2020年 ユニコーンS・函館スプリントS – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.06.21
2020年 ユニコーンS・函館スプリントS

●ユニコーンステークス

フェブラリーSと同じ東京ダ1600mで行われるユニコーンS。東京芝1600mは芝ポケット地点からのスタートで加速がつくうえに、最初の3コーナーまでの距離が約640mもあるので、前半3Fペースが上がりやすいのが特徴。過去10年でも平均ペースで決着したのは、高速ダートで逃げ馬の出走がサマリーズのみだった、2013年(勝ち馬ベストウォーリア)のみ。それ以外の年は全てハイペースで決着しており、ダート戦でありながら、過去10年では差し馬が2勝2着4回、追い込み馬が1勝2着1回と活躍しているほど。

今年も初めての芝スタートで出遅れることがなければ、レッチェバロックがハナを切ってこれまでどおりに飛ばす公算大。オーロラテソーロはこの中間の追い切りで控える形を試していることもあり、積極的に行かない可能性が高いでしょう。それでも番手、あるいは先行策か? 他にもサンライズホープやマカオンブランなどの先行馬が出走しているので、例年どおりにペースが上がって、差し馬有利の展開になる可能性が高いでしょう。

ただ、昨日が重場馬場で高速ダート。本日そこから回復するにせよ、軽いダートではあるので、実力があれば前から押し切れる可能性も十分あると見ています。また、今回が初めての芝スタートとなる逃げ、先行馬が多いだけに、出遅れたことで逆に展開が有利となり穴を開けるパターンもありそう。前に行ける実力馬、素質馬に一発を期待するのもありでしょう。

 

●函館スプリントステークス

函館スプリントSが行われる芝1200mは、前半で坂を上って、後半で坂を下るコース。このためスプリント戦としては本来ペースが上がりにくいのですが、高松宮記念以来の芝1200m戦となるために、トップクラスのスピードタイプが集い、意外とペースが上がることが多いのがポイント。

今年はこのレースが6年ぶりに函館2週目に行われ、昨日のSTV杯(1勝クラス)は前半3F33秒5-後半3F35秒0のハイペースで流れて1分08秒5で決着。近年のような高速馬場状態ではなく、やや時計を要しており、ハイペースになっても不思議ない条件は揃っています。

しかし、今年は高松宮記念で積極的に前に行った馬は不出走。さらに実績上位馬は、差し、追い込み馬ばかりだけに、そこまでペースが上がらない可能性もあると見ています。

また、このレースは2013年のドリームバレンチノ(7着)、2015年のコパノリチャード(14着)、2017年のセイウンコウセイ(4着)のように、高松宮記念の上位馬がひと息入れて凡走することも多いだけに、前に行ける別路線組、上がり馬タイプから一発を狙うのもありでしょう。

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