2018年09月07日

今週の見所(紫苑S)

2018年 紫苑ステークス
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秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞トライアルの紫苑S。オープン特別時代は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式でしたが、一昨年より、重賞に格上げとなった途端、クラシックの上位馬も出走してくるようになりました。何たる現金!(笑)

ここ2年はオークスの上位馬が優勝していますが、今年は春の勢力図を覆せる馬が出走しているのか? 今年もそこが最重要ポイントとなるでしょう。このあたりは指数からしっかりと見極めたいです。

また、中山開催でもっとも馬場が高速化するのは、例年、野芝がメインのこの開催。近年はエアレーションやシャッタリング作業で一時期と比べると時計を要すようにはなりましたが、それでも超高速馬場で内枠と逃げ、先行馬が有利のイメージが強くあります。

しかし、過去10年で逃げ馬が3着以内だったのは、2013年のセキショウ(1着)と、2008年のデヴェロッペ(2着)のみ。(2014年は新潟開催) 先行馬も2着2回、3着2回ですから、中団より後方、差し、追い込み馬が断然有利と言えます。

この理由として、紫苑Sが行われる中山芝2000mはレースが淀みなく流れることが多いからでしょう。中山芝2000は、前半が上り坂のため、前半3Fのペースはそこまで速くなりませんが(紫苑Sならば34秒台後半〜35秒台前半)、向こう上面で下り坂があるために、上級条件ほどそこでペースが上がります。

特に、一昨年のビッシュ(戸崎騎手)やファータグリーン(田辺騎手)などのように、決め手に欠ける馬&ベテラン騎手のコンビは、向こう上面で位置を上げて来るので、他馬もそれに合わせて動いて行く傾向。昨年は、珍しくホウオウパフュームの田辺騎手が、自身が乗って完勝した寒竹賞のイメージで乗ったために、5F通過61秒3のややスローで流れましたが、例年は5F通過60秒を切ることがほとんどです。

5F通過59秒台でも古馬や牡馬のレースなら逃げ、先行馬でも十分残れますが、普段、末脚を生かす競馬ばかりしている牝馬、それも3歳馬のレースでは、ペースが厳しすぎます。3歳牝馬ならば、超高速馬場でも5F通過60秒台までペースを落とさないと前からの押し切りは簡単ではないでしょう。今回は枠番確定前に書いているため、そこまで展開のイメージが沸いていませんが、紫苑Sは逃げ、先行馬は不利ということでまとめておきます。
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2018年09月02日

本日の見所(新潟記念など)

2018年 小倉2歳S、新潟記念
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●小倉2歳S

小倉2歳Sが行われる小倉芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下って行くコース。しかも、芝1200mなら息を入れたいポイントの3コーナー、4コーナーが“スピードを落とさずに回れる”ことがウリのスパイラルカーブのため、逃げ、先行馬が息を入れるスポットががありません。

小倉芝1200mのレコードタイムが1分06秒6と、他場と比べて次元が違うのは、コース形態上、逃げ、先行馬が激化せざを得ない舞台だから。スピードのある馬ほど、コーナーでスピードを落とし切れないため、上級条件ほどウルトラハイペースが発生します。

つまり、前がキレイに崩れることが多いということ。小倉芝1200mで行われる、最上級条件の北九州記念史上、逃げ馬の3着以内がゼロというのも、このコースの恐ろしさを物語っています。言葉を選ばずに言わせてもらえば、このコースを考案した人は、頭が悪いか、性格が悪いかのどちらかでしょう。強い馬ほど自滅することになるんだもの!

