2021年 スプリングS・阪神大賞典 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2021.03.21
2021年 スプリングS・阪神大賞典

スプリングステークス

スプリングSは、過去10年で2011年のオルフェーヴル、2013年のロゴタイプ、2015年のキタサンブラック、2017年のエポカドーロなど、4頭の皐月賞馬を輩出しているレース。また、2019年はこのレースで7着に敗れて皐月賞出走権を逃したロジャーバローズが、京都新聞杯2着を得て、ダービー馬となりました。

しかし、同じ皐月賞トライアルの弥生賞は実績馬が集うのに対して、こちらは上がり馬が集う傾向。今年も重賞ウイナーゼロというメンバー構成になりました。弥生賞はトライアルらしく、実績馬が敗れて波乱になることがありますが、スプリングSは前走の重賞で善戦した馬や前走1勝クラスを勝利した馬が集うため、力関係が把握できずに波乱、下剋上が起こって波乱になることがあります。

また、今開催は中山芝1800mで中山記念、中山牝馬Sが行われ、今週はフラワーC、スプリングSが行われます。前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念、中山牝馬S、スプリングS、フラワーCになります。これについてはフラワーCの傾向でもお伝えしました。

古馬トップクラスが集う中山記念は、大半の馬が2コーナーの急坂の下り(3F目)で減速させないため(序盤が極端なスローペースだと、この地点で勢いに乗せる場合もある)、道悪にでもならない限り、向こう上面で大きくペースが緩むことはほどんどありません。それゆえに最初の1コーナーまでの距離が約205mと短く、前半で急坂を上るコースながら、前が潰れることもしばしばあります。

しかし、まだ体力のない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、騎手が2コーナーの急坂をゆっくり下ることを意識するので、向上面でペースが上がらず、しばしば前残りが発生します。スプリングSはそこまで極端なスローペースになることは滅多にありませんが、過去10年ではハイペースになったこともありません。過去10年中8年はややスローペースから平均ペースで決着しています。

今年は逃げ馬のワールドリバイバルが2番枠を引いたことで、同馬がすんなりハナへ行き、1番枠のランドオブリバティは包まれないようにするために、その2列目を狙いたいところ。ただ同馬は今回、前走同様の坂スタートとなるために、出負けするリスクがあります。外からニシノオイカゼやアールバロン辺りも前を主張して、ボーデンはその直後を狙う可能性が高いでしょう。

しかし、このレースは馬場が悪化すると、昨年のように向正面の下り坂で大きくペースダウンする傾向があるので、平均ペースかそれよりもやや遅いペースで決着する可能性が高いと見ています。つまり、スピードやキレがそこまで要求されないため、総合能力が重要ということ。前走で今回よりも馬場が悪いレースか長い距離を使われている方が好ましいです。

阪神大賞典

アリストテレスが断然の1番人気。長距離路線はメンバーがかなり手薄なだけに、ここでは二枚は上の存在。道悪も得意。この人気は理解できます。ただし、死角が1点。

『SPAIA AI競馬』ではレースの傾向や能力上位馬、穴馬を紹介しています。ぜひ、ご一読ください(^▽^)/。

https://spaia-keiba.com/news/detail/12846

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