2020年 弥生賞ディープインパクト記念 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.03.08
2020年 弥生賞ディープインパクト記念

今年より弥生賞を改め、“弥生賞ディープインパクト記念”と長ったらしいレース名称となったこのレース。しかし、小頭数なのは変わらずで、今年も昨年同様、朝日杯フーチュリティSの覇者サオリスとホープフルSの覇者コントレイルの2歳G1馬対決は、皐月賞まで持ち越されました。

もっともこれまで行われた現3歳世代の重賞で、一番指数が高かったのは、コントレイルが5馬身ぶっちぎった東京スポーツ杯2歳S。今年は目下2連勝のサトノフラグこそ出走しているものの、ホープフルSの敗者復活戦のようなレースだけに、とてもここから主役が現れるとは…。近年の大手牧場の使い分けにより、本当にこのレースは皐月賞の前哨戦としての権威を失いました。

また、昨日の重賞傾向でチューリップ賞はスローペースになりやすいことをお伝えしましたが、弥生賞も似たような傾向。中山芝2000m自体は、最初の1コーナーまでの距離は405mと長いため、テンの遅い馬でも行く気になれば逃げられるし、複数の逃げ馬が競り合えばハイペースにもなります。

しかし、前哨戦の場合、無理をさせたくない、折り合いに専念したい意識が働くため、基本的にペースが上がらないのが全体の傾向。実際にこのレースの過去10年でハイペースになったのは、マカヒキが差し切り勝ちを決めた2016年のみで(この年は逃げ馬が2頭出走)、それ以外は平均~スローペースです。

さて、今年はどうなるか? 不良馬場の未勝利戦で強烈な圧勝劇を見せたスタミナ豊富なパンサラッサの逃げが濃厚。いや、超高速馬場のエリカ賞で基礎スピード不足が証明されたパンサラッサは、行くことでしか道が開けないので、強気の逃げを打つでしょう。良馬場ならば近2走のように平均ペースよりもややハイペースを刻む可能性が高いと見ています。

同型のウインカーネリアンは、パンサラッサに競りかけたら死んでしまうことは百も承知なので、折り合って2番手。場合によっては離れた2番手でレースを運ぶ可能性が高いと見ています。おそらく縦長馬群になるので、能力どおりに決まる可能性が高いと見ています。ただ、今回は1番人気のサトノフラッグの実力が決して抜けた存在ではないので、それなりの配当妙味がありそうです。

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