2024年 函館2歳Sの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2024.07.13
2024年 函館2歳Sの予想

本日は所用で函館2歳Sしか予想が出せませんので、日数消化せず、無料とさせて頂きますm(__)m。

■エンドレスサマーに上昇度があるかが鍵

 今年の函館新馬戦では最高指数を記録したのは(1)エンドレスサマーで、ここでも指数NO.1となる。しかし、新馬戦で強い走りをした馬は特に疲れが残りやすい点は注意で、毎年のように新馬戦で強い勝ち方をした馬がそのあとの疲労から故障がちとなり、結果、早熟馬になってしまうという構図がある。

 前走の新馬戦では余力残しの勝利だったなら、重賞のここもあっさり突破するだろう。しかし、余力がなかったら馬群に沈んでしまうはず。函館2歳Sはこの馬の疲労度を見抜くことが最大のカギとなりそうだ。

函館11R 函館2歳S 芝2000m
 ◎ (2)チギリ
 ○ (14)ヤンキーバローズ
 ▲ (10)エンドレスサマー
 注 (7)サトノカルナバル
 △ (3)リリーフィールド
 △ (5)ニシノラヴァンダ
 △ (6)モズナナスター
 △ (10)カルプスペルシュ
 △ (12)オカメノコイ
馬連 2-14,10,7,3,5,6,10,12 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝2 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (2)チギリ

 デビュー2戦目の未勝利戦を好指数で勝利した馬。同レースでは大外5番枠から好スタートを切って、逃げ馬の外2番手を追走。4角で自然と逃げ馬に並びかけ、直線序盤で早々と先頭。直線は内にモタれるのを修正しながら、そのまま押し切って1馬身3/4差で勝利した。このレースは2着のドゥアムールに1馬身3/4差だが、3着馬にはさらに4馬身差をつけている。

 新馬戦はスタート直後のダッシュがあまりつかず、そこから何とか前に離されず4番手を追走。4角の手応えからは届きそうにもなかったが、最速の上がり3Fタイムで追い込み、2着に浮上する好内容だった。

 デビュー2戦目の前走ではグンと行きっぷりが良化。昨年のこのレースで6番人気のナナオが2着に好走したように、早い時期の2歳重賞レースはキャリアを積んだ馬の方が有利となりやすいもの。よって、ここは十分チャンスがありそうだ。

○ (14)ヤンキーバローズ

 前走の新馬戦では大外5番枠からゲート内で首を上げた瞬間のスタートとなり、やや出遅れたがそこから促されて2列目の外を追走。3~4角でじわっと押し上げ、4角で勢いをつけて直線序盤で先頭。内の逃げ馬がしぶとく抵抗してマッチレースとなったが、何とか押し切って1馬身差で勝利した。

 このレースは3着馬には4馬身差をつけており、新馬戦としては悪くない指数での勝利。また、粗削りなレースぶりだっただけに、レースを一度使ったことによる変わり身がありそうだ。

▲ (10)エンドレスサマー

 前走の新馬戦では5番枠から好スタート、好ダッシュでハナを主張し、主導権を握った。スピード任せに逃げているわけではなく、ちゃんと息を入れながら逃げ、ラスト2Fとなる4角でゴーサインが出されると後続を引き離しながら直線へ。序盤で3馬身半差、ラスト1Fでさらにリードを広げて5馬身差で圧勝した。

 走破タイムの1分9秒4はなかなか優秀。1クラス上で通用する指数を記録しての勝利だった。これは今年の函館新馬戦では最高指数。前走は優秀だが、新馬戦で強い走りをした馬は特に疲れが残りやすいもの。毎年のように新馬戦で強い勝ち方をした馬がそのあとの疲労から故障がちとなり、結果、早熟馬になってしまうという構図がある。

 前走が余力残しの勝利だったなら、ここももあっさり突破するだろう。しかし、余力がなかったら馬群に沈んでしまうはず。この中間の追い切りは、逃げられない場合も想定しての併せ馬だったが、コントロールしながらも併走馬を抜かせず、煽る勢いで先着と元気の良さを見せていた。調子は悪くなさそうだが、それでも敗れることがあるのが新馬戦で高指数を記録した馬の怖さ。よって、3番手評価とした。

注 (7)サトノカルナバル

 前走の東京芝1400mの新馬戦では3番枠から好スタートを切ったが、外から前を主張する馬たちを行かせ、控えて折り合う優等生ぶりを見せた。道中は3列目の5番手を追走し、3~4角で外に誘導しながらじわっと上がって直線へ。さらに外に出されるとラスト2Fで先頭に並びかけ、残り300m辺りから抜け出した。抜け出すのが早かった分、最後は止まるかと思われたが、さらに差を広げて7馬身差の圧勝だった。

 芝1400mの走破タイムは1分23秒6。上がり3Fタイムは34秒0、ラスト2Fは11秒1-11秒6と数字面はそこまで優秀というわけではない。このレースは2着以下の馬がやや弱かったようだ。

 ただ早めに抜け出しやや苦しい形になりながら、後続に着差をつけての勝利は評価できる。走破タイムが遅かった点も疲れを残しにくく、今後に向けては良い材料だ。

△ (3)リリーフィールド

 今回が初芝となる馬。函館ダ1000mの新馬戦では、7番枠から五分のスタートだったが、そこからダッシュがついてハナ奪取に成功。3~4角で後続との差を広げ、1馬身差のリードで直線へ。そこからじわじわ引き離して2着(13)オカメノコイに6馬身差、3着馬に11馬身差をつけて圧勝した。