もちろん、小倉2歳Sも問答無用に例年、「超」のつくハイペース。ただし、こちらはまだ体力がついていない2歳馬がレースメイクすることになるので、古馬と比べれば、それほど速いペースにはなりません。また、永遠の1勝馬から将来のG1馬が集う舞台設定のため、2012年のベルカント(2着)のように、強ければ逃げ馬でも残れるし、先行馬でも通用します。

ただし、逃げ、先行馬が押し切るには、ワンランク上の馬であることを踏まえて予想する必要はあるでしょう。また、そこまで強くなくても、2010年のに逃げて2着入線したシゲルキョクチョウのように通用することもありますが、この場合は、今回のメンバーにおいてキャリアが豊富である必要があります。なぜ、キャリアが豊富である必要があるのかは、昨日の札幌2歳Sの見所で綴ったとおりです。


●新潟記念

新潟記念は、距離2000mでありながらワンターンコースで行われます。芝2000mでワンターンコースなのは、当然、ストレートが日本一長い新潟だけ。最初の3コーナーまでの距離は約948mもあるので、先行争いが激化することもあれば、各馬が長い直線を意識して序盤でペースが落ち着くこともあります。つまり、非常に展開に振れ幅が広いということ。

一般的に逃げ、先行馬が多ければハイペースになる、逃げ、先行馬が少なければスローペースになると考えますが、ことストレートの長いコースの中距離以上では、騎手の意志によるものも大きく、それがキレイに当てはまりません。

例えば、2007年は逃げ馬不在でしたが、内枠から好スタートを切ったトリリオンカットに外枠からガッツ後藤騎手のトップガンジョーが競り掛け、3コーナーまで隊列争いがもつれて、前半5F58秒1のハイペースになりました。逃げ馬が不在だからと言って、スローペースになるとは限らないのです。

しかし、スローペースだったとしても先行勢は、新潟の高速馬場を利して、4コーナーからスパートを開始し、ラスト4F目からハロン11秒台が刻まれることも多いため、単調な前残りになることも、滅多にありません。仮に先行勢が4コーナーからペースを上げなかった場合でも、後続勢が馬場の悪い内を通すこと嫌って、早めに動いて外のポジションを取りにくるので、いずれにしろ、仕掛けのポイントが早くなりがちです。

過去10年で前残り気味のペースになったと思ったのは、メイショウレガーロが単騎気味に逃げた2009年くらいでしょうか。この年は、新潟としてはやや時計を要していたとはいえ、5F通過が61秒8。それくらいまでペースを落とさないと、前有利にならないです。しかし、そこまでペースを落とすには、逃げ馬1頭で先行勢が手薄というパターンでない限り、難しいでしょう。

つまり、新潟記念は、ハンデの軽い重いの影響はあるとはいえ、比較的に能力どおりに決まっていることが多いということ。特化した先行力や瞬発力があっても、それを持続させる持久力がない馬は通用しないことが多いです。ただし、新潟最終週の傾向として、スローペースだと内枠の差し馬は、馬場のいい外目へ出すのに苦労しています。

今回はマイネル2頭出し。逃げ馬マイネルミラノは、マイネル主戦の柴田大騎手が乗るマイネルハニーにとって有利なペース、つまり、スローペースを刻もうとするでしょう。しかし、後続勢がそれを許してくれるかどうか? また、スローペースだったとしても、マイネルハニーは早め先頭を狙う馬なので、やっぱり能力どおりに決まる可能性が高いと見ています。

ただし、スローペースだった場合には、1番枠を引き当てたブラストワンピースは、直線で外に出すのに苦労する可能性が高いでしょう。ブラストワンピースは今回と同じ1番枠だった毎日杯は、小頭数の上に逃げ馬不在だったため、やや遅めのスタートから二の脚を使って2番手ポジションを取れましたが、今回は外にマイネルハニーやペアマインドなどのテンの早い先行馬がいるため、包まれて直線馬場の悪い内を通すパターンの気がしますが……どうでしょう?
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2018年09月01日

本日の見所(札幌2歳S)

2018年 札幌2歳S
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先週の新潟2歳Sでキャリア2戦のケイデンスコールが優勝したように、この時期の2歳重賞は、1戦1勝馬よりも、2戦1勝馬とキャリアが豊富な馬が優勢。一昨年のこのレースでもキャリア3戦のトラスト(5番人気)とキャリア5戦のブラックオニキス(10番人気)がワン、ツーを決めて大波乱となりました。また、昨年もキャリア2戦のファストアプローチ(4番人気)が2着、キャリア4戦のダブルシャープ(7番人気)が3着と好走しています。

