2025年 中山金杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2025.01.04
2025年 中山金杯の予想

■今年はBコース使用。悪化した馬場の内側がカバーしきれていない

 中山芝コースは前年12月の開催はAコース、年明けからCコースに替わるため、中山金杯当日は内と前が有利になる傾向があった。しかし、今年はBコース使用。悪化した内をカバーし切れず、中目が伸びている現状で、本日6レースの中山芝1600mの未勝利戦でも最後の直線で内の先行馬が失速し、外からの差しが決まった。

 中山芝2000mはスタート後に急坂があり、それを上り終えるとすぐに1角なので前半のペースが上がりにくいが、今回は(18)ホウオウビスケッツ、(10)セイウンプラチナなどの逃げ馬が出走している。

 大外枠で斤量59.5kgのホウオウビスケッツが1角までにハナを取り切れなかったならば、セイウンプラチナが逃げてペースを引き上げる形になるだろうし、(16)ボーンディスウェイ、(9)ギャラクシーナイト、(5)ショウナンアデイブなどの強力先行馬も多数出走。ここはそれなりにペースが上がると見て予想したい。

中山11R 中山金杯 芝2000m
 ◎ (15)クリスマスパレード
 ○ (16)ボーンディスウェイ
 ▲ (9)ギャラクシーナイト
 △ (6)カラテ
 △ (12)ディオスバリエンテ
 △ (13)アドマイヤビルゴ
 △ (17)シンリョクカ
 △ (18)ホウオウビスケッツ
結論 馬連15-16,9,6,12,13,17,18 (15:10:5:5:5:5:5) 複勝15 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (15)クリスマスパレード

 秋華賞トライアル・紫苑Sの勝ち馬。その2走前は6番枠からまずまずのスタートを決め、二の脚の速さで先行して逃げたイゾラフェリーチェの外2番手を確保。1~2角でややペースが落ち、コントロールしながら3角へ。

 3~4角では軽く仕掛けて4角出口で先頭に立つと、直線序盤ですっと伸びて3/4差ほど前に出る。ラスト1Fで外からミアネーロにクビ差まで詰め寄られたが、1分56秒6のレコードタイムで勝利した。

 2走前のレコードタイムは秋の中山開幕日、異常なほどの高速馬場によるものでハイペースではないが、極端に前が有利だったわけでもない。ラスト1Fで末脚が強烈なミアネーロにクビ差まで詰め寄られたが、自身もラスト1Fで加速して勝利している。

 前走の秋華賞では5着。ここでは13番枠から五分のスタートを切り、二の脚良く楽に先行したが、外からセキトバイーストが競ってきたので同馬を行かせて2番手に控える形。道中はコントロールしながら同馬から6馬身ほど後ろで進めた。

 3角ではセキトバイーストから8馬身ほど離れた2番手で最短距離を通して、同馬と6馬身差まで差を詰めて直線へ。序盤で追われるとセキトバイーストに並びかけ、ラスト1Fですぐに先頭に立ったが、そのあと甘くなって2着争いから一列遅れて4着大接戦の末に5着となった。

 前走は勝ちに行ったぶん、ラストで甘くなったが、もう少し脚をタメていれば4着はあった内容だった。ここへ来て明確に地力をつけていると言える。レガレイラが有馬記念を優勝したことなどから現5歳馬の評価が急上昇しており、正直に言えば、積極的に狙いたくない。ひとつ上の世代のレベルが高くないので、現5歳馬が活躍している面があるからだ。

 ただ本馬は秋華賞後に休ませて成長を促しており、ここが目標なのは明確。前走が目標で、そこで展開に恵まれて好走後に楽をさせた人気の(14)リカンカブールや(18)ホウオウビスケッツを狙うよりは健全と見て、クリスマスパレードを本命視した。

○ (16)ボーンディスウェイ

 前走のリステッド競走、オクトーバーSの覇者。前走は6番枠からまずまずのスタートを決め、そこから押して加速をつけてハナ争いに加わって行った。最終的には内外の2頭を行かせて、3番手で様子を窺っていたが、道中でもペースが落ちなかったので3番手を維持。

 3~4角でペースが落ちると、外からじわっと仕掛けながら4角で2番手に上がって逃げ馬と1馬身1/4差ほどの差で直線へ。直線序盤で先頭に立ち、ラスト2Fで追われるとしぶとく伸びて、(9)ギャラクシーナイトを寄せつけない。ラスト1Fでもそのまま差を詰めさせず、1馬身3/4差で完勝した。

 前走時は超高速馬場で逃げ、先行馬がわりと手薄ということで本命◎としたが、前後半5F58秒3-59秒1と想定よりもワンランクペースが速かった中でがんばり抜いた。2走前の七夕賞では前半3F33秒6と短距離のように前半が速い展開の中で、かなり押して先行し、3番手で進めた同馬にとっては、前走程度のハイペースではへっちゃらだったのだろう。最後の直線ではずっと左手前のまま走っていた。

 前走時は本格化を感じさせる内容。もともと2歳時には葉牡丹賞を逃げ切り、3歳春の弥生賞では2列目の最内を上手く立ち回って3着に善戦。そして昨年の中山金杯でも2列目の外から直線序盤で先頭に立って4着と、中山芝2000mに実績が豊富な馬でもあり、ここは期待したい。

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