2024年 京阪杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2024.11.24
2024年 京阪杯の予想

■B→Cコース替わりで外差し有利

 今週からB→Cコースに替わった。昨日の京都芝1200mの2勝クラスで前後半3F34秒3-33秒9のスローペースでも内の先行馬が総壊滅しているように、中目よりも外から差せる馬が有利になっている。

 京都芝1200mはスタートから3角に向かって坂を上るコースで、前半のペースが上がりにくいコースだが、ここは逃げ、先行馬がそれなりに揃った。

 テンの速い(15)チェイスザドリーム、ゲートが決まればハナを主張していく(13)テイエムスパーダ。さらには(10)グランテスト、(16)マメコ、内には(1)ウインカーネリアン、(3)ビッグシーザーなど、先行馬も多い。

 ここは前半3F33秒台半ばから後半まで上がる可能性が高いと見て、中目よりも外から差せる馬を中心に予想を組み立てた。

京都12R 京阪杯 芝1200m
 ◎ (12)エイシンスポッター
 ○ (2)ヴェントヴォーチェ
 ▲ (6)アグリ
 注 (11)カンチェンジュンガ
 △ (4)プルパレイ
 △ (10)グランテスト
 △ (13)テイエムスパーダ
 △ (16)マメコ
結論 馬連12-2,6,11,4,10,13,16 (15:10:10:5:4:3:3) 複勝12 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (12)エイシンスポッター

 2走前のキーンランドCの2着馬。2走前は4番枠から五分のスタートを切ったが、やや位置を下げて後方からの追走。そこから軽く促して最内に切り込み、中団まで上がって3角へ。

 3~4角では最内からナムラクレアをマークしながら3列目まで押し上げて直線へ。序盤でひとつ外に誘導してサトノレーヴの後ろを取って、ラスト1Fでしぶとく伸び、大外一気のオオバンブルマイとの2着争いをハナ差で制した。

 ここは内枠でJ.モレイラ騎手に乗り替わったこともあり、角田大河騎手が騎乗していた頃よりも積極的な競馬。ラスト1Fでやや甘くなったが、2着を死守した辺りに地力強化を感じさせた。

 前走のスプリンターズSは2走前に自己最高指数タイを記録した後の一戦。前後半3F32秒1-34秒9の緩みない流れを出遅れて、追走に忙しい競馬になったこともあって9着に敗れた。

 本馬は京都芝1400mの安土城SでキーンランドC2着時と同等の指数で勝利しているように、芝1400mがベスト。しかし、一昨年に京都芝1200mの鞍馬Sを勝利し、昨年の京阪杯でも3着に善戦しているように、前半3Fが速くならない京都芝1200mは向いている。

 昨年の京阪杯は6番枠から出遅れて後方3番手から。3~4角でも後方内目を追走していたため、最後の直線で馬場の良い外に出し切れず、中団馬群を切り捌いて上がってきたが、届かずの3着だった。

 それでも昨年はメンバー最速の上がり3F32秒2で追い込んでおり、そこから地力を付けた今年は、昨年よりも上の着順が狙える。外差し有利の12番枠というのも昨年より好条件で本命馬とした。

○ (2)ヴェントヴォーチェ

 3走前の2023年のオーシャンSで重賞2勝目を挙げた馬。同レースでは9番枠から五分のスタートを切り、軽く促して中団の外目で脚を温存した。3~4角で前がペースをコントロールしている状況下で外から押し上げ、4角出口では楽な手応えで2列目の外まで上がって直線へ。直線序盤ですっと伸びて先頭に立ち、3/4差ほど前に。ラスト1Fではしっかりと抜け出して2馬身差で完勝した。

 前々走の2023年高松宮記念では、休養明けに好走した疲れで進みが悪く、3角手前から内にモタれ気味の苦しそうな競馬。結果、8着に敗れた。その後、繋靱帯を痛めて休養し、前走のスプリンターズSは1年6ヵ月ぶりの一戦。

 前走は多くの馬が引退に追い込まれた不治の病からの復帰戦。全盛期の能力を失っていることが多いが、前走では16着だったが着差は1.4秒差と案外とやれた。この中間の追い切りでも良化気配を見せており、2番枠だが一変を期待したい。

▲ (6)アグリ

 昨年1月の京都芝1200m戦、シルクロードSの2着馬。ここでは13番枠から五分のスタートを切り、軽く促して中団外目を追走。3~4角で中目に誘導して仕掛けを待ち、4角ではオタルエバーの後ろから直線へ。序盤で捌いて外へ誘導し、3列目付近まで上がる。ラスト1Fで早めに抜け出したルガルに対して一頭だけしぶとく差を詰めて2番手に上がったが、3馬身差で完敗した。

 しかし、ルガルは今年のスプリンターズSの覇者。ここではそのスプリンターズSを上回る指数を記録しており、アグリもウインマーベルと3/4差だった5走前のシルクロードSと変わらない指数で走っている。

 元所属していた安田隆行厩舎の引退で使い詰めにされた後の長期休養明けのCBC賞では見せ場のない17着に敗れたが、そこから立て直されたスワンSでは10着(着差は0.5秒)に巻き返している。それもしつこく先行争いに絡んで逃げ馬の外2番手を追走してのこの着差だから復調していると言える。

 ここは1200m戦。昨年のシルクロードS時のように、差す競馬で巻き返しを期待したい。

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