■超高速馬場ではないが内有利
ここは(4)マキアージュ、(5)ナムラローズマリー、大外の(12)モズナナスターなど、テンの速い馬が多数。中目の(7)トウカイファクター、外の(9)ロードトレイル辺りも前を狙ってくる可能性が高い。
本日の札幌芝は雨の影響でコンクリート馬場や超高速馬場ではないが、開幕週らしく内有利の馬場状態。後半になるにつれて馬場が乾いて高速化することが予想される。
ここは前掛かりの展開でも、内と前が残る展開になると見て予想した。
札幌11R TVh賞 芝1200m
◎ (4)マキアージュ
○ (5)ナムラローズマリー
▲ (3)カルプスペルシュ
注 (12)モズナナスター
△ (2)ポエットリー
△ (7)トウカイファクター
△ (9)ロードトレイル
△ (10)エマヌエーレ
結論 馬連4-5,3,12,2,7,9,10 (15:15:10:3:3:2:2) 複勝4 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (4)マキアージュ
4走前の2勝クラス(京都芝1200m)を2馬身半差で勝利した馬。ここでは4番枠から五分のスタートを切り、押して押してハナを主張。先頭を取り切ったが2番手のクリスアーサーに突かれてペースを落とせないまま3角へ。
3~4角でもペースが落とせなかったが、クリスアーサーがバテたことで1馬身差のリードで直線へ。序盤でしぶとく伸びて2馬身差。ラスト1Fでさらに差を広げて2馬身半差で勝利した。
このときは標準馬場で前後半34秒3-34秒8の平均ペース。斤量52Kgに恵まれたところはあったが、逃げて後続にしっかり差をつけた内容は評価できる。
前走のUHB賞(函館芝1200m)は大外15番枠から押して押してハナへ。先頭を取り切って息を入れたところで(5)ナムラローズマリーにハナを奪われるリズムの悪い競馬。開幕週よりも2秒以上時計が掛かる標準馬場で、実走ペースが厳しかったこともあり、10着に敗れた。
しかし、厳しい流れの経験は次走での粘り強化に繋がることが多いもの。今回は4番枠で内枠の利があり、4走前よりも斤量が軽い51Kgという点も魅力。2列目の最内をロスなく立ち回っての上位争いを期待する。
○ (5)ナムラローズマリー
昨夏の札幌開幕日のHBC賞を逃げ切り勝ちした馬。ここでは3番枠からアオり気味のスタートだったが、押すと速い二の脚でスッと先頭。先頭を取り切るとペースを落とし、3/4差のリードで3角に入った。
3~4角でも仕掛けを待って1馬身差のリードで直線へ。序盤でしぶとく伸びてその差を維持。ラスト1Fで外からエリカカリーナらに迫られたが、何とか踏ん張ってアタマ差で勝利した。
このときはコンクリート馬場で前後半34秒1-34秒7の平均ペース。馬場を考えると、もっと後続を離していても良かったところではあるが、アタマ+ハナ差の3着馬シカゴスティングは次走で3勝クラスを勝利しているように、なかなか好メンバーが揃っていたので仕方ないところがある。
爪不安による長期休養明け後の2戦はやや不振だったが、再び立て直された前走のUHB賞では4着に善戦。ここでもスタートはそんなに早くなかったが、押してからのスピードの乗りはさすがで先頭に立ちかけたが、◎(4)マキアージュに被されて2番手。しかし、3角で先頭を取り返して4着に粘った。
前走では(4)マキアージュとハナ争いで共倒れしたが、さすがに前走と同じ轍は踏まないだろう。おそらく本馬がハナへ行く可能性が高いと見ているが、2番手でも悪くない馬である。
▲ (3)カルプスペルシュ
前走のHTB杯(函館芝1200m)は3馬身差で圧勝とここへ来ての地力強化が著しい馬。前走は5番枠から好スタートを決めてハナを主張したが、内のファイツオンを行かせて2番手を追走。道中は同馬の外、半馬身差付近でぴったり進めて3角に入った。