確かに、1戦1勝馬が優勝している年も多いですが、そういう年は札幌2歳Sがレベルが高い決着になることが多く、これまでもロジユニヴァース(2008年)、コディーノ(2012年)、レッドリヴェール(2013年)がこのレースを高指数(PP指数14pt)で制して、後のG1でも活躍しています。

つまり、横一線の力関係ならば、キャリアが豊富な馬のほうが有利ということ。これはデビュー2戦目よりも、デビュー3戦目、それよりもデビュー4戦目のほうが伸びしろが大きいからです。デビュー5戦目を超えてくると、それほど大きな伸びしろがありませんが、とにかくデビュー5戦目くらいまでは成長力を見せてくれます。

また、札幌2歳Sは、この時期の2歳中距離戦としては、緩みないペース(古馬でいうところの平均ペース)で流れます。洋芝では瞬発力がやや足りない馬でも、持久力が優れば新馬戦や未勝利戦を、わりと楽に勝てるため、前走逃げ切り勝ち、もしくは早め先頭から押し切って勝利した馬が多く出走してくるからです。もちろん、札幌の連続開催の最終日で、時計の掛かる馬場で行われることも影響しているでしょう。

2歳戦はおおいにして新馬戦をかっこいい勝ち方をした馬が、人気の中心に支持され、一見、そちらを狙うほうが堅実で順当な予想に感じます。しかし、その実、配当妙味のない穴馬を狙っているようなもの。実際、1番人気で掲示板にも載れていない馬は、ミッキーユニバース(2014年)やタガノアシュラ(2016年)など、1戦1勝馬ばかりですよね? キャリアが豊富な能力上位馬を狙うほうが、よっぽど堅実なのです。

まとめるとよっぽど馬場が悪化しない限り、追い込み馬が上位を独占するようなこともないし、極端に前が残ることもないということ。ほぼキャリアの差と能力(ただし、極端な脚質の馬は割り引き)で決着しているので、このことを踏まえて予想を組み立てると、的中に近づけるでしょう。
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2018年08月25日

明日の見所(キーンランドCなど)

2018年 新潟2歳S、キーンランドC
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●新潟2歳S

新潟2歳Sは、前走芝1200mや芝1400mなど短い距離を使われ、芝1600mが未経験となる馬が多く出走してきます。当然、それらの短距離路線馬が、テンのスピードの違いから逃げ、先行することが多いのですが、まだ、体力のない2歳馬ということもあり、騎手が脚をタメ気味に逃げ、先行するのがこのレースのポイント。

つまり、スローペースや超スローペースが発生することが多く、本来は前が残れてもいいペースですが、それでもロードクエスト(2015年)やミュゼスルタン(2014年)、2013年ハープスターのように、追い込み馬が優勝することもあります。これは単に瞬発力が優る、素質馬だから。トップスピードが速いからです。

これは生涯1勝馬と、将来G1で活躍することになる馬が戦うのですから、必然の現象でしょう。2011年には前残りペースでりながら、好位のモンストールと追い込み馬のジャスタウェイが3着馬を5馬身も突き放したことがありました。

まとめると、逃げ、先行馬有利ながら、素質が優る差し、追い込み馬が台頭することが多いレース。明日、日曜日はかなり雨が降るとのことで、より差し、追い込み馬に展開が味方する可能性もあります。過去10年の新潟2歳Sでも、唯一、ハイペースとなったのが、不良馬場で行われた2008年(勝ち馬セイウンワンダー)でした。

しかし、穴馬は、2009年に10番人気で連対したマイネラクリマや2015年に12番人気で連対したウインファビラスのような、展開上有利なのは逃げ、先行馬です。また、道悪になるほど、休養明けの馬は不利になるので、その辺りを加味して予想を組み立てたいです。


