2010年08月22日

クイーンSの回顧

武豊騎手の好判断騎乗
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札幌開幕週に行なわれるクイーンSは例年開幕週の時計の速い馬場状態で行なわれるため、逃げ、先行馬と斤量の軽い3歳馬の活躍が目立つレースです。今年も予定どおり、特に中距離戦では逃げ、先行馬の活躍が目立っていましたが、このレースを勝利したのも不利な外枠から好スタートを切り、ブラボーデイジーあたりを制して2番手を確保。そこからなるべくロスなく立ち回り、4コーナー先頭に立つとそのまま押し切った3歳馬のアプリコットフィズでした。札幌の開幕週、クイーンSの傾向をうまく生かした武豊騎手の好判断による騎乗だったと思います。

アプリコットフィズは2月のクイーンCでは正攻法から後続を突き放す強い勝ち方をした3歳世代トップクラスの馬ですが、その後の桜花賞、オークスと中途半端な成績に終わりました。これはどちらかに照準を合わせ切れず、かつてのリトルアマポーラ同様に両獲りを狙ったからでしょう。うまく照準を合わせれば、G1でもチャンスがある馬ですが、次走は秋華賞トライアルを使わずに、秋華賞へ直行するとのこと。普通に考えれば、苦戦の可能性が高いでしょう。

またこのレースでは、アプリコットフィズと同じく3歳馬のショウリュウムーンが5着入線を果たしました。ショウリュウムーンは前走のオークスでオーバーペースを経験した効果やアプリコットフィズ同様、斤量52sの効果もあったでしょうが、今年3歳馬はこの夏の条件戦での活躍がやたらと目立ちます。この時期の3歳馬は成長力を評価されてやや過剰人気になるのですが、その過剰人気に応えて好走したり、その人気以上に走っているのです。今年の日本ダービーは実際の指数レベルはともかく、”史上最強の日本ダービー”などと言われていましたから、本当に層が厚い年なのでしょう。今後も3歳馬の活躍には注意したいです。


*自分用メモ
・14日、札幌6Rの25分にも及ぶ降着審議。
複数の馬の動きによってノートルアンジュが進路を失ったもので、
本来ならば加害馬を特定できるものではない。
・15日 札幌11R 支笏湖特別
締め切りの都合上、山崎馬券道場に挙げられなかったゴールデンハインドV。
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北九州記念の回顧

ハンデキャッパーの思惑どおりか?
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前走直線1000mのアイビスサマーダッシュを逃げ切り勝ちしたケイティラブが予定どおり押して先頭に立ち、3F通過が32秒8のオーバーペースになりました。その厳しい流れを利して勝利したのは後方から競馬を進めたメリッサ。2着はスカイノダン、3着はサンダルフォンです。

群雄割拠の短距離戦らしく、前走で力を出し切れなかった前々走指数の高い馬が1着、3着に好走したわけですが、2着のスカイノダンだけは前走で自己ベスト指数-19をマークした軽ハンデの馬でした。

戦前からこのスカイノダンのハンデには疑問を感じていました。かつてはハンデが前走に重きを置いて付けられるケースが多かったのですが、最近は前々走に重きを置いて付けられるケースが多くなりました。(賢い調教師が次走ハンデ戦を使うため、その前走を叩き台に使っていたからかもしれませんが)

今回もおおよそ前々走基準で、サンダルフォンは前走CBC賞で13着大敗しているにもかかわらず1s増、ケイティラブは3s増と増量されています。前々走CBC賞4着のメリッサも前走アイビスサマーダッシュで18着大敗しているにもかかわらず、ハンデは前々走と変わらずの52sです。

それに対してスカイノダンは前々走鞍馬Sを勝利し、前走北九州記念で2着に好走しているにもかかわらず、前々走よりも3sも軽い52sでした。前々走ジュライC3着で、前走北九州記念の勝ち馬で今回1番人気のデグラーティアでさえ、牝馬にもかかわらずハンデが53sでしたから、どう考えてもハンデキャッパーはスカイノダンを勝たせたかったとしか思えません。

短距離戦は特に前走で力を出し切れなかった前走好走馬と斤量が軽い馬が有利になる傾向がありますが、ハンデ戦に関しては横の比較でやたらと軽すぎる馬は買い目に加えた方がいいのかもしれません。


