2020年 みやこS・アルゼンチン共和国杯 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.11.08
2020年 みやこS・アルゼンチン共和国杯

●みやこステークス

チャンピオンズCの前哨戦、みやこSは今年は阪神ダ1800mで開催されます。しかし、これによる大きな影響はありません。阪神ダ1800mも京都ダ1800mも最初の1コーナーまでの距離が短く、最初のコーナーリングでリードを奪えるテンの速い内枠の馬が有利だからです。

逆に不利なのは、テンの速くない逃げ馬。昨年の京都ダ1800mのこのレースでは、フェブラリーSの逃げ切り勝ちが評価されてインティが1 番人気に支持されましたが、同馬は8枠16番。外枠から無理にハナを奪いに行ったものの、内枠の同型馬に抵抗されたためにペースが上がってハナも奪えず、最初のコーナーロースが大きい競馬となり、ブービー15着に敗れました。

これは阪神ダ1800mで行われたアンタレスSも似たようなもので、今年の同レースでは、今回出走のベストタッチダウンがよりによって出遅れて、8枠16番のメイショウワザシにハナを奪われてしまい、14着大敗を喫しています。このように気性に問題があって何が何でも逃げたい馬がハナを主張できなかった場合には、無様に負けます。

しかし、一度、隊列が形成されると、大きな動きはなく、先行馬でも十分に残れます。さて、今年は1枠1番のワイルドファラオは逃げるか、5枠5番のベストタッチダウンが逃げるか? そこがポイントとなるでしょう。

●アルゼンチン共和国杯

東京芝2500mで施行されるレースは、1年間で目黒記念とアルゼンチン共和国杯の2レースのみ。しかし、この2レースはペースが真逆になることが多く、目黒記念とアルゼンチン共和国杯の適性はあまりリンクしません。

目黒記念は大一番の日本ダービーの後の一戦ということで、騎手のヒートアップが窺い知れるほど、緩みない流れることが大半。距離が日本ダービーと100mしか変わらず、スタート地点も芝2400mよりも100m後方になるだけなので、騎手が芝2400mに近い感覚で乗ってしまうのも、緩みない流れを生み出す理由でしょう。

 みない流れ=逃げ、先行馬には不利ということ。実際に今年の目黒記念では1~4番手でレースを運んだ4頭が14着、16着、17着、18着に敗れて、3~4コーナーで13番手でレースを運んだキングオブコージが優勝しました。一方、アルゼンチン共和国杯はペースが遅くなることが多く、昨年最内3番手のムイトオブリガードがレースの流れに乗って優勝しました。

また、今回出走の差し馬アイスバブルは昨年のアルゼンチン共和国杯では11着に大敗しましたが、過去2年の目黒記念では2着の実績があります。今年も逃げ馬不在。先行馬がレースメイクすることになるので、スローペースが濃厚でしょう。それもかなりのスロペースになるかもしれません。

ただ、現在の東京芝コースは、馬場の内が荒れて、外差しが決まっています。昨日の京王杯2歳Sでも前半3F34.7-後半3F34.7と平均ペースでしたが、8枠17番のロードマックスが大外10.11番手から2番手を追走した強豪モントライゼにクビ差まで迫りました。そこを考えると今年は内枠よりも外枠のほうが有利でしょう。そこを考えると外枠からある程度、前を意識して動ける馬を本命馬、穴馬にするのが好ましいでしょう。

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