●キーンランドC

札幌芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートして、向こう上面の緩やかな上り坂をずっと上って行くコース。しかし、最初の3コーナーまでの距離が長いので、最初の3コーナーまでの競り合いが続けば一転してハイペースになることもあります。それが追い込み馬のエポワスが台頭した昨年です。

昨年は、戦前の段階から「逃げ、先行馬揃いで、ハイペースが濃厚」とコメントし、エポワスを本命◎にしました。対抗○をナックビーナスとしたのは、この馬がまさか逃げるとは想定していませんでしたが、それでも逃げて3着に粘れたのは、重賞未勝利ながら、昨年のメンバーでは指数上位でした。今年の高松宮記念で脚をタメだけで3着に食い込めるのだから、やっぱり強いんでしょう。

札幌芝1200mで前半3F33秒台前半のペースを刻んで、押し切れるような馬がいれば、その馬はまず、将来のG1馬となります。実際に前半3F33秒1で通過して押し切った2011年のカレンチャンは、その次走でスプリンターズSを制し、翌年の高松宮記念をも制しました。

今年も昨年前半3F33秒5で逃げた、ナックビーナスが逃げる可能性が高いですが、鞍上は積極的な競馬を好まないモレイラ騎手。外からオールインワンが行き切れば番手を狙う形になるでしょう。確かに一昨年のこのレースでは、モレイラ騎手がシュウジで逃げていますが、これはスタートダッシュさせたら、抑えきれなくなったもの。基本的には逃げたがらない騎手と認識しています。

さすがに昨年ほどのハイペースにはならないでしょう。普通に考えれば前半3F34秒台前半といったところですが、札幌は例年よりも力の要る馬場となっており、今回の決着タイムが1分09秒ジャストくらいで決着しても不思議ない状況。前半3F34秒台前半でも展開上は、差し、追い込み馬が有利となるでしょう。
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2018年08月19日

本日の見所(札幌記念など)

2018年 北九州記念、札幌記念
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●北九州記念

小倉芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下って行くコース。しかも、芝1200mなら息を入れたいポイントの3コーナー、4コーナーが坂を下りながらのスパイラルカーブ。スピードのある馬ほど、コーナーでスピードを落とし切れないため、上級条件ほど前がキレイに崩れがち。

実際に北九州記念の過去10年を振り返っても、全てハイペース。しかも、「超」や「ウルトラ」という修飾語が付くほどのハイペースです。これには、当然、前走アイビスサマーダッシュ組が多く出走していることも関係していますが、短距離戦でありながら、過去10年で逃げ馬の3着以内がゼロというのは珍しいこと。馬場が荒れて、時計の掛かる馬場コンティションになれば、一昨年のバクシンテイオーのように大外直線一気が決まることがあります。

今年は、ダイアナヘイローはハナにはこだわらないにしても、ゴールドクイーン、セカンドテーブル、ラブカンプー、アクティブミノルと逃げ馬が揃ったメンバー構成。内枠のゴールドクイーンやセカンドテーブルが主導権を握るメンバー構成となれば、前半3F33秒台前半が濃厚でしょう。

ただし、小倉は、昨日の小郡特別(500万下)で1分07秒6が出るほどの超高速馬場。前半3F33秒台前半で通過しても後半3F34秒台ではまとめてくるはず。そうなれば差し馬が有利ではありますが、先行馬でも残れないことはないでしょう。狙い下げる必要があるのは、逃げ馬と、前に行ける脚がなく3コーナーも4コーナーも外を回るロスを強いられることになる差し、追い込み馬でしょう。


●札幌記念

札幌芝2000mは、4コーナー奥のポケット地点からのスタートで、札幌コースとしてはストレートが長いため、逃げ馬の出方次第ではスローペースにもハイペースにもなるレース。2008年のコンゴウリキシオーだの、2013年のトウケイヘイローだの、前に壁が作れず、折り合い欠いて逃げた一昨年ネオエアリズムのような、テンがそれほど速くない馬でも、行く気になれば逃げられます。

