2024年 カペラSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2024.12.07
2024年 カペラSの予想

■昨年のこのレースでワン、ツーを決めた2頭が前へ

 ここは逃げ馬が(12)チェイスザドリーム、(15)テイエムトッキュウ、(8)インビンシブルパパの3頭。インビンシブルパパはテンがそれほど速くないので、チェイスザドリーム、テイエムトッキュウに行かせる形になるだろう。

 ドリームとトッキュウ。昨年は外枠のチェイスザドリームの方がテンが速かったが、内のテイエムトッキュウに行かせて前後半3F33秒5-35秒8で決着。このレースは過去10年で前半3F32秒台に5回も突入している激流傾向のレースだが、そこまでペースが上がらなかった。

 今年はドリームがトッキュウより内枠。斤量58Kgを背負うテイエムトッキュウより、前走で芝を使っているチェイスザドリームの方が楽に前に行けるはずだが、テイエムトッキュウに行かせるか? ここが焦点になるだろう。

中山11R カペラS ダ1200m
 ◎ (15)テイエムトッキュウ
 ○ (12)チェイスザドリーム
 ▲ (6)ガビーズシスター
 注 (2)インユアパレス
 △ (8)インビンシブルパパ
 △ (9)クロジシジョー
 △ (10)エティエンヌ
 △ (11)チカッパ
結論 馬連15-12,6,2,8,9,10,11 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝10 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (10)テイエムトッキュウ

 昨年のカペラSで重賞初制覇を達成した馬。昨年のこのレースでは3番枠から好スタートを決めてハナを主張。外の(12)チェイスザドリームの方がテンが速かったが、内に切れ込んでこないので楽々ハナを取り切った。しかし、そこからもペースを緩めずに淡々と逃げた。

 3~4角でも持ったままで、2馬身半差でのリードを維持して直線へ。ラスト1Fでもチェイスザドリームとの差が詰まらず、ラスト1Fで3馬身差に広げて完勝した。ここはハイペースで逃げて1分09秒3の好タイム勝ちで、自己最高指数を記録した。

 そこから休養明けで挑んだ2走前絵の東京スプリントは、10番枠からやや出遅れ。内枠各馬がテンが速く、自分の型に持ち込むのに苦労して3着に敗れた。ここは2着に追込馬の(9)クロジシジョ―が台頭したように、砂厚10cmのタフな大井で前後半3F34秒5-37秒8のかなりのハイペース。これで3着なら悪くない。

 前走のサマーチャンピオンは8着敗退。ここでは距離が長かったのもあるが、馬体重15Kg増の太目残りが示すように、台風順延による急きょの佐賀滞在で、状態の意地が難しかったと予想される。

 今回はそこから立て直されての一戦。今回は内のチェイスザドリームがハナを主張したとしても競ってはいかないだろう。もちろん、チェイスザドリームが同馬にハナを譲る可能性もある。本馬は今回3ヵ月の休養明けで、万全の状態とまでは言っていない感じがするが、距離が短いほどそれでも押し切れることが多々あるのでそこに期待した。

○ (12)チェイスザドリーム

 昨年のカペラSの2着馬。ここでは13番枠からまずまずのスタートを切り、二の脚が良かったが、内の◎(10)テイエムトッキュウがハナウを主張することを見越して無理させずに同馬の外2番手へ。道中も同馬にプレッシャーをかけずに、番手外でリズム良く追走。

 3~4角ではテイエムトッキュウの一列後ろから無理はせず、同馬と2馬身半差で直線へ。直線序盤で追われたが、そこから差が詰まらない。ラスト1Fでも踏ん張ったが、じわっと差が広がって3馬身差の2着となった。

 昨年はテイエムトッキュウに競っていく選択肢もあったが、無理をさせて失速するリスクよりも、上位入線することを選択した。本馬は4走前のながつきSしかり、オープン昇格後は逃げて失速してばかりだったので、この選択は正しかったと見ている。

 本馬はテンが速いので、逃げを強いられることが多かったが、今回は◎(10)テイエムトッキュウがいることで、むしろ楽だろう。ここは(6)エスカルの取り消しもあり、先行馬が手薄。実績馬の大半が差し、追込馬とということもあり、昨年の再現に期待したい。

▲ (6)ガビーズシスター

 ダートでは5戦4勝2着1回の実績馬。前走の外房Sでは10番枠から五分のスタートを切り、押して好位の外目を追走。道中も淡々と流れた中で好位の一番外で3角へ。3~4角でも一番外から押し上げながら、楽な手応えで4角でもほぼ持ったままで2列目付近へ。直線序盤で追われ、じわじわ伸びたがまだ2列目。ラスト1Fでしぶとく抜け出して3馬身差で圧勝した。

 前走は中山ダ1200mで前後半3F33秒4-36秒3のかなりのハイペース。ラスト1Fっで前が甘くなったところを差し切ったというレースぶりだったが、3~4角でかなりロスを作りながら押し上げており、好内容だった。

 今回はさらなる相手強化の一戦。本馬はスタート地点が芝だと序盤から位置が取れる馬ではなく、そこまでキレる脚が使えるタイプではないので、◎(10)テイエムトッキュウがどこまでペースを引き上げてくれるが焦点となる。

注 (2)インユアパレス

 ダートでは6戦4勝2着2回。唯一、4着に敗れたのは休養明けで未勝利戦を勝利した後の1勝クラス戦で、3番枠からスタート後に大きく躓き、砂を嫌がって3角で蛇行し、体勢を崩す場面もあったもの。最後の直線では内にモタれる場面も見せていた。そこから立て直されて復帰すると上昇一途で、前走では3勝クラスの貴船Sを勝利した。

 前走は4番枠からまずまずのスタートを切り、押して先行策。ひとつ外の逃げ馬らに被されて位置が下がったが、そこから中目に切り替えて中団のやや前方を追走。道中で好位の中目まで挽回して3角へ。3~4角では中目から押し上げて4角出口で前3頭の外に誘導して2列目付近で直線へ。序盤で一気に伸びて2番手に上がり、ラスト1Fで突き抜けて3馬身差で勝利した。

 前走は高速ダートだったが、標準に近い時計が出ていた3走前の岩室温泉特別でもクビ差2着に実績があるように、今の中山ダートにも対応できるはず。また本馬は内側に馬がいないと内にモタれる面があったが、だいぶ常識にかかってきた。ダート6戦中5戦でメンバー最速の上がり3Fを記録しているように末脚抜群。前走からさらなる前進があればここも通用するだろう。

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