2020年 フラワーカップ – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.03.19
2020年 フラワーカップ

今開催は中山芝1800mで中山記念、中山牝馬S、フラワーC、スプリングSと4つの重賞が行われます。先週の中山牝馬Sは大雪の影響で例外的に消耗戦となりましたが、前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念、中山牝馬S、スプリングS、フラワーCであることは先週の中山牝馬Sの傾向でお伝えしました。

古馬トップクラスが集う中山記念は、ほとんどの馬が2コーナーの急坂の下り(おおよそ3.5~4F目)で減速させないため(序盤が極端なスローペースだと、この地点で勢いに乗せる場合もある)、道悪にでもならない限り、向こう上面で大きくペースが緩むことはほどんどありません。それゆえに最初の1コーナーまでの距離が約205mと短く、前半で急坂を上るコースながら、前が潰れることもしばしばあります。

しかし、まだ体力のない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、騎手が2コーナーの急坂をゆっくり下ることを意識するので、向こう上面でペースが上がらず、しばしば前残りが発生します。実際に過去10年(2011年度は阪神開催)で、昨年度のコントラチェックを始め、2009年のヴィーヴァヴォドカ、2015年のアルビアーノ、2016年のエンジェルフェイスの逃げ切りVが決まっています。

一方、差しが決まったのは、重馬場だった2013年のみ。それ以外は、逃げ馬か、先行馬が優勝しているだけに、今年も前に行ける馬を中心視するのが上策でしょう。

また、このレースは桜花賞に出生権利のない重賞路線馬と2勝馬と、前走で新馬、未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬の対戦図式となります。2010年にチューリップ賞で包まれて4着に敗れたオウケンサクラが、このレースで巻き返して優勝したパターンもありますが、そのレベルの馬が出走してこない限りは、牡馬相手の芝1800m以上の2勝クラスを勝利した馬が優勢でしょう。

芝1800m以上の2勝クラスは、クラッシックを見据える強豪が集うレースで、そこを勝つとシンプルに強いと判断できる場合が多いからです。そうなると今回で該当するのは、シーズンズギフトやクリスティ、ショウナンハレルヤといった面々になりますが、今年はそれらが2014年の優勝馬バウンスシャッセ(前走・寒竹賞勝ち)や2016年の優勝馬ファンディーナ(前走・つばき賞勝ち)ほど、指数が断然の存在ではありません。そもそも何が1番人気になるのかしら定かではありませんが、波乱の可能性も十分あるでしょう。

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