日経新春杯
古馬中距離のハンデ重賞となる日経新春杯。このレースは前年の有馬記念の2着馬アドマイヤモナークが2009年のこのレースで5着に、前年の有馬記念の4着馬ラブイズブーシェが2014年のこのレースで8着に敗れているように、前走の有馬記念で好走した馬の凡走がしばしば見られます。GⅠを大目標とした後の約半月ぶりの一戦で、余力がない上にハンデが課せられるからでしょう。
一方、菊花賞上位馬や前走条件戦勝ちの4歳馬や上がり馬の活躍がしばしば見られます。勢いがある上にハンデが軽いからでしょう。特にこのレースで穴を開けているのは、2013年の優勝馬カポーティスター(ハンデ52kg・5番人気)や2019年の3着馬ガンコ(ハンデ52kg・7番人気)など、前走条件戦勝ちの軽ハンデの4歳馬が多いです。
今年は4歳馬の不振もあって、前走条件戦勝ちの馬が1頭も出走していない稀な年ではありますが、過去の傾向からは、実績馬よりも勢いがある馬が優勢。ハンデキャッパーがいかに新興勢力を求め、この先の日経賞で実績馬vs新興勢力の対戦図式を作ろうとしているのが伝わってくるほどだけに、上がり馬は警戒するにこしたことはないでしょう。
また、今年は京都芝2400mではなく、中京芝2200mで行われます。中京芝2200mは4コーナーのポケットからスタートして、最初の1コーナーまでの距離が約512mもあるコース。このため外枠の逃げ馬でも1コーナーまでに十分ハナを奪うことができます。当然、逃げ馬が多数出走していた場合には、ペースが速くなります。
しかし、京都芝2400mも4コーナーのポケットからのスタートで、最初の1コーナーまでの距離が約600mもあるコースですから、コース替わりによる大きな注意ポイントはありません。
中京芝コースは高速馬場だった開幕週からどんどん時計が掛かり出し、内目と前目が有利の先週の傾向が薄らいできています。昨日の愛知杯のようにペースが速くなれば、外差しも決まります。馬場がフラットになり、内と外の差がなくなってきていると考えるといいでしょう。
今回は逃げ馬ミスディレクションが大外枠に入りましたが、昨日の愛知杯出走の大外枠の逃げ馬ナルハヤと違って、最初の直線が長い分、行く気になれば逃げられます。内からダイワキャグニーもある程度は主張してくるとは見ていますが、鞍上が逃げ戦法を嫌う内田騎手。そのひとつ外のロサグラウカあたりが軽ハンデ51kgを生かしてハナに行くか、ミスディレクションが何とか行き切るかになるでしょう。
ミスディレクションもロサグラウカもスローペースの逃げで結果を出して来た馬なので、ダイワキャグニーが行かなければスローペースが濃厚でしょう。4歳馬や上がり馬の警戒はもちろんのこと、フラット馬場のスローペース(やや前有利)の想定で予想を組み立てたいです。
京成杯
中距離路線のトップクラスは、前年の暮れに行われるホープフルSを大目標にするため、京成杯はクラシックにあまり縁がありません。つまり、全体的なメンバーの質が低いということ。
今回出走のタイムトゥヘヴンの強さは本物ではありますが…。
『SPAIA AI競馬』ではPP指数を用いて、当レースの指数上位馬と穴馬を綴っておりますので、ぜひ、ご一読ください♪