■京都開幕日で何が何でも逃げたい馬は不在
ここは(6)フィオライアや出遅れなかった場合の(9)ジョーメットヴィンが逃げ馬候補。外枠だが(15)ベガリスも、鞍上が藤懸貴志騎手だけに前に競りかけてハナを主張する可能性もある。
先行馬は(1)グランテスト、(7)クラスペディア、(11)ナムラクララなど、それなりに出走してはいるが、前半で坂を上る京都らしく、そこまでペースは上がらないと見る。
京都11R オパールS 芝1200m
◎ (3)メイショウソラフネ
○ (1)グランテスト
▲ (9)ジョーメッドヴィン
△ (7)クラスペディア
△ (11)ナムラクララ
△ (15)ベガリス
△ (5)ショウナンハクラク
△ (14)エコロガイア
△ (16)ミルトクレイモー
△ (18)マイネルジェロディ
結論 馬連3-1,9,7,11,15,5,14,16,18 (10:7:7:7:7:3:3:3:3) 複勝3 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (3)メイショウソラフネ
3勝クラス以降、京都芝1200m~芝1400mを使われるようになり、3走前以降【2-2-0-3】の実績。昨年のオパールSは、ビッグシーザー(次走、京阪杯勝ち)にこそ敗れたが、その後の重賞連対馬ペアポルックス、(1)グランテスト、カンチェンジュンガには連対している。
続くタンザナイトSでは勝利。12番枠からまずまずのスタートを切って押し進め、外からハナを主張したマウンテンムスメを行かせて好位の中目で進めた。
3~4角でもイン2の好位の中目をコントロールしながら直線入口で外を選択。序盤でそのぶんやや置かれたが、ラスト1Fで外からしぶとく伸びて前を捉えて1馬身差で勝利した。
この時は標準馬場で前後半3F34秒6-33秒9のスローペース。前有利の展開に恵まれた勝利ではあったが、ここでは前に馬を置いたことで折り合いがついていた。
前走のCBC賞では9着に敗れているが、不利な16番枠。インビンシブルパパが逃げ切ったように、超高速馬場でやや前有利の展開だったが、ここでは出遅れて3~4角でイン5、内から4頭分外を回るロスを作ったもの。それで0秒9差なら悪くない。
今回は得意の京都芝1200m戦。本日は降雨で時計が掛かり出しているが、開幕週だけに高速馬場ではやれるだろう。前半が上り坂の京都芝1200mはよほど馬場が悪化しない限り、ペースが上がりにくいのも好ましく、本命に推す。
○ (1)グランテスト
今年2月のシルクロードSの2着馬。同レースでは14番枠からまずまずのスタートを切り、内の各馬の出方を窺いながら好位の外を追走。道中ではウインカーネリアンをマークしながら進めた。
3~4角で同馬の外から仕掛けながら4列目で直線へ。序盤でしぶとく伸びて3番手に上がり、ラスト1Fで内の2頭はかわしたが、外のエイシンフェンサーに突き抜けられて1馬身半差の2着となった。
この日は前夜から朝までね雨が降ってタフな馬場。あのピューロマジックの逃げで前後半3F33秒1-35秒1のかなりのハイペース。勝ち馬ほどではないが、後方有利の展開に恵まれる形での勝利だった。
ここが消耗度の高いレースになっただけに、先日のスプリンターズSを勝利したウインカーネリアンしかり、上位馬はみなスランプになったが、3着ウインカーネリアンも4着カピリナも休養すると立ち直ってその後の重賞で勝利している。ちなみにこの時の5着馬が◎(3)メイショウソラフネである。
本馬は立て直された2走前のCBC賞は13着に終わったが、この時は馬体重14Kg増と太目。やや前有利の流れを好位の内目で包まれ、直線序盤は前が壁。仕掛けが遅れる不利があった。
前走のセントウルSでも13着に大敗しているが、開幕週で内が圧倒的に有利な馬場の大外16番枠。さらにハイペースで3~4角でイン5と4頭分も外を通すロスが応えた面もあったはず。
今回は休養明け3戦目で相手緩和。さらに開幕日の内有利の馬場で1番枠。何が何でも逃げたい馬は不在のここは、2列目か3列目の最内でレースを進められそうだ。
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東京11R グリーンチャンネルC ダ1600m
◎ (15)レディントン
○ (6)ダノンザボルケーノ
▲ (7)オメガギネス
注 (1)ウェットシーズン