(ネオエアリズムは、逃げ厳禁厩舎に所属。昨年の香港Cの逃げたがっているのに無理にコントロールしていたあたりからも、よほどの間違いがなければ逃げることはありませんが)

今年は、逃げ馬がマルターズアポジ―、マイスタイル、アイトーンと逃げ馬が揃ったメンバー構成。マルターズアポジ―の陣営は、「(逃げ馬が多いから)控えたい」とコメントしていますが、鞍上の柴田善騎手は、「黙っていても自分の競馬になっちゃうんじゃないかな」とコメント。

今回は内枠だし、鞍上の言うとおりかもしれません。操作するのが騎手である以上、だいたい騎手の言うとおりになることが多いので、個人的にはマルターズアポジ―が逃げて、マイスタイルがその直後。外枠のアイトーンが、ロスを嫌ってぶっ飛ばす可能性もありますが、レースがハイペースになる可能性が高いでしょう。

また、札幌は、土曜日が雨の影響があったにせよ、時計を要しており、馬場が回復したとしても、高速馬場とは言えない状況。前に行く馬やスタミナが不足する休養明けの馬は、狙い下げたいところです。そもそも先日のブリーダーズGCのクイーンマンボのように、秋のG1で活躍できる馬というのは、始動戦から能力を出し切れる状態にはもってこないので、そういう意味でも割引が必要でしょう。

競馬が荒れるのは、実力不足の穴馬が激走するのではなく、実力馬が取りこぼすから荒れるのです。昨年のこのレースで6番人気のサクラアンプルールと12番人気のナリタハリケーンがワン、ツーを決めたのも、この2頭が強かったというよりは、休養明けの実力馬の取りこぼしによるもの。指数も札幌記念としては、平凡でした。もともと強い競走馬が一変することはあっても、弱い馬が激走することは、滅多にないのです。今回もそういう隙を付けそうな感触はあります。
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2018年08月12日

本日の見所(関屋記念など)

2018年 エルムS、関屋記念
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●エルムS

札幌のように直線の短いコースは、得てしてオーバーペースが発生しやすいもの。しかし、札幌ダ1700mは、ペースが乱れることがあまりありません。実際にエルムSの過去10年を見ても、8回も平均ペースで決着しています。

また、ややスローペースになったのは、モンドクラッセが逃げた2016年のみ。逆にややハイペースになったのは、ジュベルムーサの追い込みが決まった一昨年のみ。ダート戦なので、極端なスローペースになることはないにしても、極端なハイペースが発生したことがないのが重要ポイント。

なぜ極端なハイペースが発生しづらいのかというと、コースがほぼ平坦であることと、コーナーの半径が大きく、カーブが緩やかだから。つまり、コーナーをトップスピードで侵入したとしても、それほど外に張られることがないために、わざわざストレートでペースを上げていく必要がないのです。

それを証明するかのように、札幌ダ1700mは4コーナー地点のラスト2F目がレース最速地点になることがままあります。これほど癖のないコースは、札幌コースくらいでしょう。つまり、逃げ馬でも追い込み馬でもほぼ平等にチャンスがあることになります。

しかし、逃げ、先行勢は他場で厳しい流れを経験しているので、このコースで巻き返しやすいのも確か。逃げ馬エーシンモアオバーが、このコースで5度も4着以内に好走したのも、それの表れでもあります。他場で差し、追い込みで結果を出している馬よりも、逃げ、先行してチョイ負けしている馬のほうが活躍しています。


●関屋記念

関屋記念が行われる新潟芝1600mは、最初の3コーナーまでの距離が約550mと長く、逃げ馬の出方次第でハイペースにもスローペースにもなります。ただし、新潟は芝が軽く、超高速馬場なので、前半で逃げ馬がペースを上げていても、速い上りでまとめてくるのがポイント。

マルターズアポジーが大逃げを打った昨年でさえもややスローペースでしたし、一昨年のように良馬場で逃げ馬が前半4F45秒台後半まで引き上げたとしても、平均ペースでとどまり、ハイペースにはなりません。

