2024年 クイーンS以外の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.07.28
2024年 クイーンS以外の予想

本日は計3レースで終了とさせて頂きますm(__)m。

■バカラクイーン戦法は再現しにくい

 2021のアイビスSDで1番枠のバカラクイーンが3着に好走したことから、超高速馬場の開幕週では内と外と分かれたレースが定番化した。今回も1回新潟芝で使用したAコース全面とBコースを部分的に張り替えられており、近年のように超高速馬場で54秒台半ばの決着が濃厚だ。

 ただ一昨年は春の福島開催が震災の影響で新潟に代替えして行われており、馬場の中~外よりも張り替えられた内側、特に内ラチ沿いが良かったのも確か。昨年も今年も通常開催で外のほうが良好な状態で、昨日の直線1000mも内ラチ沿いを選択した馬は全滅した。よって、今年も内目の枠も含めて外を狙って行く馬を中心に予想を組み立てた。

本日3番 新潟7R アイビスサマーダッシュ 直線1000m
 ◎ (4)ジャスパークローネ
 ○ (10)ファイアダンサー
 ▲ (13)チェイスザドリーム
 △ (5)マウンテンムスメ
 △ (8)マイヨアポア
 △ (9)グレイトゲイナー
 △ (12)ウイングレイテスト
 △ (15)モズメイメイ
 △ (11)アビッグチア
 △ (14)デュアリスト
結論 馬連4-10,13,5,8,9,12,15,11,14 (10:10:5:5:5:5:5:3:2) 複勝4 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)ジャスパークローネ

 昨夏のCBC賞と北九州記念を連勝した馬。CBC賞は10番枠から好スタートを切り、かなり押して内に入りハナを主張。そこからは上手くペースをコントロールしてマイペースの逃げ。3~4角で最短距離を通り、4角でペースを引き上げ後続に1馬身差3/4差で直線へ。内ラチ沿いからしぶとく粘り、サンキューユウガの追撃を半馬身差で振り切った。

 ジャスパークローネはそこまでテンの速い馬ではなく、北九州記念ではスティクスや(15)モズメイメイ、行きっぷりに復調気配を見せていた(17)テイエムスパーダを相手にハナを主張するのは難しいと見ていた。

 しかし、ここでも15番枠から好スタートを切り、内から抵抗するスティクスをあっさり制して楽々とハナを主張。道中はそのままペースを引き上げ、3~4角でも緩めず、4角出口で後続を離して2馬身半差で直線へ。直線序盤で3馬身差まで差を広げ、ラスト1Fで外から伸びるママコチャ(次走、スプリンターズS勝ち)らの追撃を半馬身差で振り切った。

 北九州記念はその前走のCBC賞で団野騎手に乗り替わり、テンから行き切ったことで北九州記念では行きっぷりが変わった。そして昨年のスプリンターズSでも逃げて4着に好走したようにスピードは抜群だ。

 海外遠征から帰国初戦となった前走の北九州記念は出遅れて自分の型に持ち込めず、能力を出し切れなかった。今回も前走同様に出遅れた場合には、ギャンブル的に内を狙う可能性もあるが、今回は叩かれて状態アップが見込める。4番枠で現時点で8番人気と低評価のここは、好スタートを切って外を狙っていく可能性に賭けたい。それならば本来の能力を出せるはずだ。

○ (10)ファイアダンサー

 直線1000mで2着2回の実績馬。5走前のルミエールADでは、2番枠から五分のスタートを切ったが、外の(5)マウンテンムスメが内に切ったアオリを受けてブレーキ。そこから切り替えて後方外ラチ沿いに持っていった。道中は外ラチ沿いを追走。不良馬場でキックバックを食らったが、それでも怯まずに外ラチ沿いから2列目まで上がる。ラスト1Fで前2頭の外に誘導し、そこからしぶとく伸びて2着と健闘した。

 5走前はハイペースで、思い切って最後方付近に下げてラチ沿いを通したことが功を奏した2着ではあった。前走の韋駄天Sでも16番枠から好スタートを切り、中団の外ラチ沿いを追走。ラスト2Fで鞭が入って追われると2列目まで上がって、ラスト1Fで甘くなったマウンテンムスメに迫っての3着だった。

 ファイアダンサーは直線1000mでは先行できないので開幕週の馬場は大きく減点材料。16番枠で1番人気に支持された昨年のアイビスSDではテンに置かれて18着に大敗している。しかし、昨年のアイビスSDは韋駄天Sで展開に恵まれて自己最高指数を記録した後の一戦で本調子でなかったのも確か。今年も前走の韋駄天Sで3着と善戦しているが、5走前と比べると指数が低く能力を出し切ったものではない。脚質的に勝ち負けに持ち込めるかはともかく、善戦はしてくれそうだ。

▲ (13)チェイスザドリーム

 初芝の前走、韋駄天Sで一変して勝利した馬。前走は13番枠からまずまずのスタートを切り、そこから押して外ラチ沿いを狙っていったが、内の(5)マウンテンムスメが外に切れ込んできたので、同馬を行かせて内から並びかけた。ラスト3Fでも食らいついて先頭列を維持。ラスト2Fから競り合いになったが、最後までしぶとく粘ってマウンテンムスメを競り落とし、3/4差で勝利した。

 前走はラスト1Fで苦しくなって内にヨレ、それを立て直す場面。けっこう無理させた印象を受ける。芝で素質が開花し、この先の活躍が楽しみではあるが、この一戦に関しては疲れが心配。直線1000m戦は消耗度が高く、2連続好走が難しいこともあり、3番手評価までとした。
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本日1番 札幌12R 3歳上2勝クラス ダ1700m
 ◎ (10)エリカサファイア
 ○ (5)カプラローラ
 ▲ (7)フローラルビアンカ
 △ (6)タガノチョコラータ
 △ (2)アルタビスタ
 △ (9)アーレンダール
結論 馬連10-5,7,6,2,9 (15:15:10:5:5) 複勝10 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にエリカサファイア(-15.7pt)、フローラルビアンカ(-14.0pt)、カプラローラ(-13.7pt)、デュードメール(-13.0pt)、シャドウレディー(-12.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。

◎ (10)エリカサファイア

 デビューから4戦は芝を使われていたが、4走前の初ダートとなった未勝利戦を1クラスよりも上にあたる指数で圧勝した馬、その後はダート路線に転向して安定した走りで好成績を残している。

 前走の1勝クラスでも8番枠から出遅れたが、二の脚で挽回して中団やや後方中目を追走。向上面で最内に入れると、そこからじわっと押し上げ、3番手の最内で直線へ。序盤で前2頭の外に出されると、ラスト1Fでしぶとく伸びて2馬身半差で完勝した。

 初ダート時に記録した指数からもっと上に行ける素質のはず。今回は昇級戦になるが、あくまでヒモ探しの一戦と見る。

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