまで速くないので、他馬に競られる可能性もあります。しかし、他に何が何でもハナへ行きたい馬もいないので、アメリカンシードがハナを奪い切ったところで、ペースが落ち着く可能性が高く、さすがに前哨戦のマリーンSほどのハイペースにはならないと見ています。

 そこで◎には、 休養明けの前々走でマーチSを勝ち、能力はこのメンバーでも十分に足りるまで成長してきた(10)レピアーウィットを推します。前走のアンタレスSは、3番手でレースを運んだものの、ケイアイパープル、メイショウカズサが競り合って、異様なオーバーペースとなり、3角過ぎで失速したために、そこで先頭に立ってしまう形。アンタレスSで4.8秒も大敗したメイショウカズサが、次走のプロキオンS(小倉ダ1700m)で巻き返しのVを決めているように、展開が厳し過ぎました。ここはアメリカンシードを目標にしながら、レースを運べるメンバー構成、巻き返しを期待します。

 ○は、昨年のマーチSでクリンチャーや◎レピアーウィットを撃破して優勝した(4)スワーヴアラミス。同馬はその後に2度休養し、成績がひと息でしたが、ここに来て復調の兆し。前々走の大沼Sで2着、前走のマリーンSではトップハンデ57,5㎏を背負って、前へ行った2頭を追い掛けながらの3番手から、向正面で位置を押し上げてきたオメガレインボーとの競り合いを制しました。同馬の天井は前走よりも上。さらなる上昇が期待できるので、3番手評価としました。

 ▲は、昨年のこのレースの覇者(5)タイムフライヤー。同馬は3走前の根岸Sで3着の実績もありますが、昨年のマリーンSも勝利しているようにダ1700m前後がベスト。休養明けのかしわ記念は、状態面に問題のあった一戦でしたが、前走のマリーンSで逃げ馬に競りかけて行くオーバーペースの競馬をしたことで、スピード&持久力が良化し、ここで変われる可能性が高まりました。

 以下特注馬として、ダートに路線転向してから一気に本格化し、2018年のチャンピンズC2着の実績を持つ(6)ウェスタールンド。同馬が重賞初制覇を達成したのは、昨年4月のアンタレスSですが、その次走のエルムSで2着に好走するなど、重賞で安定した走りを見せていました。長期休養明けの前走、プロキオンSは馬体重18㎏増が示すように、体が太く、いつも以上に行きっぷりも悪く、そのうえ展開が前有利となったために7着に敗れました。前走内容を見る限り、一変までは難しいと見ていますが、それでもひと叩きされたことによる前進はあるでしょう。

 あとは△に5走前に初ブリンカーで一変すると、程なく、3勝クラスの立夏S、リステッド競走の大沼Sを連勝した(1)ダンスキャッスル。前走のマリーンSは、差し有利の展開ながら3着に敗れましたが、これは前々走で自己ベスト指数を記録した後の一戦だったことが影響しているはず。今回は前走から前進があると見て、警戒しました。

 他では、昨年にダート路線に転向して3連勝し、その後もBSN賞と日本テレビ盃を連勝した(12)ロードブレス。日本テレビ盃は前へ行った3頭がペースを引き上げ、後続を引き離したことで実質差しの競馬。展開に恵まれた面があったのは確かですが、その後の浦和記念2着、名古屋大賞典3着、アンタレスS3着と、重賞で上々の走りを見せられているので警戒しました。前走の平安Sは13着大敗と、明確に調子落ちと言える内容でしたが、立て直されての今回は変われる可能性があります。

 最後にここへ来て調子を上げ、前々走のアハルテケSでオープン初制覇を果たした(13)オメガレインボー。前走のマリーンSはかなりのハイペースを中団の外から早めに動いて3着。直線でいったん勝ち馬スワーヴアラミスを交わしたものの、差し返されて2着でしたが、まずまずの内容ではありました。今回は休養明け3戦目。前走からさなる上昇があれば、ここでも通用するでしょう。

結論 10-4,5,6,1,11,13 (15:10:10:5:5:5) 複勝10 (50)

おまけ 新潟11R レパードS ダ1800m
 ◎ (2)レプンカムイ
 〇 (13)タイセイアゲイン
 ▲ (15)メイショウムラクモ
 △ (4)ホッコーハナミチ
 △ (10)ルコルセール
 △ (7)ロードシュトローム
 △ (3)タマモブトウカイ
 △ (5)オセアダイナスティ

見解

 レパードSが行なわれる新潟コースは、全競馬場の中でもっとも直線が長いせいか、大回りのイメージがあります。しかし、直線が長いからこそコーナーの距離が短く、距離が350mもありません、実は、相当な小回りで急カーブということになり、後方の馬がトップスピードで最後のコーナーを曲がれば、遠心力で大外に振られることになります。

 このため勝ち負けに持ち込むならば、3コーナーの入り口までにある程度、前目のポジションを取るのが理想的で、基本的には前が有利。実際に過去10年で逃げ馬の優勝が2回、2着が4回。また、3角2番手も1着が1回、2着が2回、3着が1回と好成績です。ただし、前に行きたい馬が揃うと、一転してかなりのハイペースとなり、一昨年のように差し馬ハヤヤッコが優勝することもあります。

 今回は逃げ馬のレプンカムイ、オセアダイナスティ、スマートパルフェ、ロードシュトロームの4頭。かなりハイペースになるパターンも視野に入れたいところですが、テンの速いレプンカムイが内枠に入ったことで意外とスムーズに隊列が決まり、平均ペース前後で収まる可能性が高いと見ています。前が有利な展開を想定して、予想を組み立てたいです。