 走破タイムは59秒0。これは同日の古馬1勝クラスの勝ちタイムと同じ。当然、指数も1クラス上のレベルという、かなり優秀なものとなった。

 芝、ダートともに1000m戦で好指数を記録する馬は鞍上が減量騎手であることが多いが、今回は武豊騎手だけに価値は高い。ただ前走はあまりにも強すぎたので、疲労が残る可能性がある点は懸念材料。また、キビキビとしたフットワークでいかにも短距離のダートが合いそうなタイプであるが、前走の疲れなく、レースを順調に使っていけるようになれば、かなり出世が期待できる馬だけに買い目に加えた。

△ (5)ニシノラヴァンダ

 前走の新馬戦では5番枠からトップスタートを決めて、楽に先頭に立った。道中で外からワイルドブッターが掛かり気味に上がって並ばれたが、抵抗してハナを譲らず、1馬身差のリードで3角へ。4角で再びワイルドブッターに迫られたが、直線序盤で追われると2馬身差までリードを広げ、ラスト1Fではさらにリードを広げて4馬身差で圧勝した。

 この新馬戦の前半3Fは34秒1。ニシノラヴァンダとワイルドブッターが競り合ったことで、同日2Rの3歳未勝利戦と同等の速いラップを刻んだ。走破タイムの1分9秒3は同日2Rよりも速く、ある程度は高く評価できる。

 指数は前日の(9)ヴーレヴーが勝利した新馬戦と同等となった。逃げて勝利した点もヴーレヴーと同様で、逃げて初戦を勝利した馬は次走で大きく上積みを見せることもある。

 ただヴーレヴーは押してハナを奪取する形。一方、ニシノラヴァンダはトップスタートを決めながらもワイルドブッターに競り掛けられてペースを上げる形。競り掛けられても抵抗して勝利した内容はこちらが上だったこと、今回ヴーレヴーよりも内枠を引いたことで楽に逃げられる可能性が高いことから、本馬の方を買い目に加えた。

△ (6)モズナナスター

 ▲(10)エンドレスサマーが逃げ切り勝ちした新馬戦の2着馬。同レースでは2番枠から好スタートを切り、外からハナを主張したエンドレスサマーを追い駆けて同馬の後ろ4番手を追走。3~4角で先頭のエンドレスサマーの直後まで上がったが、4角で手応えが怪しくなり、エンドレスサマーにはどんどん離されたが、ラスト1Fでバテたシャドウキャッスルをかわし、2列目の外でレースを進めたデコピンの追撃をクビ差で振り切り2着を死守した。

 前走時は実質追い切り1本。さすがは新馬戦で走らせすぎてはいけないことをよく理解している矢作氏だ。それでも悪くない走りだったことは評価できるし、逆に言えば、ここが目標であるということ。ブービー人気だが、馬券を買う上では面白い。

△ (10)カルプスペルシュ

 前走の新馬戦では2番枠から好スタートを切ったが、内にもたれてフラフラ。ポジションが下がってしまったが、立て直して逃げ馬の後ろ4番手で流れに乗った。しかし、3~4角で包まれて直線序盤は前が壁。ピンチとなったがラスト1Fで一旦下げて勢いに乗せ、狭い間を割って一気に伸びてクビ差で勝利した。

 上がり3Fタイム33秒8は、この日の函館芝としてはなかなか優秀なもの。ここまでの函館芝2歳戦では最も優秀な指数での勝利となったが、ここでレースぶりに前進があれば通用するだろう。

△ (12)オカメノコイ

 今回が初芝となる馬。函館ダ1000mの新馬戦では3番枠から五分のスタート。ゲートは外のサフランキララやラヴィングユーのほうが速かったが、押して加速し、枠なりでハナを取り切る。外からサフランキララやラヴィングユーにプレッシャーをかけられ、緩みないペースで逃げたが、4角でサフランキララが脱落。直線序盤でラヴィングユーが迫ってきたが、ラスト1Fでその差を広げて2馬身半差で完勝した。

 ダ1000m新馬戦では出遅れて、△(3)リリーフィールドに6馬身も離されてしまったが、前走では五分のスタートを切ることができた。ゲートが速くないので、距離も1000mよりも1200mの方がいいだろう。その上で今回は連闘策。また前記したように、早い時期の2歳重賞レースはキャリアを積んだ馬の方が有利となりやすいもの。よってここは一考したい。

推定2番人気 (13)エメラヴィ

 前走の新馬戦では4番枠から五分のスタートだったが、促されると加速がついて2列目の内目を追走。3角手前で最内に入れ、最短距離を通って直線へ向いた。序盤でスムーズに前2頭の外に誘導され、追われて伸び始めた。残り100mで前2頭をかわし、2馬身半差で完勝した。

 新馬戦としては悪くない指数だが、函館開幕週で明確に内が有利な馬場状態だった。ただ、操作性が高く、距離ロスなく運べたことで有利になったのは確か。レースがとても上手な馬で、今後、多頭数戦になった場合は優位になりそう。しかし、もうワンパンチ欲しかったところではある。

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