*自分用メモ
・14日 小倉9R フェニックス賞
締め切りの都合上、『山崎馬券道場』に挙げられなかったシゲルキョクチョウV。

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2010年08月13日

関屋記念の回顧

ほぼ能力どおりの決着
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今年の関屋記念は前走の湘南Sで力を出し切った能力値1位「-23.3」のスピリタスこそ疲労残りで6着に敗れましたが、前走の福島記念でオーバーペースのレースを経験し、能力値「-20.0」で3位のレッツゴーキリシマがカシオペアSの再現をするかのように逃げ切り、2着は新潟大賞典2着、エプソムC4着と成績が安定している能力値「-20.7」で2位のセイクリッドバレーが2着入線を果たしました。ほぼ実力どおりの決着だったと言えるでしょう。

また関屋記念はその後のG1で活躍したカンパニーやマグナーテン、ダイワテキサスを輩出しているように、ローカルG3にしては比較的高いレベル(指数)で決着しますが、今年は4F通過が48秒5で、決着タイムは1分32秒9。ラスト1Fで急失速していることから考えても凡戦です。

しかし前走の湘南Sの直線で早めに先頭に立ったソーマジックとのマッチレースを制し、直線の外からグイっと伸びて差し切り勝ちを決めたスピリタスはやはり強いと思います。パンパンの良馬場で上位2位3着以下を5馬身以上離し、勝ちタイムは翌日の安田記念と同タイム1分31秒7で、指数も同じでしたから今後のマークが必要です。かつてのキンシャサノキセキが1600万下の桂川Sを勝利した時もG1レベルの指数で、その後紆余曲折ありながらも結局G1を勝ちましたから、スピリタスは今回負けても侮らない方がいいと思います。(それを知っているだけに、セイクリッドバレーに◎を打つのはかなり根性が必要でした)


個人的にはそれよりも同日の萬代橋特別を勝ったスマートシルエットの強さにビックリでした。いつも『山崎馬券道場』に備えて、気になるレースはターゲットにチェックを入れて、だいたい30レースの中から10レースに絞って書いているのですが、当然ターゲットにはチェック入れました。


※メインレースのページを見て、先週の日曜日更新していなかったことに気が付きました。ミクシィやウマニティにメールが届いていたのですが、チェックしていなくてごめんなさい<(_ _)> てか、関越S、能力値5位→2位→3位で万馬券じゃん!?
posted by 山崎エリカ at 06:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 重賞回顧

函館2歳Sの回顧

デビュー2戦目の考え方
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新馬戦を勝ったばかりのキャリア2戦目の馬は2戦目ですんなり上積みを見せて指数を上げる馬がいる一方、初めての揉まれる競馬で力を出し切れない馬も多く存在します。また初戦のダメージが思った以上に強く出て上積みを全く見せない馬も多く見られます。つまりキャリア2戦目は「やってみなければわからない」要素を多分に含んでいるのです。

だいたいにおいて、ステラリード指数「-4」(昨年)、フィフスペトル「-2」(一昨年)、ニシノチャーミー「-3」(06年)のように前走の新馬戦で好指数での勝利を決めた馬がビュー戦のダメージが強く残らず、順当に上積みを見せて優勝するパターンや、フィーユドゥレーヴ(03年)のように前走の新馬戦で出遅れなどの不利があって、力を出し切れなかった馬がキャリア2戦目で力を出し切るパターンのどちらかが多いものです。

そういう意味では、今回の勝ち馬マジカルポケットも前走の新馬戦で出遅れから押してハナに立つというロスある競馬をしていましたから、十分チャンスはありました。しかし私は鞍上の安藤勝騎手が、前走で強引にハナを奪う競馬をしたことで、「もしかすると揉まれ弱いのかもしれない」という不安要素を払拭し切れずに狙い下げてしまったのです。出遅れながらも揉まれる競馬で結果を残せていたら、今回でおそらく狙っていたと思います。

今回のレース内容そのものは出遅れながらも早めに仕掛けてハナ差2着のマイネショコラーデの方が良い内容でしたが、マイネショコラーデはキャリア3戦目。即ち豊富なキャリアを生かしての2着でしたから、この一戦だけでマイネショコラーデの方が強いと判断するとなると早計です。今回目一杯走って左前肢骨折をしてしまうようでは、それが現時点でのリミッターであり、実際は勝ち馬のマジカルポケットの方が素質が高いとも受け取れます。

