2024年 サウジアラビアRCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2024.10.05
2024年 サウジアラビアRCの予想

■ペースが上がりにくい舞台だが…

 サウジアラビアRCは2歳重賞競走の充実により、少頭数になることが大半。フルゲート18頭立てになったのは、2017年のみ。また2歳マイル戦はスプリント路線馬と、1600m、1800m路線馬が激突する舞台となり、スプリント路線馬や将来のスプリンターが逃げ、先行する形になることが多い。しかし、それらは距離延長を意識して、ゆっくり逃げ、先行することが多く、基本的にペースが上がりにくい舞台となっている。

 よって、過去10年で明確にハイペースになったのは、不良馬場で行われた2020年のみ。稍重だった2017年、2018年は平均ペースで決着している。本日は断続的な雨の影響でペースが上がることが予想されるが、それでも平均ペースくらいだろう。高速馬場でこその瞬発力型の馬はやや割り引いて考えたい。

東京11R サウジアラビアRC 芝2000m
 ◎ (6)シンフォーエバー
 ○ (3)アルレッキ―ノ
 ▲ (1)アルテヴェローチェ
 △ (4)マイネルチケット
 △ (5)タイセイカレント
 △ (7)フードマン
結論 馬連6-3,1,4,5,7 (25:10:5:5:5) 
ワイド6-3,1,4,5,7 (25:10:5:5:5)

■有力馬と評価ポイント

◎ (6)シンフォーエバー

 新潟芝160mの新馬戦では、7番枠からまずまずのスタート。二の脚が速く、ハナを主張して先頭に立った。そこからはコントロールしてマイペースの逃げ。3角で2番手と1馬身差。3~4角でじわっと2番手を離して、4角でやや外に膨らみながらも2番手と2馬身差。直線序盤でまたやや外にヨレたが踏ん張って3馬身差。ラスト1Fで2着馬に少し差を詰められたが、3着に6馬身差をつけて完勝した。

 新馬戦ではやや外に張り気味だったが、上がり3Fタイムは33秒3とまずまず。ラスト2F10秒7-11秒0もなかなか良かった。

 前走の新潟2歳Sでは、立ち遅れながらもスピードの違いで結局ハナを主張して逃げ、9着敗退。当日は外差し有利の馬場傾向で、最後の直線では外に出せば出すほど伸びていたが、外に出し切れずに9着に敗れた。

 今回は秋の東京開幕週の芝1600m戦。超高速馬場だと後続馬にキレ負けする可能性もあったが、断続的な雨の影響でそこまで高速馬場ではない。しかし、開幕週らしく内が有利の馬場ではあるので、筋肉の張りがとても良い、パワー型の馬体を活かしての先行押し切りを期待する。

○ (3)アルレッキーノ

 前走の東京芝1600mの未勝利戦では4番枠からスタート。ひとつ内の馬が大きく立ち上がった影響もあり、ゆっくりゲートを出していったが、スピードの違いで先頭に立った。道中はコントロールしながらの逃げで2番手と1馬身差で直線へ。ラスト2Fで追われると2列目に3馬身差。ラスト1Fでさらに差を広げて7馬身差で圧勝した。

 本馬は6月の東京芝1800mの新馬戦では、勝利したクロワデュノールが強すぎたことで好指数を記録しながらも2着。逃げてマークされる苦しい形となりながら、好指数を記録しての2着は高評価できるものだった。

 デビュー2戦目の前走は、勝利は当然としてどのくらいの指数を記録するかが見どころだったが、結果は7馬身差の圧勝。指数は前年の半姉チェルヴィニアがデビュー2戦目の未勝利戦で記録したものと同等となった。よって、前年で言うなら新潟2歳Sで勝ち負けとなる指数を記録したことにもなる。

 当然、ここでは実力№1。大きく崩れる気がしないというのが正直なところではあるが、これまでに能力を出し切ったと言えるようなレースをしていない◎(6)シンフォーエバーの可能性に賭けたい。

▲ (1)アルテヴェローチェ

 札幌芝1500mの新馬戦では12番枠から五分のスタート。そこから促されて4番手を追走した。押して行ったがスムーズに折り合いはついていた。3、4角で3頭分外を回って先頭列で直線へ。直線序盤で追われるとラスト1Fで先頭に。抜け出したところを、同馬をマークしていたヒシアマンに迫られたが、踏ん張ってクビ差で勝利した。

 このレースでは上位2頭が3着以下に5馬身差を付けており、どちらもなかなかの好指数を記録した。そのヒシアマンは次走の札幌芝1500mの未勝利戦で6馬身の圧勝。それもラスト2F12秒0-11秒5とまだ余裕を感じさせる内容で、1勝クラスでも通用する指数を記録した。アルテヴェローチェの上昇力にも期待したい。

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