→福島9Rの予想を出します。
■例年の夏の福島開催2週目よりも高速馬場
七夕賞が行われる福島芝2000mは1角までの距離が約505mと長く、さらに序盤から2度の坂を下るため、福島芝1800mよりも前半3Fが速くなりやすい。その上、この時期の福島は雨に見舞われることが多く、過去10年で4回もかなりのハイペースが発生している。
しかし、本日は良馬場。先週の日曜日も雨の影響をそこまで受けておらず、例年の福島2週目と比較をすると馬場状態が良好。また、馬場の内側も見た目ほど悪化しておらず、内を通しても残れている。
今回は(9)バビットがハナを主張、外から(14)フェーングロッテンや(15)セイウンプラチナも積極策で、前半のペースはそれなりに速くなりそうだ。またペースが遅ければ(11)キングズパレスが捲ってくるだろう。
ただし、福島は最後の直線が約292mと小倉同様にとても短く、3角地点である程度の位置にいないと、勝ち負けするのは難しい。今回はそれを踏まえて予想を組み立てた。
本日2番 福島11R 七夕賞 芝2000m
◎ (3)ボーンディスウェイ
○ (11)キングズパレス
▲ (5)カレンルシェルブル
△ (7)ノッキングポイント
△ (14)フェーングロッテン
△ (8)ダンディズム
△ (1)ノースザワールド
馬連 3-11,5,7,14,8,1 (15:10:9:9:5:2) 複勝3 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (3)ボーンディスウェイ
2歳時には葉牡丹賞を逃げ切り、3歳春の弥生賞では2列目の最内を上手く立ち回って3着と善戦。デビュー当初から芝2000mの右回りで活躍していた馬だ。その後伸び悩みの時期があったが、昨年暮れに3勝クラスを勝利し、今年に入って中山金杯4着と立ち直ってきた。
前々走の福島芝2000m戦、福島民報杯の2着馬。前々走では4番枠から五分のスタートを切り、そこから押していったが、あまり進んで行かず、外から内に切り込みながらハナを主張するテーオーシリウスの外に誘導。道中は好位の外を追走した。
ペースが上がった3角で3頭分外から追っつけて押し上げ、4角でも3頭分外から3列目で直線へ。そこから追われると2番手に上がり、ラスト1Fでもしぶとく伸びて内のショウナンマグマは捉えたが、最後はまとめて(13)リフレーミングに捉えられ、クビ差で敗れた。
前走は3角から外々を回るロスを作って勝ちに行く、濃い内容での2着。前記したように、現在の福島芝はある程度ポジションを取れることが優位に働く馬場でもあり、ここは期待したい。
○ (11)キングズパレス
前走の新潟大賞典の2着馬。前走は13番枠から五分のスタートを切ったが、二の脚が遅く、いつものように下がって後方からの追走。道中はペースが上がらず、ゆったりとした流れ。そこで中団の外まで進出して3角へ。3~4角でも外々から押し上げ、直線序盤で追われても伸びは地味。しかし、ラスト2Fで徐々に伸び始めて2列目まで上がり、ラスト1Fで逃げ切りを図るヤマニンサルバムに強襲したが、ハナ差で届かず2着に惜敗した。
前走は中団の最内を立ち回った、次走で鳴尾記念勝ちのヨーホーレイクが4着に敗れたように、外のほうが伸びる馬場状態。3~4角のロスは致命的なものではなかったが、道中で動いて勝ちに行く好内容だった。
この馬は二の脚が遅く、序盤から前の位置が取れるスピードはないが、道中で位置を上げても最後まで伸びてくるしぶとさがある。今回も前半は後方追走でも3角では中団くらいまで上がってこられると見て、対抗評価とした。
▲ (5)カレンルシェルブル
4走前の福島記念の3着馬。4走前は2番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこから無理をさせずに後方に下げて進めた。道中も後方馬群の内目でその外は(8)ダンディズム。3角でダンディズムが外から先に仕掛け、そこで後手を踏む。4角でダンディズムのひとつ内で我慢して直線へ。3~4角で脚をタメたことで、すっと伸びて2列目に上がり、ラスト1Fで先に抜け出した前2頭に迫った。
4走前は前後半5F59秒5-61秒4の速い流れ。ここで先に仕掛けたダンディズムにラスト1Fで差を詰められなかったことから、ここでの内容はダンディズムのほうが上だったと言える。しかし、カレンルシェルブルは休養明けでもあり、その後も順調さを欠いてない。
また、休養明けの前走、福島民友杯では大外16番枠で3角で中団の外、4角で大外を回るロスを作って、ラスト1Fで外から(10)リフレーミングに内に切り込まれて接触し、追いにくくなる場面があった。前走では能力を出し切っていないことから、今回は前進する可能性が高い。
