勢力図編
出走馬が経由しているレースで もっとも高指数決着だったのは阪神ジュベナイルFで「指数-17」。次がアネモネSとミモザ賞で「指数-15」、その次がフェアリーSとフラワーCでともに「指数-14」。さらに札幌2歳S、アルテミスS、クイーンCの「指数-13」が続きます。つまり、阪神ジュベナイルFで3着の実績があり、札幌2歳S、アルテミスS、フラワーCを経由しているユーバーレーベンは、ここでは一番の実績馬であるということ。1番人気に支持されるのも当然でしょう。
しかし、現在の東京芝コースは超高速馬場。例年ならば2回東京開催のBコース替わり(ヴィクトリアマイル)の週から高速化することが多いのですが、今年は開幕週から超高速馬場で、基本的には内と前が有利です。まして何が何でも逃げたい馬が不在なだけに、出遅れ癖のある同馬は、脚を余して勝てない危険性もあります。
また、出走馬17頭中7頭が前走1着というメンバー構成。オヌールのような2戦2勝馬も出走しています。キャリアの浅い馬ほど伸び代が大きいだけに、ここでそれらが成長力を見せた場合には、大勢逆転が起こる可能性も十分あります。今回は実績馬が多数出走していたフラワーC組に、新興勢力が成長力でどこまで迫られるかの戦いになるわけです。
フラワーCを経由したのは、前記のユーバーレーベン以外に、クールキャット、エトワールマタン、グローリアスサルム、ルースがいますが、同レースは出負けして後方外を追走したユーバーレーベンが3着に敗れているように、超スローペースで内と前が有利の決着でした。そこにフォーカスして行くと、チャンスがある馬が見えてくるはずですが、どでも差し、追込馬で、東京の超高速馬場にマッチしない馬ばかりのような?
せっかくなので、前記の重賞以外で高指数決着だった上位レースを3つ紹介すると、一番はウインアグライアが勝利した若駒Sで「指数-11」。その次は後のクイーンCの優勝馬であり、桜花賞4着馬アカイトリノムスメが勝利した赤松賞(2着のメイサウザンアワーが出走)とパープルレディーが勝利したゆりかもめ賞でともに「指数-10」。この辺りの馬で、内目、前目でレースを運べる馬が穴メーカーとなりそうです。