世間では「新馬でラベンダー賞の勝ち馬ロビンフットに勝っているから今回で通用した」と言われていますが、私はそうは考えていません。ロビンフットはデビューから順調に上積みを見せての勝利であり、同馬が出走していた新馬戦はそこまでレベルが高いものではありませんでした。マジカルポケットがキャリア2戦目ですんなり上積みを見せたから、今回で勝利したというのが私の考えです。結果的にマジカルポケット組がその後やたらと成長力を見せて、後で「やっぱり新馬のレベルはそれなりに高かったでしょっ」と語り告がれることになるかもしれませんが、そう考えてしまうと後々前走で不利があった馬の巻き返しパターンの馬券を取り逃してしまい、美味しい馬券を取り逃すことに繋がってしまうのです。

また今年の函館2歳Sは過去10年でワースト2位のタイムだったことで凡戦と言われているようですが、ペースが緩んだだけで、よほど成長力を見せなければクラシックには繋がらない例年どおりの函館2歳Sだったというのが私のジャッジです。
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2010年08月06日

小倉記念の回顧

能力値1位、1位、3位の決着
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今夏の小倉は例年よりも良好な芝で、先々週までは高速馬場らしく基本的に前有利でした。先週も先々週ほどではないにしても良好な馬場状態ではありましたが、今年の小倉記念は逃げ馬殺しの松岡騎手が騎乗するサンライズベガが、1コーナー手前でハナへ行ったオースミスパークを外から競り掛け、抜け出して単独先頭に立ったオースミスパークを早めに捕らえに行ったためにレースは淀みのないオーバーペースで流れました。

そのオーバーペースの流れを利して勝利したのは能力値1位「-20.0」のニホンピロレガーロ、2着も能力値1位タイで「-20.0」のバトルバニヤン、そして3着も能力値3位「-19.7」のスマートギアでした。つまりは能力どおりの決着です。

実はこの能力値はレースが厳しい流れになればなるほど生きてきます。例えば今年のオークスは稍重発表ではありましたが、降り続ける雨の影響で実質重馬場の時計の掛かる馬場状態で行われ、2001年以降でもっとも時計が掛かりました。逃げたニーマルオトメが番手のアグネスワルツに道中3、4馬身、番手のアグネスワルツが後続に道中3、4馬身、3コーナーではアグネスワルツと後続の間には5、6馬身も後続との差があり、そのオーバーペースを作った張本人のニーマルオトメは大差シンガリ負けを喫しました。

そしてその流れを利してG1史上初の同着勝利を飾ったのは、ともに能力値2位「-13.0」のアパパネとサンテミリオンでした。そして3着はオーバーペースの番手を渋太く粘ばったアグネスワルツでしたが、そのアグネスワルツは能力値1位「-13.3」の存在でした。

極端なオーバーペースに巻き込まれたり、競走馬のピーク度合いで多少着順が入れ替わりますが、スローペースよりもハイペースの方が能力値どおりに決着する傾向がより高まります。芝よりもダートの方が能力値どおりに決まりやすいのは、芝よりもダートの方がテンから飛ばす淀みのない流れになりやすいからです。淀みのない流れになるということは、スピードのアップダウンに伴う斤量による極端な有利不利や、各コーナーで外へ膨らむロス、前が詰まったり、壁になったりする不利がほとんどなくなるので、ほぼ実力どおりの決着になるのです。

私はいくら逃げ馬殺しの松岡騎手とはいえ、サンライズベガではオースミスパークをぶっ潰しに行かないだろうと判断したので能力値に重点をおいた予想をしませんでしたが、それさえ読めていれば能力値上位の馬を◎にしていたと思います。オークスのような馬場悪化によるオーバーペースなら読みやすいのですが、小倉記念のような展開によるオーバーペースは本当に読みづらいです。

posted by 山崎エリカ at 06:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 重賞回顧

2010年07月30日

函館記念の回顧

さすが名手!
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近年の函館記念は前走で北海道のレースを使われて順調な馬が圧倒的な成績を残していました。近10年を見ても前走北海道戦出走馬が馬券に絡まなかった年はなかったのです。