△ (3)エルゲルージ
△ (4)ロードフォンス
△ (11)アッチャゴーラ
△ (2)テイエムリステッド
△ (8)サトノルフィアン
△ (9)ニシキギミッチー
△ (13)サルヴァトーレ
結論 馬連15-6,7,1,3,4,11,2,8,9,13 (10:10:10:8:4:4:1:1:1:1) 複勝15 (50)
■始動戦のウェットシーズンは厳しい枠に入った
(1)ウェットシーズンは揉まれても問題ない馬だが、来年のフェブラリーSに出走するために、叩き台のここでも勝ち負けに持ち込みたいところ。勝つためには前の位置が欲しいので、1番枠の今回はハナを主張すると推測される。
(1)ウェットシーズンの逃げに(2)テイエムリステットが突いていく形か、(2)テイエムリステットが逃げて(1)ウェットシーズンが抵抗していく形が想定される。
外からは(12)ユティタムや(8)サトノルフィアン辺りも前に絡んで行く可能性が高く、他にも(14)マテンロウコマンド、(16)タガノエスコート、内の(6)ダノンザボルケーノなど、先行馬もそれなりに出走している。
何が何でもハナを主張するタイプが不在でも、ここはそれなりにペースが上がると見ている。よって、差し馬を中心に狙いたい。
■有力馬と評価ポイント
◎ (15)レディントン
デビューから4歳春まで芝を使われてきたが、初ダートの2走前・アハルテケSでいきなり2着と好走した馬だ。
2走前は3番枠から五分のスタートを切り、押して好位の内を追走。3角までに最内を取り切り、最短距離を通し切って2列目で直線へ。序盤で前の逃げ馬ウェイワードアクトに離されて2馬身差。ラスト2Fでもしぶとく伸びたが差が詰まらず、ラスト1Fで同馬が失速したところで内の(3)エルゲルージととも差を詰めたが1馬身半差まで。しかし、一瞬前に出た3着エルゲルージを差し返して2着に健闘している。
この時は超高速(不良)馬場で前後半4F45秒5-48秒6のかなりのハイペース。後方有利の展開でウェイワードアクトにこそ完敗だったが、前受けして最後まで後ろに抜かせなかったことは高評価できる。
また揉まれる形に対応しており、ダート適性が高い馬だ。本馬は前走のマリーンSでも2着。ここでは初めてのダートスタートや良馬場もこなしており、大きな死角が見当たらない。(1)ウェットシーズンは強豪だが、展開の後押しがあれば逆転もあると見ている。
○ (6)ダノンザボルケーノ
東京ダ1600mでは【4-0-2-0】と崩れがない馬。4走前の東京ダ1600mの2勝クラスでは、五分のスタートを切り、出たなりで中団外を追走。道中でペースが上がり、隊列が縦長になると、3角手前で最内に誘導。
3~4角でペースダウンすると最内から中目に誘導し、4角で出口で大外に誘導して直線へ。序盤で追われて伸び始め、ラスト2Fで一気に2番手に上がり、ラスト1Fでもしぶとく伸びて先に抜け出していたターコイズフリンジをクビ差で捉え切った。
ここはタフな馬場で前後半4F46秒9-49秒6のかなりのハイペース。後方有利の展開に恵まれた勝利だった。
このように本馬は末脚を活かしてこそのタイプだが、超高速馬場で逃げ馬不在の前走・薫風Sでは好位の外と勝ちに行く競馬で勝利している。このように東京ダ1600mならば馬場不問で展開に応じた立ち回りができる点が強み。ここも崩れない可能性が高い。
▲ (7)オメガギネス
能力を出し切った場合にはとてつもない強さを見せる馬。6走前の三宮Sでは、1番枠から好スタートを決めて軽く促し、好位の内を追走。道中はメイショウドヒョウが単騎で逃げる展開をやや離れた3列目の内目で進めて、3角手前で中目に誘導。
3~4角でペースダウンすると外に誘導し、4角ではほぼ馬なりで先頭に立って半馬身差で直線へ。序盤で抜け出して3馬身差。ラスト1Fで突き抜けて7馬身差で圧勝した。
この時は標準馬場で前後半4F47秒5-51秒0のかなりのハイペース。これを先行策から早め先頭に立って押し切る、かなり強い内容だった。
本馬は遡れば2023年のこのレースの勝ち馬でもあり、重賞でも2着3回の実績がある。また本馬は平均よりも速い流れを先行してこそのタイプだが、近走は出遅れて続きで勝ち切れていない。しかし、今回は前走で短い距離を使ったことである程度、レースの流れに乗れると見ている。相手緩和のここは多少、出遅れてたとしても通用の余地がある。