→本日はダリア賞を含む計3レースで終了となりますm(__)m。
■3角5番くらいから、逃げ馬を差すのが好走パターン
札幌ダ1700mで行われた直近10年では、逃げ馬の2着が1回、3着が5回と逃げ馬の3着の多さが目につく。また先行馬が3勝、2着が7回、3着が1回。マクリ馬が3勝、2着1回、3着1回。とにかく逃げ馬から離されない3角5番手くらいでレースを進めて、最後に逃げ馬を差すというのが、このレースでもっとも多い好走パターンだ。
また札幌ダ1700mは大回りコースなので、基本的にペースが上がりにくい。2019年に短距離馬で砂を被るのが苦手のドリームキラリが逃げて激流になったことがあるが、過去10年で何度もマクリが発生しているように、過去10年中9回はややスローペースからややハイペースで決着している。
逃げ、先行馬が多数でもそこまでペースが上がらないのがこのレースの特徴。今年も(7)ミトノオーに(12)テーオードレフォンが競り掛けてそれなりペースが上がると見ているが、3角5番手以内を目安に予想を組み立てたい。
本日3番 札幌11R エルムS ダ1700m
◎ (3)ヴィクティファルス
○ (10)ドゥラエレーデ
▲ (4)ナチュラルハイ
△ (1)フルム
△ (2)ユティタム
△ (6)サヴァ
△ (7)ミトノオー
△ (8)シルトプレ
△ (13)ベルダーイメル
△ (14)プロミストウォリア
結論 馬連3-10,4,1,2,6,7,8,13,14 (12:10:4:4:4:4:4:4:4) 複勝3 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (3)ヴィクティファルス
デビュー3戦目にタフな馬場のスプリングSを勝利した実績馬。その後長い低迷期間があったが、4走前に初ダートとなった太秦Sを勝利した。同レースでは初ダートの馬らしく、3番枠から躓いて後手を踏んだが、そこから挽回して中団最内を追走。向正面で外に誘導し、3角手前でじわっと進出。そのまま4角まで押し上げ、逃げ馬メイクアリープと半馬身差の2番手で直線へ。序盤で楽に先頭。ラスト1Fではメイクアリープが再び差し返して来たが、残り100mで競り落として1馬身1/4差で完勝した。
4走前ははラスト1F13秒2までラップを落としているように、前後半4F48秒1-50秒8のかなりのハイペース。逃げて5着に敗れたメイクアリープは次走のみやこSで2着に巻き返したように、前に行った馬には厳しい展開だった。3角から進出したヴィクティファルスも強く、次走の東海Sでは本命に推した。
結果は3着。3番枠から好スタートを切って、外から内に切ってくる各馬を前に入れながら、上手く2列目の最内を追走。道中は前にスペースを作り、3~4角で先頭のバビットが失速して下がると、スペースを上手く詰めて同馬をかわし、そこでバビットに変わって先頭に立ったウィリアムバローズの後ろから直線へ。序盤の反応は甘かったが、ラスト1Fではじわじわ伸びて、ペプチドナイルとの3着争いをクビ差で制した。
ダート路線での上昇が期待され東海S3着までは良かったが、近2走は不可解な凡退。これによって今回は人気が急落した。近2走も調教では悪くない動きを見せており、精神的な低迷なのかよくわからないところがあるが、今回は立て直されての一戦。好位の内で脚がタメられるラッキーゲート3番で、復活を期待する。
○ (10)ドゥラエレーデ
UAEダービー以来のダート戦となった昨秋のチャンピオンズCで3着と好走した馬。同レースは5番枠から五分のスタートだが、しっかりと促されての先行策。外のレモンポップが内に切れ込んで来たので外に誘導して、同馬の外2番手を確保する。道中もレモンポップをマークして追走。3~4角で軽く仕掛けて同馬と半馬身差で直線へ。序盤で追われたが、レモンポップに差を広げられ、内から迫るテーオーケインズは退けたが、外の(9)ウィルソンテソーロに差されて同馬とクビ差の3着となった。
チャンピオンズCはやや速い流れだったが、そこでスムーズに流れに乗れたことは大きく、末脚に特化させたウィルソンテソーロよりも強いレースをしている。
前々走の東京大賞典は6番枠から五分のスタートを切ったが、沈むようなスタートで後手を踏み、外からウィルソンテソーロが内に入れ込んできたので、2番手を追走。ラスト1F外からウシュバテソーロに一気に差されたが、ウィルソンテソーロにクビ差迫っての3着と、チャンピオンズC好走後の一戦としては悪い内容ではなかった。
その後は距離が短いフェブラリーSと海外で崩れたが、立て直してベスト距離のここは巻き返しを期待したい。今回は逃げ、先行馬多数でそこまで楽に前に行けない点が不安材料ではあるが、ダートのキャリアが浅く、まだ伸びしろもありそうだ。
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本日1番 新潟11R ダリア賞 芝1400m
◎ (6)ミーントゥビー
○ (7)サニーサルサ
▲ (8)プリティディーヴァ
注 (1)セイウンブッグバン
△ (3)ユメシバイ
△ (4)ナムラトロム
