伝統あったオープン特別「いちょうS」をG3に格上げし、更に名称して生まれたこのレース。今年で第5回目(6年目)を迎えます。このレースはいちょうSの頃から出世レースとして呼び名が高かったものの、G3になってからも優勝馬クラリティスカイ、ダノンプレミアム、グランアレグリアがその後のG1を制しています。そういう意味でも、注目度の高い一戦でしょう。
また、新潟2歳Sしかり、この時期の2歳マイル戦は、スプリント路線馬と、芝1600m、芝1800m路線馬がぶつかり合う舞台。将来のスプリンターとマイラー、中距離馬が激突する舞台です。当然、スプリント路線馬や、将来のスプリンターが逃げ、先行する形になるので、良馬場+少頭数なら平均~スローペースで決着していることがほとんど。
明確にハイペースになったのは、フルゲート18頭立てで稍重にも拘わらず、1分33秒0のレコード決着となった3年前しかありません(優勝馬ダノンプレミアム)。つまり、先行馬ペースでありながら、逃げ、先行馬が残れていないということ。
今回断然1番人気のサリオスは、新馬戦の指数はNo.1。新馬戦の指数が高い≒素質が高いだけに、もっとも将来性がある馬だとは思います。しかし、大型馬でまだ体を使いこなせておらず、機動力に乏しい点がネック。前半4F49秒1-後半45秒9の超スローペースとなった新潟2歳Sでも機動力が乏しいモーベットが2番人気でぶっ飛んだのを見せつけられると、不安がよぎります。
前がしっかりとレースを引っ張って、平均ペースよりも速ければ普通に勝ち負けになると見ていますが、かなりの高速馬場が想定される中、「積極的に」とコメントしているシコウやカップッチョの2頭がペースを作ることを想定すると……テンに置かれ気味の競馬で3着くらいという気がします。ここは他馬から攻めてみたいですね♪