2025年 サウジアラビアRC+御陵Sの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2025.10.11
2025年 サウジアラビアRC+御陵Sの予想

東京11R サウジアラビアRC 芝1800m
 ◎ (5)ゾロアストロ
 ○ (7)ニシノエースサマ
 ▲ (8)チュウワカーネギー
 注 (3)アスクエジンバラ
 △ (1)ガリレア
 △ (4)ユウユウスキー
結論 馬連5-7,8,3,1,4 (15:15:10:5:5) 複勝5 (50)

■テンの速い逃げ馬不在でスローが濃厚

 過去10年で明確にハイペースになったのは、不良馬場の2020年と稍重で行われた24年のみ。稍重だった17年、18年は平均ペースで決着している。本日も断続的な雨の影響でメインRの頃には稍重まで悪化することも予想されるが、先週の東京芝は異次元の高速馬場だっただけに、時計が掛かるとは考えにくい。

 しかし、ここは明確な逃げ馬が不在。下馬評では(2)マーゴットブローの逃げとなっているが、前走時の前半2Fは12秒3-11秒4と速くないので、ハナへ行けない可能性も十分ある。

 脚質が定まっていない馬が大半の組み合わせだけに、他馬が逃げる可能性もあるが、前走で折り合いながら逃げていた馬が、ここでぶっ飛ばすというのも考えにくい。よって、スロー想定で前有利と見て予想した。

■有力馬と評価ポイント

◎ (5)ゾロアストロ

 6月の東京芝1600mの新馬戦では、コンクリート馬場で前有利の展開を出遅れて後方からの追走となって2着に敗れたが、次走の新潟芝1800mの未勝利では完勝した。

 前走は5番枠から五分のスタートを切り、コントロールしながら好位の外を追走。道中はどスローだったが、2列目の外で我慢させた。

 3角でも我慢させていたが、4角で抑えきれずに2番手の外まで押し上げて直線へ。序盤で楽な手応えで逃げ馬に並びかけ、ラスト2Fで追われるとすっと伸びてクビ差ほど前に出る。ラスト1Fでそのまま突き抜けて2馬身半差で完勝した。

 この時はコンクリート馬場で前後半4F49秒5-45秒0の超絶スローペース。最後の直線で3着以下をぶっち切っており、上がり3Fタイム3位の3着馬の上がりを1秒9も上回る32秒9で勝利している。

 また、上がり2位の33秒4だった2着馬ジーネキングは次走の札幌2歳Sを勝利している。このことから本馬も重賞で勝ち負け可能なレベルと言える。

○ (7)ニシノエースサマ

 前走の新潟芝1600mの未勝利を圧勝した馬。前走は4番枠からまずまずのスタートを切り、各馬の出方を窺いながらじわっと先行策。時間をかけて外から内に切れ込み、ハナを奪って3角に入る。

 3~4角でも楽な手応えで1馬身半差ほどのリードで直線へ。序盤で軽く促して2馬身半差。ラスト2Fで仕掛けて突き抜けて4馬身差。ラスト1Fでも踏ん張ってリードを広げ、5馬身差で圧勝した

 この時はコンクリート馬場で前後半4F48秒4-46秒2のかなりのスローペース。前有利の展開に持ち込んではいるが、8月の2歳未勝利戦としてはレースが流れた部類だ。

 ここも明確な逃げ馬は不在の中で、前の位置を取れる優位性があり、この時期の2歳戦は経験豊富なほうが有利でもあるだけに、キャリア1戦の(8)チュウワカーネギーや(6)エコロアルバよりも上位評価とした。

▲ (8)チュウワカーネギー

 6月の阪神芝1600mの新馬戦の勝ち馬。この新馬戦では2番枠からまずまずのスタートを切り、じわっとハナを主張し、二の脚の速さで楽にハナを取り切る。そのままどスローで支配して3角に入る。

 3角でも仕掛けを待って、4角の下り坂で一気にペースを引き上げて10秒9を刻んで1馬身3/4差ほど前に出る。直線序盤でも後続を寄せ付けずにその差を維持。ラスト1Fアンドゥーリルに迫られたが、踏ん張りとおして3/4差で勝利した。

 この時はコンクリート馬場で前後半4F51秒0-45秒2の超絶スローペース。4角で一気に仕掛けたぶん、ラスト1Fでやや甘さを見せたが、上手く折り合えており、差し競馬も可能な点が好ましい。

 またこの新馬戦は4着(3)アスクエジンバラがコスモス賞を勝利しているように、出走馬の質が高かった一戦。キャリア1戦は不利な材料だが、休養中の成長次第では上位争いも可能だ。