結論 馬連6-7,8,1,3,4 (15:15:10:5:5) 複勝6 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にセイウンビッグバン(-3.0pt)、ナムラトロム(-2.7pt)、ミーントゥビー、サニーサルサ、プリティディーヴァ(ともに-2.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。
■有力馬と評価ポイント
◎ (6)ミーントゥビー
福島芝1200mの新馬戦では10番枠からはっきりと出遅れ。そこから中団馬群の後ろまで挽回し、道中は中団中目を追走。3~4角で中団中目から上がって4角手前で勢いがつくと、4角では外を回りながら前との差を一気に詰めた。直線では馬場の良い外に誘導されると、しぶとく伸び始めた。直線序盤ではまだ中団。ラスト1Fで前をまとめて差し切り半馬身差で勝利した。
上がり3Fタイム35秒1、ラスト2F12秒0-11秒8はまずまずのレベルだが、今回のメンバーの中で新馬戦を最後まで加速した形となったのはこの馬のみ。前走はスタートのロスがあったので能力を出し切ったものではないだろう。ここでは上位の存在と見る。
○ (7)サニーサルサ
京都芝1600mの新馬戦では、減量騎手起用で斤量53kgでの出走。スタート直後は外のベルビースタローンの方が速かったが、斤量が軽かったこともあり7番枠から加速がついて、この馬がハナを奪った。しかし、そこからベルビースタローンに突かれる苦しい形になり、そのまま緩みないペースを刻み、5F通過は57秒5と新馬戦としては異例のハイペースとなった。
それでもサニーサルサは抑えたまま。3~4角半ばでベルビースタローンを振り切り、4角では後続を引き離して2馬身半差で直線へ。そこから独走態勢で6馬身ほど差を広げたが、ラスト1Fで甘くなり後続に迫られるも、なんとか押し切ってクビ差で勝利した。
レース内容としては着差以上に強い内容だった。次走、差す競馬で大きな上積みがある可能性もあり、その点は面白い。ただ、減量騎手起用で新馬戦を好内容で勝った馬は、その後伸びないことも多い。好材料を生かして走りすぎたダメージが残ってしまうからだろうか。よって対抗評価とした。
▲ (8)プリティディーヴァ
東京芝1400mの新馬戦では、9番枠から好スタートを決めて、二の脚もついたが、内のアンジュオスリールを行かせて2番手の外を追走。3角手前ではアンジュオスリールと半馬身差。絶好の手応えで3~4角を回り、直線序盤ではいつ抜け出すかといった体勢だった。ところがアンジュオスリールがなかなか止まらず、外からはダノンブランニューも迫ってきた。ラスト2Fで上位3頭が後続を引き離しての追い比べに。ラスト1Fでも3頭のせめぎ合いは続いたが、最後にグイッと伸びて接戦を制した。
走破タイムは1分22秒1、上がり3Fタイムは34秒5、ラスト2F11秒4-11秒7とまずまず。そこまで高い指数とはならなかったが、このレースは上位3頭で4着以下に4馬身の差をつけている。このような着差構成の上位馬は、数字以上に強いことが多いが、消耗度の高いレースになった点がネック。実際に2着、3着馬は次走で勝ち上がれていないこともあり、3番手評価までとした。
注 (1)セイウンブッグバン
福島芝1200mの新馬戦では4番枠からまずまずのスタートを切り、外から前を主張する馬を行かせて2列目の最内を追走。前のショウナンバシリスが下がってきたので、いったん控えて3~4角で外に誘導。4角出口で前3頭の外に誘導し、直線でさらに外に出されると、グングン伸びて残り100mで先頭。そのまま押し切って2馬身差で完勝した。
上がり3Fタイム34秒8はこの週の福島としてはまずまず良い。2着以下にしっかりとした差をつけているので、指数は悪くないものとなった。走破タイムは平凡なので疲れを残しにくく、ここでの前進が期待できる。
△ (3)ユメシバイ
前走は6頭立ての小倉芝1200mの新馬戦。大外6番枠から五分のスタートを切り、鞍上は先行させようと促していたが、徐々にポジションが下がってしまった。3~4角では最後方になり、普通ならこれは大敗のパターンだ。直線を向いても最後方だったが、ラスト1F手前からフットワークの回転が上がってグングン伸び、前をまとめて差し切って1馬身1/4差で勝利した。
ただ、走破タイムと上がり3Fタイムは平凡。結果、指数も平凡。昇級直後はやや苦戦しそうな気配だが、1Fでも距離が長くなる点は好材料。ここはそれほど相手も強くないので警戒しておきたい。
△ (4)ナムラトロム
福島芝1200mの新馬戦では出遅れて2着だったが、前走の同距離コースの未勝利戦では逃げて勝利。前走は1番枠からまずまずのスタートを切ってハナを主張。外のマイネルレクエルドを制してハナを取り切ると、そこからもペースを落とさず、マイネルレクエルドと半馬身差で3角へ。3~4角でも同馬が食らいついてきたが、4角出口で仕掛けて直線へ。序盤で1馬身差まで差を広げたが、ラスト1Fで外からシュラフに一気に迫られ、なんとか踏ん張ってクビ差で勝利した。
前走はラスト2Fで11秒6-12秒6とラスト1Fで大きく減速しており、余裕を感じさせない内容。指数もあまり高いものではなかった。
ナムラトロムは今回のメンバーではもっともキャリアが豊富な馬。2歳のこの時期はキャリアを積んでいる方が有利ではあるが、大きな上昇度は見込みにくく、評価を下げた。