2024年 ターコイズSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.12.13
2024年 ターコイズSの予想

■ペイシャフラワーの逃げ宣言で差しが有利に

 中京芝1600mの納屋橋Sを逃げ切り勝ちした(6)ペイシャフラワーが逃げ宣言。本馬はそこまで二の脚が速くないが、3走前の新潟日報賞では外目の枠からかなり押して緩みないペースで逃げており、ある程度、飛ばしていくリスクがある。

 また、ここは常に強気な木幡巧也騎手が騎乗する(10)ミシシッピテソーロ&木幡巧也が同馬に絡んでいく可能性もあり、平均ペースくらいまで上がりそうだ。

 牝馬限定の重賞は大半がスローペースなので、平均まで上がると差しが有利になることが大半。ここは差し有利になると見て予想した。このラインより上のエリアが無料で表示されます。

中山11R ターコイズS 芝1600m
 ◎ (2)アドマイヤベル
 ○ (7)ミアネーロ
 ▲ (16)コナコースト
 △ (8)ペイシャフラワー
 △ (14)ドゥアイズ
 △ (4)イフェイオン
 △ (5)フィールシンパシー
結論 馬連2-7,16,8,14,4,5 (10:10:10:10:5:5) 複勝2 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (2)アドマイヤベル

 キャリア4戦目にフローラSを優勝した素質馬。フローラSは8番枠から五分のスタートを切り、コントロールしながら好位の直後を追走。向正面でエルフストラックが好位の外まで上がると、そこで一列下げた。

 3~4角では中団中目で仕掛けを待って4角出口で外に誘導し、4列目付近で直線へ。直線序盤でもまだ仕掛けず、ラスト2Fで追われるとここからしぶとく伸びて先頭列付近まで上がった。ラスト1Fでもうひと伸びして抜け出し、1馬身差で勝利した。ここでは末脚一閃というレースぶりではなかったが、ある程度前の位置からいい脚を長く使っていた。

 次走のオークスでは9着敗退。ここでは前に壁が作れず、かなり折り合いを欠いて消耗し、最後の直線で伸びあぐねた。フローラSのレースぶりからは距離2400mでもやれそうだが、気性を考えると中距離の方が良さそうだ。

 前走の秋華賞では、9番枠からまずまずのスタートを切り、押して先行策。外からハナを主張したセキトバイーストらを行かせて、道中は好位の直後の最内を追走した。しかし、秋華賞はセキトバイーストが大逃げを打って前後半5F57秒1-60秒0のかなりのハイペース。アドマイヤベルの位置でも楽ではなく、休養明けだったこともあって最後の直線で伸びてこれなかった。

 しかし、今回は叩かれての上昇が見込める。前走で前に出していく競馬をしているので、今回のマイル戦にも対応しやすく、また気性的にも2400mよりはマイルの方が良さそうだ。2番枠から内目をロスなく立ち回っての差し切りを期待する。

○ (7)ミアネーロ

 デビュー3戦目でフラワーCを優勝し、5戦目の紫苑Sで2着。2走前の紫苑Sでは1番枠からやや出遅れ。二の脚もひと息で中団中目からの追走となった。道中は好位列から前にスペースを作って中団最内で3角へ。

 3~4角では前のスペースを維持しながら最内を通し、4角で徐々にそのスぺースを詰めて4各柄は進路がない状態。直線序盤で何とか捌いて3列目まで上がり、ラスト1Fで急追して2馬身半ほど前にいたクリスマスパレードにクビ差まで迫った。

 本馬は3走前のオークスで14着と大敗したが、1番枠からやや出遅れて馬場の悪化した最内から中団まで挽回していく形。4角まで最内を通して、最後の直線序盤で外に出したが、結局進路がなく最内を突いて敗れたもの。この敗戦は情状酌量の余地がある。

 また前走の秋華賞は休養明けの紫苑Sで好走した疲れもあって、ラスト1Fでジリジリとしか伸びてこれなかったが、休養明け3戦目のここでの巻き返しを警戒したい。今回は7番枠。同馬よりも内枠に好位勢が少なく、内目をロスなく立ち回って、最後の直線で内のスペースを拾ってこれそうなのも強調材料だ。

▲ (16)コナコースト

 昨年の桜花賞の2着馬。桜花賞では9番枠からまずまずのスタートを切って、そこから逃げるモズメイメイの外から絡んで行く形。本馬が序盤で同馬に絡んだことで前半のペースが上がったが、3~4角ではコントロールし、モズメイメイの後ろで息を入れる。

 4角でもなるべく 内を 通し、モズメイメイと1馬身差で直線へ。直線序盤ですっと伸びて同馬をかわして半馬身ほど前に出たが、外からペリファーニアに食らいつかれる。ラスト1Fでこれをしぶとく振り切ったが、外からまとめてリバティアイランドに捉え切られ、3/4差で2着に敗れた。

 桜花賞は先行馬に厳しい展開。3着のペリファーニアがその後、なかなか1勝クラスを勝てなかったように、桜花賞のレベルはけっして高くはなかったが、2番手から最後の直線で早め先頭に立って2着に好走した内容は、牝馬限定GⅢなら通用するレベルのもの。

 昨秋以降は調子を落としており、昨年のターコイズSでも10着(着差は0.6秒差)に終わったが、立て直された前走、カシオペアSでは大外18番枠からやや掛かってハイペース好位外を追走する元気を見せていた。

 結果的に大外枠から位置を取りにいったことが祟り、3~4角の外々から4角で大外に張られる致命的な不利があって、それ以降、追われることなく14着に敗退。しかし、復調気配を見せたことは確かで、この中間は栗東坂路で自己ベストを記録している。よって、ここでの復活劇も視野に入る。

△ (8)ペイシャフラワー

 2走前の納屋橋S(3勝クラス)を逃げ切り勝ちした馬。2走前は2番枠から好スタートを切ってハナを主張。先頭に立ってからはややペースを落とし、2馬身差で3角へ。3~4角でも淡々と逃げて2馬身半差で直線へ。ラスト2Fでも外の差を詰めさせず、ラスト1Fで鞭が入るとさらに差を広げて3馬身差で勝利した。

 2走前は同型馬不在。2勝クラス時よりも楽なペースで逃げ切ることができた。前走のカシオペアSは17番枠と外枠だったこともあり、自分の形に持ち込こめずに9着と敗退したが、自分の型に持ち込めれば強く、巻き返せるチャンスがある。

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