●みやこステークス
昨年はJBCが京都競馬場で開催されたため、ひっそりと行われなかったみやこS。このレースはチャンピオンズCの前哨戦で、休養明けの実績馬vs夏以降使われてきた上がり馬という対戦図式になることがほとんど。また、JBCと開催時期が重なっており、一線級の参戦が少ないことから、上がり馬、特に4歳馬の活躍が目立ちます。
また、このレースが行われる京都ダ1800mの舞台は、最初の1コーナーまでの距離が286mと短く、外枠の馬は最初のコーナーで外に張られることになるので、基本的には内枠有利です。2015年の7番人気で優勝した2番枠のロワジャルダンを始め、最内を立ち回った馬が上位争いをしています。
当然、物理的に最内を通せる逃げ馬も警戒が必要ではありますが、今年に関しては、リアンヴェリテ、インティ、更にはスマハマと逃げ馬や積極的なレースをしたい馬が集いました。さすがにここまで逃げると強力な馬が集うと、ペースが上がるでしょう。前半4F48秒前後までペースが上がっても不思議ないメンバー構成だけに、後半型の馬を中心に馬券を組み立てたいです。
また、本来は浦和のJBCクラシックでも良かったはずのフェブラリーSの覇者インティが、斤量59kgを背負ってまでここに出走してくる意味を考えると、より予想にまとまりが出るでしょう。予想のベテランの方なら、簡単に推測がついちゃいますね(^_-)-☆
●アルゼンチン共和国杯
アルゼンチン共和国杯が行われる東京芝2500mは、目黒記念と同じコース。目黒記念とアルゼンチン共和国杯しか行われないコースです。このコースは芝2400mのスタート地点を100m後方に延ばしたところがスタート。スタンド前直線の坂下からスタートし、すぐに上りとなるため2400mよりもテンは落ち着く傾向があります。
ただし、最初の1コーナーまでの距離は長いため、今年の目黒記念のように逃げ馬が多数出走していると、平均ペースよりも速くなります。逆に昨年のアルゼンチン共和国杯のよう逃げたい馬がウインテンダネス1頭だと平均ペースよりも遅くなり、上がり勝負となります。
今年はパリンジェネシスが逃げを示唆するコメントを出し、同馬の逃げが濃厚。オジュウチョウサンがよっぽど積極的に出して行けば、平均ペースよりも速くなる可能性がありますが、無理に行かせて押し切れるほどの能力もないので、無理をさせないでしょう。
よって、パリンジェネシスの逃げでスローペースの上がり勝負が濃厚。どちらかというと昨年のこのレースに似た展開、昨年より少し速いくらいのペースで落ちつくと見ています。そうなると逃げ、先行馬でも十分に残れる可能性もありますが、そこまで強力な馬がいないのも事実。それだけに末脚の速い馬を積極的に狙いたいです。