ところが今年の函館記念は例年と比べると実績馬が大挙出走してきたために、函館記念に出走するためのハードルが上がり、例年なら出走できるはずの実績がやや劣る巴賞出走馬たちの多くが除外となりました。そして近10年の歴史は覆されたのです。勝ち馬は前走新潟記念4着のマイネルスターリー、2着は前走春の天皇賞で7着のジャミール、3着は前走金鯱賞2着のドリームサンデーでした。

2着のジャミールは前々走の阪神大賞典2着(指数-22)の実績馬、3着のドリームサンデーも昨年暮れの中日新聞杯で今年の宝塚記念3着馬アーネストリーの2着に好走し、指数-25という好指数を叩き出した実績馬です。その強いはずのドリームサンデーが今回で3着に敗れたのは前走で自身の成績でナンバー2に該当する指数-23をマークしていたことと、オーバーペースの2番手を追走したことによるものでしょう。先週からBコース使用だったこともあり、函館の芝にしては速い時計が出ていましたが、逃げたテイエムプリキュアの1000m通過タイムは57秒8で、先行した馬たちが直線で脚が上がっていたことからオーバーペースだったといえます。

また勝ち馬のマイネルスターリーはしばらく勝ち切れないレースが続いていましたが、能力値はメンバー中2位の存在で、キッカケひとつでは勝ち負けできる要素を持っていました。マイネルスターリーのような指数が安定したタイプは高い潜在能力を持ちながら、ローテーションの歯車が噛み合わなかったり、気性に問題があったりして力を出し切れないパターンが多いのですが、同馬の高い潜在能力を引き出したのは、鞍上のホワイト騎手でした。

ホウイト騎手といえば、香港馬は弱いと侮られていた世代の安田記念でオリエンタルエクスプレスに騎乗し、不良馬場の2番手追走から見事タイキシャトルの2着に粘らせた名手。(←もちろん、オリエンタルエクスプレスも強かった!) ワールドスーパージョッキーシリーズでも、乗れている時のデザーモ騎手(←この方はムラのある騎手)のように何度もスッと先行してそのまま持たせるというナイスな騎乗を見せつけていて、香港ばかりではなく世界の頂点に立てる器だとは思っていました。リズム良く前に追っ付けて行くんです。

今回のマイネルスターリーも好位の6番手をリズム良く走らせ、そのまま持たせるというホウイト騎手らしいナイスな騎乗ぶりで、マイネルスターリーの本領を発揮させた一戦だったと言えるでしょう。前半気を抜くクセがあるような馬には、ホウイト騎手を乗せた方が良いのではないでしょうか? 今回の3馬身半差の勝利はホワイト騎手の手腕によるものだと思います。お見事!
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アイビスサマーダッシュの回顧

福島先バテ馬の逆襲
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競馬王7月号で新潟芝1000mは「前走福島先バテ馬を狙え!」と書きましたが、このレースも前走時計の掛かる福島の芝でオーバーペースを経験したケイティラブと、ジェイケイセラヴィのワン・ツー決着でした。

ジェイケイセラヴィは昨秋の福島民友Cで芝1200mを1分07秒4となかなかの好時計で勝利した馬です。(指数もトップレベル) 前走バーデンバーデンCは休養明けながらトップハンデ57sを背負って好位からのレース。最後は失速して5着に敗れましたが、スピード面に衰えは感じられず、いかにも休養明けらしく息切れで失速という内容で、今回はその前走から良化を見せての2着でした。

ケイティラブは前走テレビユー福島杯でオーバーペースのレースを経験したこと。そして牝馬で斤量54sと恵まれたことが勝因でしょう。

超高速馬場の極限のスピード比べとなるアイビスサマーダッシュで有利なのは、テンのダッシュ力に優れた馬です。よってテンのダッシュ比べで他馬から遅れを取らないために前走でオーバーペースのレースを経験してスピードに磨きをかけてこの舞台に臨む馬が好走していることが多いのです。

またテンのダッシュ比べでは斤量の軽い馬も有利です。このレースで牝馬と3歳馬の好走歴が目立つのは斤量面の恩恵が大きいからです。

新潟芝1000mでは前走オーバーペースのレースを経験していること。そして斤量が軽いこと。この2点はとても重要なことなので覚えておきましょう。2006年のアイビスサマーダシュ2着馬は前走福島バーデンバーデンCを逃げバテした3歳牝馬のマリンフェスタでした。
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2010年05月08日

