シルクロードステークス
今年は中京芝1200mに舞台を変えて行われるシルクロードS。京都芝1200mは、向正面でスタートし、内回りの3コーナーの坂を上がって行くコース。最初の3コーナーまでの距離が約320mと短い上に、前半で急坂を上るコースのため、いかなる快速馬が逃げたとしても、前半3F32秒台に突入することはありません。
前半3F32秒2(小倉1200mの北九州記念)を記録したことがある超快速馬のエイシンダックマンでも、このコースだと馬なりで前半3F33秒5(淀短距離S)でしか行けなかったほど。つまり、エーシンダックマンがこのコースを得意としていたように、前半ペースが上がりにくいため、昨年のように馬場の内側が極端に悪くならない限り、逃げ、先行馬がやたらと活躍します。
しかし、中京は芝1200mは、向正面の半ばからスタートして最序盤で緩やかな上り坂を進むと、その後は直線を向くまで下り坂となるコース。最初の3コーナーまでの距離は約約315mと京都とほぼ変らないですが、前半で坂を下るのでペースが上がり、逃げ、先行馬は苦戦します。
実際に高松宮記念もCBC賞も、中京が新設した2012年度以降、逃げ馬の逃げ切りが決まったのは、モズスーパーフレアが優勝した昨年の高松宮記念だけ。しかも、同馬は1着入線したクリノガウディーが内にヨレて、3着ダイアトニックの進路を妨害し、4着降着になったことで繰り上がり1着でした。
確かにモズスーパーフレアは前哨戦のシルクロードSで、セイウンコウセイに突かれてペースアップし、共倒れになったことで他馬が競り掛けて来ず、単騎で逃げられたもの。このため最後までしぶとかったですが、ラスト1Fで失速してしまったのは、最後の直線300mくらいからの坂の上りも影響したと見ています。今回もモズスーパーフレアを突けるだけの快速馬がいないので、単騎で逃げられそうですが、京都芝1200mと比べると、中京芝1200mは逃げ、先行馬が苦戦することが多いのは事実です。それを踏まえて予想を組み立てたいです。
根岸ステークス
2008年度にタイセイアトムが逃げて2着に粘っているものの、それ以降は逃げ馬の3着以内ゼロ。一方、追い込み馬は2008年度以降4勝2着1回3着4回。今年は快速逃げ馬不在ですが、それでも差し馬が優勢か!?
『SPAIA AI競馬』ではPP指数を用いて、当レースの指数上位馬や穴馬などを綴っておりますので、ぜひ、ご一読ください♪