2020年 中山金杯・京都金杯 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

BLOG

2020.01.05
2020年 中山金杯・京都金杯

●中山金杯

中山金杯が行われる中山芝2000mの舞台は、3コーナーの出口付近からスタートして、ゴール前の急坂を2度も超えるトリッキーなコース。最初の1コーナーまでの距離が405mと十分に距離があり、そこで競り合いが生じると、ペースが上が上がります。また、最初のコーナーまでの距離が長いと、テンの遅い逃げ馬でもハナを主張することが可能なため、2014年のドリームヒーローのように、前半からぶっ飛ばせばハイペースになることもあります。ただし、前半で坂を上るコースのため、極端にはペースが上がらないのが特徴。

今回で逃げるのは、内枠を利してブラックスピネルが濃厚。前走のチャレンジCは逃げを嫌うスミヨン騎手ということもあり、音無氏の支持を無視して逃げませんでしたが、今回は津村騎手。さすがに支持どおりに乗る可能性が高いと見ています。トリオンフは前走のチャレンジCでは逃げましたが、逃げに拘るタイプでもないので、外からタニノフランケルやイレイションが競って来れば、控える可能性が高いでしょう。

タニノフランケルやイレイションがブラックスピネルに競り掛ければ、ハイペースになる可能性が高いですが、それでも強い先行馬ならば、十分に押し切れるレベルのはず。逆に競らなければ平均ペースの範囲内で収まり、ほぼ実力どおりに決まる可能性が高いでしょう。

今回1番人気はクレッシェンドラヴですが、指数上は既に重賞2勝を挙げ、能力値1位のトリオンフが主役。この馬ならば快速馬マルターズアポジーが逃げた一昨年の鳴尾記念でも、先行策で2着に粘っているように、多少ハイペースでも通用するでしょう。ただし、今回はトップハンデ58Kgに加えて、長期休養明け2戦目。休養明け2戦目馬はスムーズに上昇する場合もありますが、二走ボケを起こす場合もあります。これをどう読むかが馬券のポイントでしょう。

●京都金杯

昨年11月の京都開催をCコースで終了して、今週はAコースを使用。一昨年の京都金杯当日は、前年の11月の京都開催が雨に祟られたこともあり、例年よりも時計を要していました。昨年も11月の京都開催が時計を要していただけに、今年もそうなる可能性が高いでしょう。

また、京都金杯が行われる京都外回りの芝1600mの舞台は、2コーナー奥のポケット地点がスタート。最初の3コーナーまで約712mも距離があります。逃げ、先行タイプは、隊列形成のため、最初のコーナーまで息が入れられないことが多いので、本来は最初のコーナーまでの距離が長いほど、ペースが上がりやすくなります。安田記念が行われる東京芝1600mの前半ペースが速いことが多いのは、最初のコーナーまで距離が通常よりも長い上に、前半で坂を下るコースだからです。

しかし、京都芝外回り1600mは、前半2F目を過ぎてから徐々に坂を上って行くため、逃げ、先行馬が序盤で行き切っても坂で減速する形。坂の影響によって、前半のペースが速くも遅くもないところで収まることが多いために、後半ペースも速くも遅くもないところで収まるのです。実際に過去10年の中山金杯のペースを平均してみたところ、前半4F46秒8、後半4F46秒6とほぼ前半、後半のペース差がありませんでした。(これはマイルCSも同じ傾向)

京都金杯は理想的なほど平均ペースで流れることで、どのポジションからでも能力を出し切ることが可能となっています。2011年のシルポートや、2015年のウインフルブルームのように逃げ馬が勝つこともあれば、2014年のエキストラエンドや、2018年のブラックムーンのように追い込み馬があるのは、そのせいでしょう。ただし、前記したように、一昨年は例年よりも時計を要していました。

今回はマイル戦でもマルターズアポジーの逃げが濃厚。モズダディーはボンネルヴィーソなどが競り掛けて来た前々走の紅葉Sでは控えたように、外枠の今回も控える可能性が高いでしょう。メイショウショウブもスタートが雑な池添騎手だけに、前々走のローズSのように行かないでしょう。あとは前に行ってこそのボンセルヴィーソがどこまでマルターズアポジーに競り掛けて行くか?

マルターズアポジーが本気で逃げた場合には、ややハイペースになる可能性もありますが、それでも京都外回り芝1600mで標準馬場を想定しても、極端なハイペースになることはないはず。ハンデを加味した上で、その前提で馬券を組み立てたいです。

記事一覧へ戻る