2020年 東海S・AJCC – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.01.26
2020年 東海S・AJCC

●東海ステークス

東海Sは例年中京で行われますが、今年は京都ダ1800mで行われます。京都ダ1800mと言えば、チャンピオンズCの前哨戦、みやこSでお馴染みのコース。このコースは、最初の1コーナーまでの距離が約286mと短く、外枠の馬は最初のコーナーで外に張られることになるので、基本的には内枠有利です。また、逃げ馬が外枠の入ると、昨年のみやこSのインティのように、1コーナー先頭を狙って前半からペースが上がる場合があります。逃げ馬の頭数が多いほど、ペースが上がるでしょう。

今回も昨年のみやこSで競り合ったリアンヴェリテこそ出走していないものの、スマハマとインティが出走。インティは今回も外枠ですから、1コーナーの入りが難しくなりました。内枠のアイファーイチオーやエアアルマスのほうがインティよりも前でレースを運ぶ可能性もあります。特にエアアルマスはキックバックを極端に嫌う馬ですから、前目で立ち回りたいでしょう。

ただ、インティの鞍上・武豊騎手は、基本的に競り合いを嫌う騎手。それだけにある程度はペースが上がるにせよ、みやこSのような超絶ハイペースになることはないと見ています。強ければ、前からでも押し切れる可能性大。その前提で予想を組み立てたいです。

●AJCC

AJCCが行われる中山芝2200mは、レース前半で坂を上がって行くコースなので、前半でペースが上がるポイントがありません。あの暴走型逃げ馬ツインターボが圧勝したのも、中山芝2200mのオールカマーです(当時としては、高速馬場)。前半で坂を上って行くことで珍しく折り合いがついて、最後の脚に繋がったのです。

つまり、AJCCはスローペースが発生しやすい舞台。過去10年の脚質別データを見ても、逃げ馬の1着1回、2着2回、3着1回に対して、追い込み馬の連対は一昨年のミッキースワローのみ。ただし、一昨年は、2番手でレースを運んだダンビュライトが優勝し、3着に人気薄の逃げ馬マイネルミラノが粘っているように、けっしてハイペースではなく、スローペースよりの流れでした。

上級条件だと3年前のこのレースのように、向こう上面でペースが緩まずに、平均ペース~ややハイペースになることもありますが、大きな傾向としては、前が有利と考えてもいいでしょう。今年も人気の実績馬ブラストワンピース、ミッキースワロー、ラストドラフトは前に行けないタイプ。特にミッキースワロー、ラストドラフトは出脚が遅いです。それだけに平均ペース~スローペースが濃厚と見て、予想を組み立てたいです。

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