2024年 紫苑S+中山9R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.09.07
2024年 紫苑S+中山9R以降の予想

本日は下記の3レースで終了になりますm(__)m。

■近年はスローペースの傾向

 紫苑Sは秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞TR。このレースがOPだった頃は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式だったが、2013年に重賞に格上げされるとオークスの上位馬も出走してくるようになり、ローズSと勢力が二分化した。

 さらにOP特別時代と大きく異なるのは、スローペース化したこと。これは本番を見据えた実績馬が、本仕掛けを遅らせることで、しばしば起こる現象で、大逃げ馬が出現してレコード決着ととなった昨年を除く、2017年~2022年の6年間でスローペースが発生している。

 前記の6年間では先行馬が4勝、中団1勝、差し1勝。逃げ馬も2度2~3着に好走していることから、基本的に逃げ、先行していることから、基本的に逃げ馬も含めて先行馬が有利と見ていい。

 また開幕週らしく内有利ではあるが、このコースはスタートから初角までの距離が405mと距離があるので、一昨年の2着馬サウンドビバーチェのように、外枠からでも内ラチ沿いを取れてしまうことも可能だ。

本日1番 中山11R 紫苑S 中山芝1600m
 ◎ (4)イゾラフェリーチェ
 ○ (11)ボンドガール
 ▲ (12)ハミング
 △ (1)ミアネーロ
 △ (7)エラトー
 △ (2)バランスダンサー
 △ (3)テリオスサラ
 △ (6)クリスマスパレード
 △ (10)ホーエリート
結論 馬連4-11,12,1,7,2,3,6,10 (18:8:8:8:2:2:2:2) 複勝4 (50)

■近年はスローペースの傾向

 紫苑Sは秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞TR。このレースがOPだった頃は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式だったが、2013年に重賞に格上げされるとオークスの上位馬も出走してくるようになり、ローズSと勢力が二分化した。

 さらにOP特別時代と大きく異なるのは、スローペース化したこと。これは本番を見据えた実績馬が、本仕掛けを遅らせることで、しばしば起こる現象で、大逃げ馬が出現した昨年を除く、2017年~2022年の6年間でスローペースが発生している。

 前記の6年間では先行馬が4勝、中団1勝、差し1勝。逃げ馬も2度2~3着に好走していることから、基本的に逃げ、先行していることから、基本的に逃げ馬も含めて先行馬が有利と見ていい。

 また開幕週らしく内有利ではあるが、このコースはスタートから初角までの距離が405mと距離があるので、一昨年の2着馬サウンドビバーチェのように、外枠からでも内ラチ沿いを取れてしまうことも可能だ。

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)イゾラフェリーチェ

 東京芝2000mの新馬戦は5着だったが、デビュー2戦目の初ダート戦を勝利すると、次走のデイジー賞では8番枠からまずまずのスタートを切って、すっと先手を取り、ダート経験で得たスタミナを生かして見事な逃げ切り勝ちを決めた。

 前々走のスイートピーSは超絶高速馬場の緩みない流れで、スピード+キレ負け、前走は地方のダートでテンの速いアンデスビエントが出走しており、ともに自分の得意な形でレースができなかった。

 今回はデイジー賞時と同様に、前でレースを進めれば、前走のダート経験で得たスタミナが生きてくる。同型馬が出走してはいるものの、何が何でもハナを狙いたい馬は不在で展開にも恵まれる可能性が高い。全きょうだいにエフフォーリア、ペリファーニアがいる良血馬。この舞台で覚醒を期待する。

○ (11)ボンドガール

 古馬と初対戦となった前走のクイーンCで2着。前走は1番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこから位置を下げて後方最内からの追走。道中も後方2列目付近で脚を温存して3角へ。3~4角で内目から中目に誘導し、中目のスペースを拾って中団まで押し上げ直線へ。序盤で馬群の間を捌いて好位列まで下がり、ラスト1Fでしぶとく伸び続け、早めに抜け出したコガネノソラとの差を詰めたが、アタマ差で届かずの2着に敗れた。

 ボンドガールは昨年6月の東京芝1600mの新馬戦で、同日の安田記念のシュネルマイスターの上がり3F32秒8、香港JCTに出走したのちの菊花賞馬ドゥレッツァの上がり3F32秒7には劣るが、同日の東京芝では堂々の3位となる33秒0を記録して快勝。当時の2着馬はのちのオークス馬チェルヴィニア、3着以下にものちの活躍馬がズラリでこの勝利は強烈なインパクトがあった。

 サウジアラビアRCやニュージーランドTは小さな不利が重なって2着に敗れ、前走のNHKマイルCでは最後の直線で最内から先頭を狙ったが、アスコリピチェーノが幅寄せして、安全確保のために位置を下げる致命的な不利で17着に大敗した。

 前走は前々走で能力を出し切れなかったことが好走へと繋がった面もあり、自己最高指数を記録。前走指数で走られたらここも勝ち負けになるが、上手く立ち回っていたわりに、コガネノソラに敗れてしまったことは少々がっかりだ。ここでも能力上位は明確だが、休養明けの前走で好走した疲れが出る危険性もあり、対抗評価までとした。
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本日2番 中山9R アスター賞 芝1800m
 ◎ (1)ジャルディニエ
 ○ (2)ウィンターベル
 ▲ (4)キタノクニカラ
 △ (5)ドーサンドーサン
結論 馬連1-2,4,5 (35:12:3) 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジャルディニエ(-3.7pt)、キタノクニカラ(-1.3pt)、ウィンターベル、ソルエパトリオット(0pt)、チョングク(5.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (1)ジャルディニエ