4角では持ったままファイツオンに並びかけ、直線序盤で早々と先頭に立って半馬身差。ラスト1Fで突き抜けて3馬身差で圧勝した。
前走はコンクリート馬場で前後半3F32秒9-34秒3のかなりのハイペース。前に不利な展開を2番手に外で進めてしっかり突き抜けた内容は圧巻だった。
前走をここで再現されれば当然、勝ち負けになるが、前走が消耗度の高いレースになっているだけに疲れが心配で評価を下げた。
___________________________________
■新潟芝は断然内有利ではないが超高速
新潟芝は第1回新潟競馬前にAコース部分を張り掛け、第1回終了後にBコース部分を中心に張り替えを実施。Bコース部分のほうが芝が良いので断然内有利ではないが、今夏の新潟は農家が悲鳴を上げるほどほとんど雨が降らず、超高速馬場である。
そのうえ、ここは小頭数10頭立て逃げ馬は(3)イサチルシーサイドと(6)ワールズエンドのみ。しかし、両馬とも2番手でもやれるタイプだ。前走からブリンカー着用した(9)ベンダバリラビアや暴走馬の(1)ヤマニンアドホックも前に行くと見ているが、さすがにハナ争いには加われないだろう。
ここはペースが上がらず、前残り決着になる可能性が高いと見て予想した。
新潟7R 新潟日報賞 芝1400m
◎ (6)ワールズエンド
○ (7)アームテイル
▲ (3)イサチルシーサイド
△ (8)ユキマル
△ (1)ヤマニンアドホック
△ (2)ランドオブラヴ
△ (5)メイショウウネビ
結論 馬連6-7,3,8,1,2,5 (14:14:10:4:4:4) 複勝6 (50)
■有力馬と評価コメント
◎ (6)ワールズエンド
デビューから6戦し、唯一連対を外したのは超絶スローペースを出遅れて後方からの追走となり、メンバー最速の上がり3F32秒1を駆使しながらも4着と届かなかったアーリントンCのみ。その後はどんどん地力をつけて、2走前の壬生特別(2勝クラス・京都芝1600m)では圧勝した。
2走前は4番枠からまずまずのスタートを切り、軽く促すと勢いがつきすぎてハナへ。自身は抑えたまま内のビップジーニーを行かせて、2番手でコントロールしながら3角に入った。
3~4角ではじわっと差を詰めて、4角出口で先頭。直線序盤で馬場の良い外に誘導しながら追われて1馬身のリードを奪うと、ラスト1Fで突き抜けて3馬身差で圧勝した。
2走前はややタフな馬場で内荒れ。前後半3F34秒9-34秒0のややススローペースで上手く馬場の良い外に誘導できていたが、このクラスでも通用する指数で完勝だった。
前走の新春S(3勝クラス・中京芝1600m)はタフな馬場でハナを主張したが、内のコスモスパーダに抵抗されてややハイペースの逃げ。最後に本馬をマークしていたコスモエスパーダに差し切られたが、半馬身差の2着なら上等だ。
本馬はこれまで芝1600mを一貫して使われており、始めての芝1400mになる。しかし、テンが速く、末脚を生かす競馬もできるので、この距離でも問題ないだろう。
○ (7)アームテイル
目下2連勝の上がり馬。前走の由比ヶ浜S(2勝クラス・東京1400m)は、12番枠から好スタートを決めて中団やや前方の外を追走。3~4角でも仕掛けを待って、直線序盤で外に誘導しながら追われたが伸び始めはやや地味。ラスト2Fでしぶとく伸びて好位に上がり、ラスト1Fで一気に抜け出して1馬身半差で勝利した。
前走はコンクリート馬場で前後半3F35秒0-341とややスローペース。前有利の展開を中団やや前方の外から鋭く突き抜けての1馬身とここでの末脚は一枚上だった。
二の脚や伸び始めがやや地味で、加速力があるタイプえはないので、あまりに脚を温存し過ぎると不安があるが、スローペースでもやれる馬。◎(6)ワールズエンドが早めに抜け出す形になれば、いかにも2着に突っ込んできそうなタイプだ。