オープン特別から重賞に格上げされ、今年で6年目となるターコイズS。重賞に格上げと同時に、この時期に行われていた愛知杯の施行時期が年明けに繰り下げられたこともあり、オープン時代と比べると好メンバーが集うようになりました。
このレースはマイル戦ですが、年によっては、前走で秋華賞やエリザベス女王杯、その前哨戦の府中牝馬Sに出走していた馬が多く参戦し、対戦図式は中距離路線組vsマイル路線組。この比較が予想を難しくさせますが、GⅠ、GⅡである前記レースの上位馬は苦戦している傾向があります。これはG1、GⅡを大目標にした後の一戦で余力がない上に、重いハンデが課せられることが多いからでしょう。
一方、良く巻き返しているのは、前記レースの大敗馬です。一昨年のミスパンテールは、エリザベス女王杯12着凡退からの巻き返しV、昨年はコントラチェックは秋華賞15着からの巻き返しVでした。遡れば2010年にもシングウィズジョイが秋華賞10着から巻き返しVを決めています。これらの共通項は、もともとマイルで実績のあった馬たち。基本的に中距離のGⅠ、GⅡで敗れた、マイル適性の高い馬を本命視するのがベストとなります。
また、円状コースで内枠有利の中山芝1600mが舞台ということもあり、外枠の差し、追い込み馬は不利。2017年の1番人気馬ラビットランや2018年の1番人気馬プリモシ―ンは、追走に苦労し、外々を回るロスの大きい競馬で敗れています。このレースは中距離路線組が集うことで、先行馬が手薄となり、前が容易にバテずに上がりの速い決着となりやすいのも、前記の差し、追い込みタイプが苦戦する理由でもあるでしょう
しかし、今年は例年よりも中距離路線馬の出走が少なく、逃げ、先行馬が揃いました。快速馬トロワゼトワルがトップハンデ57kgを背負って大外枠に入ったことを考えると、ハナに行けない可能性は十分。スマイルカナの単騎気味の逃げにモルフェオルフェがとう絡んで行くのか? クリスティ、アロハリリーなどの逃げ、先行馬も出走しているだけに平均くらいまではペースが上がりそう。その前提で予想を組み立てます。