 前走の小倉芝1800mの未勝利戦では、4番枠からまずまずのスタート。序盤は3番手を追走していたが、1~2角で外のニシノオーブがするする上がって行ったので、それをじわっと追いかけて2列目の外を追走。3角手前で今度はオーシンエスが被せてくると、それに抵抗して3角から進出した。4角で先頭に並びかけ、直線序盤でじわじわ伸び3/4差のリードを奪うと、ラスト1Fで抜け出し3馬身半差で完勝した。

 ジャルディニエは前走時、単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に支持されていた。デビュー戦はサニーサルサが緩みない流れでレースを引っ張った一戦。差して好タイムの2着だったこの馬は、疲れが出る可能性もあり、果たしてどうなるかと見ていた。


 しかし、前走は前々走で緩みない流れの芝1600mを使われたこともあって、前のポジションが取れた。そして前走も緩みない流れ。3角手前でオーシンエスが被せてきたことでやや早仕掛けになったが、それでも結果は3馬身半差の圧勝だった。

 上がり3Fタイムは37秒2。ラスト2Fは12秒3-12秒8と完全にスタミナ比べとなった一戦を、なかなかの好指数で勝利した。新馬戦の疲れが懸念された一戦だったが、あっさりクリアしたことから、能力の天井がかなり高いところにあると推測される。また前走のような厳しいスタミナ比べを制したことは、今回が厳しい展開になったとしても最後の伸びに繋がってくるはず。ここでの前進を期待したい。

○ (2)ウィンターベル

 前走の東京芝1600mの新馬戦では、3番枠から軽くアオって出遅れたが、すっと行き脚がついて先行策。外から2頭が前を主張したので、いったん控えて位置を下げ、その2頭の外から進出していく形。3角手前で2番手に上がって、4角では逃げ馬と1馬身半差で直線へ向いた。直線序盤は口向きが悪く、すっと反応せずにラスト2Fでも伸びそうで伸びきれず、逃げ馬とは1馬身差。ラスト1Fで逃げ馬がやや甘くなったところを差し切ってクビ差で勝利した。

 走破タイム1分37秒6は平凡。新馬戦としては、疲れを残さないためには良いことだ。しかし、上がり3Fタイム34秒3は当日芝レースの古馬たちと比較すると優秀とは言えない。

 ラスト2Fは11秒4-11秒6。以前と比較してラスト1Fの数字に下駄が履かされるようになった感じがあり、やはり優秀とは言えない。結果、指数も平凡という評価となった。

 例年、東京の新馬戦初日と言えば、GⅠ級の素質を感じさせる馬たちが多数出ているが、今年はやや期待はずれな結果となった。ただ前走のウィンターベルはスタートでロスがありながら勝利しており、着差以上の強さと評価できる。ここでの上積みが期待できるだけに、対抗評価とした。

▲ (4)キタノクニカラ

 福島芝1200mの新馬戦では、3番枠から五分のスタート。そこから促して好位を取りに行ったが自然と後退し、道中は先団からかなり離された中団を追走した。3~4角で促されて前との差を徐々に詰めたが、4角でも先頭とは7馬身ほどの差。直線を向いて追われると、ひと追いごとに前との差を詰めて直線序盤で3列目付近まで上がり、先頭と4馬身ほどの差になった。ラスト1Fでは外からルチアーナに猛追されたが、前をまとめて差してクビ差で勝利した。

 走破タイム、ラスト1Fの数字ともに平凡なのだが、上がり3Fタイムの34秒6は当日の福島の馬場を考慮すれば悪くない。この新馬戦でキタノクニカラを上回る上がり3Fタイムだったルチアーナは先々週の未勝利戦で3着に5馬身差をつけて、1勝クラスでも通用する指数でクビ差の2着に健闘している。

 前走の新潟2歳Sは新馬戦の疲れで出遅れて後方から、馬場の悪化した内を通って8着に敗れたものの、ここでの巻き返しを警戒したい。

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本日3番 中京11R エニフS(L) ダ1400m
 ◎ (4)ペースセッティング
 ○ (2)エンペラーワケア
 ▲ (6)ロードエクレール
 注 (1)サンライズフレイム
 △ (3)デンコウリジエール
 △ (5)レオノーレ
 △ (10)ワールドウインズ
結論 馬連4-2,6,1,3,5,10 (20:10:10:4:4:2) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にショウナンバシット(-20.0pt)、ゴールデンスナップ(-18.3pt)、プラチナトレジャー(-17.0pt)、ブレイヴロッカー、エリカヴァレリア(ともに-16.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。

◎ (4)ペースセッティング

 6走前の京都ダ1400m戦、桂川S(3勝クラス)では初ダートながらいきなり勝利した馬。6走前は2番枠から出遅れたが、二の脚の速さで挽回し、好位の最内を確保。3~4角では最短距離を通して逃げ馬の直後まで上がり、直線序盤で逃げ馬の外に出されると、楽に2番手に上がる。ラスト1Fで早々と逃げ馬を捉え、そこから抜け出して4馬身差で完勝した。

 6走前はキックバックを食らっても気にする素振りもなく、オープン通用級の指数を記録。その後はダートのOPやリステッドで善戦しておるものの、6走前ほどの走りはできていない。今回はしっかり休ませてリフレッシュ。近走は中途半端に疲れが残っていた状態と推測されるだけに、ここで本来の能力を発揮を期待する。

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