注 (3)アスクエジンバラ

 6月の阪神芝1600mの新馬戦では▲(8)チュウワカーネギーに完敗だったが、その後に地力をつけて前走のコスモス賞を勝利。

 前走では大外8番枠から出遅れたが、すっと挽回して好位の外4番手を追走。1~2角で外から押し上げて2番手の外まで上がり、道中はコントロールしながらその位置を維持して進めた。

 3角でじわっと仕掛けて逃げ馬に並びかけ、4角でもう先頭に立ち、1馬身半差ほどの差で直線へ。序盤で追われてリードを維持し、ラスト1Fでしぶとく差を広げて2馬身半差で完勝した。

 この時は超高速馬場で49秒4-47秒6のかなりのスローペース。前有利の展開に恵まれてはいるが、出遅れを挽回する形で勝利しており、前に行って持久力を活かしてこそを感じさせた。

 ここも前の位置が取れればチャンスがあるが、前走でゲート不安を見せていたので、やや評価を下げた。

推定2番人気 (6)エコロアルバ

 7月の新潟芝1400mの勝ち馬。この新馬戦では、6番枠からやや出遅れたが、無理なく中団中目を追走。道中も中団中目でコントロールしながら進めた。

 3~4角で外に誘導したが進路を確保しきれず、4角出口で大外に誘導しながら直線へ。序盤で追われてすっと伸びたが、まだ2列目。ラスト1Fで前を楽に捉えて突き抜け、2馬身半差で勝利した。

 この時はコンクリート馬場で前後半3F34秒4-34秒9の平均ペース。ラスト2Fで11秒3-11秒1と加速する上がり勝負だったが、ラスト1Fで1馬身半ほど前にいた先頭馬を捉え切って2馬身半差で勝利している。このように最後まで伸び続けた内容なら1Fの距離延長もこなせそうだ。

 ただし、この新馬戦の2着以下馬が全く未勝利戦を勝ち上がれていない点は不安材料。2着のアパレイユは次走の新潟芝1400mの未勝利戦で、前有利の展開を出遅れて後方からとなってしまった面があるが、上位3頭から1馬身1/4差の4着はやや物足りない。

 また本馬はスピード型で末脚勝負に持ち込むと糞が悪いので評価を下げた。チャンスがあるとすれば、楽に前の位置を取れた時だろう。
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京都11R 御陵S ダ1900m
 ◎ (1)デコラシオン
 ○ (8)メイショウズイウン
 ▲ (6)ホルトバージ
 注 (16)ペンナヴェローチェ
 △ (2)ダイメイセブン
 △ (3)スマートリアファル
 △ (5)シンビリーブ
 △ (7)シャルクハフト
 △ (13)イデアイゴッソウ
 △ (14)タガノバビロン
結論 馬連1-8,6,16,2,3,5,7,13,14 (12:7:7:4:4:4:4:4:4) 複勝1 (50)

■先行馬自体はそう多くない組み合わせ

 内の(3)スマートリアファルがハナを主張する可能性が高いが、藤懸貴志の(2)ダイメイセブンが4走前同様に内枠でハナを主張する可能性もある。何が逃げるのかハッキリしないが、先行馬自体はそう多くなく、ペースが上がらない可能性が高い。ここは平均ペースで、好位や中団馬が有利な展開になると見ている。

■有力馬と評価ポイント

◎ (1)デコラシオン

 2走前の鶴ヶ城S時からダート路線に転向して3着、2着に善戦。前走の柳都S(新潟1800m)では、13番枠から五分のスタートを切り、押し進めて好位馬群の後ろを確保。道中は3列目の外付近で進めた。

 3~4角でイン3、2頭分外から楽な手応えで食らいついていき、4角出口で大外へ誘導。直線序盤で一気に2列目まで上がったが、ラスト2Fでじわじわ…、ラスト1Fでもじわじわ伸び続けてタクシンイメルに1馬身3/4差まで迫った。

 この時はタフな馬場で前後半4F49秒9-49秒5の平均ペース。スムーズにレースの流れに乗れ、縦の位置取りは良かったが1~4角の全てで2~3頭分外を回るロスを作っており、かなり苦しい競馬だった。それでも2着に浮上したのは、地力があればこそだ。

 本馬は2走前も好位の外で進めており、キックバックを喰らう競馬は未経験。今回の最内枠が凶と出る可能性もあるが、ブリンカー着用馬は難なくこなしてくる場合が多い。上手く内枠の利を活かせた場合には上位争いに加われるだろう。

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