2019.12.21
2019年 阪神カップ
阪神Cは年の瀬を盛り上げようと、「短距離路線の有馬記念」という触れ込みで始まったレース。G2では札幌記念に次ぐ賞金が用意され、1着賞金は6700万円。創設当初は札幌記念と同額の賞金が用意されていました。
しかし、スプリント路線やマイル路線の上位馬は、その2倍以上の賞金が用意されている香港マイルや香港スプリントへ向かうことが多く、同年のスプリンターズSやマイルCSの上位馬が、ここへ出走してくることは稀。
仮に2016年のミッキーアイルのように、前走でマイルCSを優勝した馬がここへ出走してきたとしても、「お疲れさまでした」状態となり、凡退することがほどんど。遡れば、2013年のマイルCSの2着馬ダイワマッジョーレや2010年のマイルCSの3着馬ゴッドスキーもこのレースで馬群に沈んでいます。
ジャパンCを大目標とし、上位争いをした馬が有馬記念でしばしば凡退するように、G1を大目標にした後の馬は、その次走では本当に苦戦することが多いのです。
また、阪神芝1400mは、スタートして前半は平坦、後半は下り坂となる上に、最初の3コーナーまで約443mと長いため、平均ペース~ハイペースになることがほどんど。さらに馬場悪化も伴ってテンが速い逃げ馬が揃った場合にはハイペースになります。
今回はイベリスにマイスタイル、かつて1400m戦で逃げることで好走していたメイショウショウブなど、逃げ馬が揃いました。しかし、前半33秒台で逃げられるほどテンの速い馬は不在。案外とペースが上がらずに前からでも押し切れると見ています。その前提で予想を組み立てたいです。