 そこで◎には、前々走の1勝クラスを1クラス上の指数で勝利した(2)レプンカムイを推します。前走のインディアTは、大外から2番手を追走し、3角から仕掛けて直線で逃げ馬を捉えて先頭に立ったものの、外からホッコーハナミチに差されて2着。勝ち馬はレコード決着で速い時計が求められた中、内枠から終始最内を通り、直線で外に進路を切り替えるロスのない競馬で勝利していることを考えると、負けて強しの内容でした。

 同馬は新馬戦で、ラスト2Fを12秒3‐12秒1でまとめて逃げ切り勝ちと、高い素質をアピールした馬。ゴッドセレクションが勝利したデビュー2戦目の2着も高く評価できます。不安点を挙げると、3走前、4走前は控える競馬で崩れていること。これまで強い競馬をしているのは、逃げか、2番手。今回は前に行って揉まれない競馬をすることが条件となりそうですが、2番枠の今回は2番手以内に行けると見て、本命馬としました。

 ○は、新馬戦ではラスト2Fを、12秒0-11秒8で8馬身差の圧勝を収め、続くプラタナス賞も勝利した実績は光る(13)タイセイアゲイン。同馬は休養明けとなった今年初戦、強敵が揃った伏竜Sでも中団中目で立ち回り、4着好走と能力の高さを見せました。近2走は出脚がひと息で、後方からの競馬となり、本来の能力を出し切れていませんが、まともに走れば今回のメンバーでも十分に通用する素質を持った馬。一発があっても不思議ありません。

 ▲は、3走前の1勝クラスで古馬3勝クラス勝ちレベルの指数で圧勝すると、強敵が揃った前々走の伏竜Sでは2着と好走した(15)メイショウムラクモ。王者不在の現在の3歳ダート路線ですが、同馬はその中でトップ級の実力馬。前走の2勝クラス、いわき特別は外枠から1角で外を回り、向正面で先頭に並びかけて3頭並走。3角入り口で逃げ馬が失速し、直線序盤で先頭。あとは後続との差を広げて7馬身差と古馬オープン級の指数で圧勝。前走同様に走れれば、好走必至ですが、問題は休養明け好走後の一戦であること。今回で反動が出る危険性もあるので3番手評価としました。

 △にデビュー3戦目の未勝利戦を好指数勝ちすると軌道に乗り、そこから着実に上昇している(4)ホッコーハナミチ。前走のインディアTは2勝クラスとしては優秀な部類の指数での勝利。ただし、内枠からかなり押して位置を取りに行き、3列目の最内を追走。3~4角で前の馬が少し外に進路を切り替えたところで、2列目に上がり、直線では2頭分外に切り替えて勝利と、展開&進路取りが上手く行った面はありました。レース運びが上手いことも能力の一つですが、レース内容は◎レプンカムイの方が上。充実しているのは明確ですが、そこまで高い評価はできませんでした。

 あとはデビューから3戦は芝でしたが、3走前に初ダートを使われると好指数で圧勝し、以降ダートを使われ、現在3連勝中の上がり馬(10)ルコルセール。前走の渡島特別は出遅れたものの、外枠からじわっと位置を上げて好位外の3番手を追走。4角で仕掛けて外を回りながら勝利と、強い内容でした。ダートでは底を見せていない馬だけに、ここも上昇してあっさりの可能性もあるし、このあたりでいったん底を見せる可能性もありそうです。

 他では、6走前の1勝クラスを1クラス上の指数で逃げて圧勝した(7)ロードシュトローム。初勝利も逃げの競馬、前々走の鳳雛Sもかなりのハイペースで逃げて3着と善戦あいているように、現状では逃げた方が能力を出し切れる傾向にあります。しかし、前走のジャパンダートダービーは、キャッスルトップのテンが速かったので、進路を外に切り替えて2番手から追走。大金星を飾ったキャッスルトップと0.4秒差(6着)の好走と、2番手からでも上々の内容でした。

 昨年のこのレースでジャパンダートダービーの5着馬ミヤジコクオウが2着に巻き返したように、ジャパンダートダービー敗退馬はレパードSで好走例が多いというのも、同馬の好走を後押しするデータ。今回で逃げられない可能性もありますが、ある程度、前に行けさえすれば問題はないので警戒しました。

 さらに前々走から2.5Fの距離延長となった前走で一変して、1勝クラスを勝利した(3)タマモブトウカイ。前走は距離が伸びたことで追走が楽になり、好位の中目でレースを進めたことが好走要因ですが、ダ1800mでもペースが速くなった場合には出番があるでしょう。斤量も前走51㎏から今回56㎏と増量されますが、長距離戦では斤量の影響があまりないので、警戒しました。

 最後に休養明けで初ダートの3走前を、10馬身差で圧勝した(5)オセアダイナスティ。3走前はかなりのハイペースの2番手を追走したことも考えれば、かなり強い内容。前々走は3走前で激走した後の一戦だったこともあり、出遅れて5着に敗れましたが、前走の湯浜特別は逃げて7馬身差の圧勝。同馬は当然ここで通用する能力がありますが、逃げて圧勝した馬というのは消耗度が高く、2連続好走が難しいので、ここは狙い下げました。

結論 2-13,15,4,10,7,3,5 (10:10:10:10:4:3:3) 複勝2 (50)

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