2020年 京都新聞杯 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.05.09
2020年 京都新聞杯

東の青葉賞、西の京都新聞杯。京都新聞杯は、ダービーのトライアルレースではありませんが、そういう意識で使われることが多いレースです。実際に昨年は、ロジャーバローズがこのレースをステップにダービー馬となりました。遡れば、2013年のダービー馬キズナもそうです。

他にもサトノラーゼン(2015年)やトーセンホマレボシ(2012年)などがダービー2着、3着と活躍しており、近年は青葉賞以上にダービーでの活躍が目立っています。今年の皐月賞はレベルが高いだけに、大勢逆転するのは容易なことではありませんが、新星誕生なるか!?

また、このレースは、キズナの直線外一気のイメージが強いかもしれません。しかし、あの年はレース直前で雨が降り、少し時計を要した上に、逃げたウインアルザスと2番手キングデザイヤーが後続を突き放して5F通過59秒2と、過去10年の京都新聞杯では2番目にペースが速かった年(1番目は2014年で5F通過57秒7、優勝馬はハギノハイブリッド)

ほとんどの年は、芝2200mが初距離となる馬や前走から距離延長となる馬が多いために、向こう上面の上り坂で坂で息が入り、スロー~平均ペースで流れます。そして3コーナーの下り坂から、レースが動くことが多いレース。3コーナーからペースが上がるので、ここで外々を回ると苦しいものがあります。先行馬であれば外枠でも内目を立ち回れますが、差し馬ならば3~4コーナーをロスなく立ち回れる内目の枠の馬が有利です。

今年は13頭だけに、外枠の馬を大きく割り引く必要はありません。しかし、過去10年で馬番13番より外の馬の連対は、2番手を追走した一昨年のステイフーリッシュ(1着)のみという成績だけに、内枠有利の意識は持って予想を組み立てたほうがいいでしょう。だだし、それらは人気に反映されます。穴を狙うのであれば、2017年に9番人気で連対したアグネスゴルテや7番人気で優勝したステイフーリッシュのような先行馬です。それも外枠だと実力以上に人気にならないので、配当妙味があります。

今年はホウオウエクレールが逃げて、大外枠のプレシオーソを始め今回が初芝となる馬たちがどこまで前に行くのか? また、スタート次第でファルコニアも先行するでしょうし、内目の枠のディープボンドも強豪アドマイヤビルゴよりも前を狙うかもしれません。アドマイヤビルゴが先行することで、前が飛ばす意識が高まり、極端なスローになることはなさそうですが、それでも京都の高速馬場を考慮すると前が容易には止まらないでしょう。

実力断然の先行馬が2頭以上出走している場合は、ペースが上がって前が崩れることが多いですが、1頭という状況下では、その馬が自分のペースのレースをすることで、案外と前を楽にさせてしまうことも少なくありません。それもアドマイヤビルゴのような、「差しでもいいよ」という決め手型(後半型)の先行馬なら、なおさらでしょう。それだけに今回は、穴馬はドマイヤビルゴよりも前でレースをする馬という前提で予想を組み立てたいです。

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