△ (7)ノッキングポイント
4走前の新潟記念で初重賞制覇を達成した馬。4走前は3番枠からまずまずのスタートだったが、二の脚で楽に先行。そこからじわっと好位に下げ、外の各馬を行かせて3列目の最内を追走した。3~4角でも最短距離を通って直線へ。序盤ですっと反応してすぐに2列目に上がり、ラスト2Fでは半馬身差で先頭。そのまま踏ん張って、外から伸びるユーキャンスマイルを振り切って1馬身差で完勝した。
この馬は日本ダービーでは15番人気ながら、最後の直線で中団中目からしぶとく伸び続けて5着に善戦したように、超高速馬場で後半に掛ける競馬がベスト。
前走の新潟大賞典はいつものようにいったん先行策から3列目まで下げたが、3角手まで外から上がったセルバーグを追い駆けてしまって早仕掛け。結果、8着に敗れたが、着差は0.9秒差を大崩れしなかったあたりに復調気配を感じる。
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本日4番 福島9R 織姫賞 芝1800m
◎ (6)ミヤビブレイブ
〇 (12)ティンク
▲ (2)ビヨンドザリミット
△ (9)シロノクミキョク
△ (10)グレイトクラウン
△ (3)マルアズール
△ (15)ウインネモフィラ
馬連 6-12,2,9,10,3,15 (20:10:7:7:3:3) 複勝6 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にティンク(-9.3pt)、テンペスト(-7.7pt)、ルーチェロッサ(-7.7pt)、ミヤビブレイブ(-5.7pt)、ビヨンドザリミット、アームテイル(ともに-5.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。
◎ (6)ミヤビブレイブ
新馬戦は7着に敗れたが、その後の未勝利戦で6連続2着した馬。このような安定感ある成績を残す馬は潜在能力がかなり高いことが多い。それを感じさせたのが前走の1勝クラスだ。
前走は10番枠から好スタート。内からハナを主張するアスクカムオンモアを行かせようとしていたが、スピードの違いで先頭に立って緩みないペースを刻み、ラスト1F手前まで粘り通して4着。
このレースを勝利したのはアスクカムオンモアで、同馬がここで1クラス上の指数を記録したのは、ミヤビブレイブが緩みないペースを刻み、最後まで粘っていたことが大きな要因と言える。長期休養明けを叩かれての上昇を期待する。
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本日3番 函館11R 五稜郭S 芝1800m
◎ (8)キミノナハマリア
○ (14)アスクドゥポルテ
▲ (9)マイネルエンペラー
注 (10)ホウオウスーペリア
△ (5)エープラス
△ (11)ポッドボレット
△ (12)ミスフィガロ
△ (13)カヨウネンカ
結論 馬連8-14,9,10,5,11,12,13 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝8 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にホウオウスーペリア(-16.0pt)、インスタキング(-15.7pt)、タシット(-15.0pt)、ポッドボレット(-14.3pt)、マイネルエンペラー(-13.3pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っています。
◎ (8)キミノナハマリア
3歳春の君子蘭賞を3馬身差で勝利し好指数を記録、さらに3走前の北大路特別は6馬身差の圧勝でOP級の指数を記録しているように能力を出し切るととても強い馬だ。このタイプは瞬発力に欠けるが、操作性に優れ、長く良い脚を使う強い馬であることが多い。
実際に3走前は重でタフな馬場。9番枠から五分のスタートだったが、そこから押して好位の外を追走。向上面で徐々に進出し、3角手前でフェジェスが捲って先頭に立っても意に介さず、自分のリズムを守って2番手で3角へ。
3~4角でフェジェスとの差を詰めて4角ではもう先頭。直線で馬場の良いさらに外に出されると、序盤で2馬身ほどリードを奪い、ラスト1Fでその差を広げて6馬身差で圧勝した。
前走の福島牝馬Sは落馬のあおりを食らってレースになっていなかったので参考外。函館は雨の影響で馬場が悪化し、最内2頭分より外が有利。悪化した馬場で好位の外で流れに乗り、スタミナを生かす競馬ならば能力全開できそうだ。
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