凱旋門賞のコース紹介&ポイントなど – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.10.04
凱旋門賞のコース紹介&ポイントなど

馬場は昨年よりもワンランク重い「LOURD(Heavy)」発表

パリロンシャン競馬場は、1周約2700mの右回りコース。凱旋門賞が行われる芝2400mは、約1000mのバックストレッチと、約900mのカーブ(後半約250mがフォルスストレート)と、最後の直線約533mの3partで構成されています。向こう正面の一番奥からスタートして、400m付近から高低差14mの坂を上がり、大回りのコーナーで10mほど下ります。その先がフォルスストレートです。

日本のスポーツ新聞などでは、「フォルスストレートは我慢して」と綴られることが多いですが、一概にそうとも言えません。オルフェーヴルが二度目の凱旋門賞挑戦となった2013年は、トレヴがオルフェーヴルの後ろから徹底マークで乗り、大回りの3コーナーで仕掛けてオルフェーヴルに並びかけ、フォルスストレートでは同馬を置き去りに。トレヴはそのまま馬なりで先頭列に並びかけて直線。そこからオルフェーヴルに5馬身差をつけての圧勝でした。

この年はスタート後に各馬がそれそれの出方を窺いながらの、超スローペースでした。このようにスローペースになった場合、先行馬も後半で容易に脚が上がりませんから、差し、追い込み馬はフォルスストレートで位置を押し上げないと、ノーチャンスになってしまいます。

2013年の凱旋門賞は、オルフェーヴルがフォルスストレートでトレヴとともに動いていても、斤量の軽い同馬には敗れていたと推測されますが、もう少し着差を詰められていたはず。確かに前半で脚を使った馬は、フォルスストレートで動かないのは正解ですが、近年は馬場高速化やスローペース化の影響で、フォルスストレートで動く馬が多いです。

今年はこのレースでオブライエン厩舎のペースメーカーとなりうる存在だったサーペンタイン、ジャパン、ソブリン等が揃って回避。前に行ける3頭が揃いも揃って回避です。これによりエネイブルが逃げることも視野に入るほどのかなりのスローペースが推測されます。今年は昨年よりも馬場が悪いので、その辺りがどうかですが、後方からフォルスストレートで動いた馬の穴一発もありうるでしょう。

なお、今年は凱旋門賞で初めて、オープンストレッチを使用するとのこと。オープンストレッチとは、ゴールまでの450m地点から内ラチがさらに内に6mほど広がったコース。インコースの差し馬が前の馬を交わすために利用するものですが、今年は少頭数ですからあまり意味をなさないでしょう。

それではみなさん、凱旋門賞を楽しみましょう!!
山崎の予想は、後ほど『ウマい馬券』や『ウマニティ』に登録しますm(__)m。

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