2020.12.12
2020年 中日新聞杯
3年前に1回中京開催からこの時期に移動した、ハンデGⅢの中日新聞杯。このレースが行われる中京芝2000mは、スタンド前の上り坂の途中からスタートし、前半で緩やかに坂を上り、後半で緩やかに坂を下って行くコース。このため前半スローの上がり勝負が発生しやすいコースです。
しかし、古馬の上位クラスが集うこのレースは、大半の馬が3コーナーの下り坂で勢いに乗せて動くため、シンプルな前残りになることは稀。逃げ、先行馬も3コーナーからもうひと脚使えなければ厳しいものがあり、結局のところ、ある程度持久力も問われていることになります。
つまり、3~4コーナーの下り坂で勢いに乗せられる差し馬が有利ですが、その外から動いて行く、追い込み馬は不利です。昨年こそサトノガーネットが大外一気の追い込みで優勝しましたが、2番手のタニノフランケルが3~4コーナーで動いて行ったために各馬が早い仕掛けになったことと、サトノガーネットの強烈な末脚(同馬は夏の新潟記念で後半3F31秒9の末脚)が噛み合ったもの。基本的には3コーナーから動いてもバテない、持久力に富んだ差し馬を中心に予想を組み立てたいものです。