ニュージーランドTの回顧(NHKマイルCのポイント)

サンライズプリンス完勝
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ビオラ賞勝利時から「実は強い」と唱えていたサンライズプリンスがニュージーランドTを勝利しました。中距離主体に使われ、前走芝1800mを後方からレースをしていたこともありスタートはゆっくりでしたが、手綱をしごいて大外から一気に中団に押し上げ、そこから徐々に進出して3、4コーナーでは2、3番手。直線で抜け出してラスト2Fを11秒台でまとめて好タイムでの完勝です。

決着指数は-18とそれほど高いものにはなりませんでしたが、不利な大外枠、出遅れ、大外ブン回しを克服し、早め先頭からメンバー中2位の上がり3F34秒8で押し切ったのだから、非常に中身の濃い一戦だったといえます。並の馬ならば道中であそこまでの脚を使うと一旦先頭に立つことはできても最後は失速するのが常。それでも勝利したのは能力の並外れた高さの証明です。2着以下の馬たちはどうやってもサンライズプリンスには敵わなかったでしょう。

このパフォーマンスがもう一度再現できれば今週のNHKマイルCの最有力候補となりますが、逆に言えばニュージーランドTで驚愕のパフォーマンスを演じていればこその疲労の不安の残ります。前走のパフォーマンスに耐えうるだけの筋肉などのパーツがシッカリしていれば今回でも力を発揮できるでしょうが、それに似合うパーツでなかった場合は今回で指数を下げてくるでしょう。NHKマイルCはそのあたりにジャッジを下すのが最大のポイントとなりそうです。

また少し主張をさせてもらうと、中京で行われたビオラ賞の決着指数が、同週京都で行われたきさらぎ賞の決着指数よりも高く、サンライズプリンスがきさらぎ賞に出走していれば楽勝していたと言い切れたのは、PP指数が対戦比較主体の算出法だからです。走破タイムや馬場差、ペースなどから機械的に指数を算出したならば、凡タイムでペースもそれほど緩んでいないビオラ賞はきらさぎ賞よりも指数が高くなりません。

指数ブームの近今でニュージーランドTのサンライズプリンスの単勝オッズが3.4倍も付いたのは、大外枠だったこともあるのでしょうが、一番の理由はタイム指数の弱点によるもののように思えます。サンライズプリンスはビエラ賞で高いパフォーマンスを見せたからこそ、スプリングSでそのダメージが強く出て皐月賞出走権を逃し、ニュージーランドTで大きく巻き返したのです。

posted by 山崎エリカ at 01:49| Comment(2) | TrackBack(2) | 重賞回顧

毎日杯の回顧(NHKマイルCのポイント)

素質馬の今後の活躍に注目
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今年の毎日杯は小倉の新馬戦でデイリー杯2歳Sの勝ち馬リディルなどに完勝し、次走の野路菊Sでは後のラジオNIKKEI杯2歳Sの2着馬コスモファントム、弥生賞2着馬エイシンアポロンなどの強豪馬を相手に圧勝した影の2歳最強馬のリルダヴァル、京都の新馬戦でラスト1F10秒9の末脚を見せ、その後はラジオNIKKEI杯2歳S3着、共同通信杯2着、毎日杯1着と順調に成績を伸ばしてきたダノンシャンティ、阪神の新馬戦で上がり3F34秒7、ラスト1F11秒2の強烈な末脚で伸びて2着に3馬身差を付けて圧勝を飾り、キャリア2戦目の若駒Sも皐月賞2着のヒルノダムールと0.2秒差(2着)のルーラーシップなど、素質馬が多く出走していました。

レースはゆったりとしたペースで流れて、勝利したのは出遅れながらも自然と好位に取り付き、決め手の違いにものを言わせたダノンシャンティでした。ダノンシャンティは毎日杯を勝利したものの、毎日杯の内容が強かったというよりは、リルダヴァルやルーラーシップの自滅による勝利なので、そこまで高い評価はできません。実際に決着指数も平凡でした。しかしここまでのレースではまだ全力で走っていないように感じさせることは確かなので、NHKマイルCで見限ってしまうのは早計でしょう。

また2着はリルダヴァルが勝利した新馬戦で3着のミッキードリームでした。ミッキードリームは新馬戦3着後に休養し、復帰してからは順調に成績を伸ばして毎日杯で2着に好走したわけですが、このことからリルダヴァルがいかに順調なら重賞で活躍していたかがわかります。リルダヴァルはプールやポリトラックなどの負荷が緩い調整でしたから、このことからも本調子ではなく、陣営がなんとかG1戦線に間に合わせようと必死だったのが窺い知れます。

毎日杯で出遅れて力を発揮できず、5着に凡退したルーラーシップももともと強い馬ですから、素質馬3頭の今後の活躍に注目です。

posted by 山崎エリカ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(4) | 重賞回顧

2010年04月18日

スプリングSの回顧(皐月賞のポイント)

前走不利は巻き返し率が高い
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今年のスプリングSは平均ペースでレースが流れて、あまり特徴のないレースになりました。勝ったのは共同通信杯で1番人気を裏切ったアリゼオ。2着は前走のこぶし賞で出負けし、直線でも勝ち馬オウケンサクラの外斜行により進路がカットされる不利があったゲシュタルトでした。

自らペースを作って勝利したアリゼオは着実に成長していると思います。しかし前哨戦のスプリングSで力を出し切っての皐月賞本番となると臨戦過程に不安が残ります。また前走のこぶし賞で不利があって、今回のスプリングSに溜まった力を爆発させたゲシュタルトも同じようなことが言えます。前走で不利があって力を出し切れなかった馬というのは次走で本当によく巻き返しますね。

また今回単勝オッズ1.4倍の断然の1番人気に支持されていたローズキングダムは、人気を裏切っての3着に敗れましたが、いくら休養明けと言えども今回で勝ちきれないあたりは、今後にやや課題を残す形となりました。そもそも前走朝日杯フューチュリティSもハイペースの展開に恵まれての勝利だったことから、今回明らかに過剰人気でした。

しかしローズキングダムはそれほど強くないかと言われるとけっしてそのようなこともなく、今年の3歳牡馬クラシック路線は人気差ほどの実力差がない群雄割拠だけに、臨戦過程ひとつで人気上位馬との逆転の差はあるでしょう。同馬はスプリングSでメンバー中最速の上がり3Fをマークしていることや現時点での能力の天井の高さから考えると、皐月賞本番では休養明け好走の反動が出てしまう可能性が高いですが、それをどこまで相殺できるかで、日本ダービーの穴候補になると思います。まジワジワ伸びる脚質からも、皐月賞よりも直線の長い東京コースで行われる日本ダービーの方が向いているうにも思えます。

また前走ビオラ賞で同週行われたきさらぎ賞よりも高い指数をマークしたサンライズプリンスはビオラ賞好走の疲労で、今回で出遅れて力を出し切れずに4着に破れ、まんまと皐月賞出走権を逃してしまいました。きさらぎ賞の回顧でも述べたように、いくらスプリングSの次走ニュージーランドTを楽勝しているとはいえ、もともと登録のあったきさらぎ賞を回避し、ビオラ賞に出走させたのはクラシック戦線を狙うという意味では、明らかに音無厩舎の采配ミスだったと思います。皐月賞に出走してくればノーチャンスではなかったと思われるのでもったいないです。

そのような観点から今年はスプリングSではなく弥生賞組を中心視したいと思います。対象馬は内枠有利の馬場に恵まれたとはいえ、良化途上の状態で前走弥生賞を勝利して目下4連勝のヴィクトワールピサ、前走の弥生賞で早め先頭に立ち、今週坂路で49秒台猛時計を叩きだし、もう一段階成長している可能性が高いエイシンアポロンですが、穴中の穴は4コーナー大外を回したあの馬でしょう。あの馬はかつて秘密日記でも綴ったいわく付きの馬です。さて、私はどの馬に◎を打つと思いますか? 当てたら私のかわゆい写真をプレゼント・・・って、いらねーな!! わざと外されそうだからやめた(笑)。


皐月賞予想は本日13時頃をメドに更新します。
http://umanity.jp/professional/profile.php?pro_id=3100000007


※フラワーCは桜花賞が終わってしまったし、ファルコンSはクラシックに繋がらないので、レース回顧はお休みさせて頂きました<(_ _)>。

posted by 山崎エリカ at 04:31| Comment(3) | TrackBack(2) | 重賞回顧