つまり、淀みが生じずらいマイル戦にして意外と逃げ、先行馬でも粘れるということ。特に近年は、騎手の騎乗技術の進化により、高速馬場の場合は、直線ヨ―イ、ドンの瞬発力勝負に持ち込ませないために、逃げ、先行勢は3〜4コーナーから後続を突き放していくので、かつてよりも前が残りやすくなっているのがポイント。直線一気では通用しなくなってきているので、そのあたりも踏まえて予想を組み立てたいです。
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2018年08月05日

本日の見所(小倉記念など)

2018年 レパードS、小倉記念
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●レパードS

今年で早10年目のレパードS。過去の勝ち馬はトランセンドやホッコ―タルマエなど、名だたる馬ばかり。格付けはG3ですが、3歳ダート馬のトップクラスが出走してくるため、実質G2くらいのイメージ。ここから将来のG1で勝ち負けする馬が誕生するので、毎年とっても楽しみ。ぜひ皆さんにも注目してもらいたいレースです。

さて、このレパードSが行なわれる新潟コースは、実は小回りなコース。新潟は全競馬場の中でもっとも直線が長いせいか、大回りなイメージがあります。しかし、直線が長いからこそコーナーの距離が短く、実はコーナーの距離が350mもありません。札幌の3〜4コーナーが約450mですから、新潟は相当な小回りで急カーブということになります。

後方の馬がトップスピードで最後のコーナーを曲がれば、遠心力で大外に振られます。そのため、3コーナーの入り口までにある程度、前目のポジションを取るか、遠心力との攻防で減速するしか手がありません。どのみち最後の直線でトップスピードに乗せきることが難しいコース。しかし、ベテラン騎手はこのことを熟知しているので、前半から馬を出して、先行争いが激化することがほとんど。

というか、過去9年を見ると、良馬場で行われた年の全てが、前が厳しい流れになっています。それでもトランセンドやホッコ―タルマエが先行策から押し切って優勝したことがあるのは、単に馬が強いから。良馬場の年は、将来のG1馬が先行策から押し切って勝つか、昨年の勝ち馬ローズプリンスダムのように、中団以降で立ち回った馬が勝つかのどちらかのパターンです。

一方、ダートが軽いと(稍重だと)そこまでペースが上がらずに、逃げ、先行馬が粘れています。2011年の2着馬・タカオノボル(2番人気)、3着馬・タナトス(12番人気)、2013年の勝ち馬・インカンテーション(4番人気)、2着馬・サトノプリンスパル(4番人気)、2014年の勝ち馬アジアエクスプレス(1番人気)、2着馬・クライスマイル(7番人気)など。

今年のレパードS当日は、かなりの確率で雨模様。また、何が何でもハナに拘る馬も不在なだけに、本命馬は先行勢とするのが得策か!?


●小倉記念

夏の小倉の開催前半で行われる小倉記念は、例年、超高速馬場。1分57秒台で決着することがほとんどです。しかし、それはペースが緩んで好時計が出ているのではなく、ストレートが長いぶん、レースが淡々と流れて、好時計が出ているもの。

実際に過去10年を見ても、スローペースで流れたのはクランモンタナが勝った2016年くらい。それでも前半5F60秒5で通過しているので、極端なほどではありません。他は平均ペース以上で、何が何でもハナというホクトスルタンのような馬が出走していようものなら、オーバーペースが発生して、完璧に前が崩れています。

それを裏付けるかのように、小倉記念の過去10年で先行馬が連対したのは、一昨年のクランモンタナと昨年のタツゴウゲキのみ。逃げ馬の連対は、なんとゼロ。他18頭の連対馬は、全て中団よりも後方で立ち回った馬です。

つまり、小倉記念では中団以降で立ち回る馬を狙うのが基本。昨年だって、何が何でもという逃げ馬が不在で、そこまでペースが上がらないと思われたのに、バンドワゴンとヴォージュが競り合って、けっこうペースを上げてしまうのだから。

最初のコーナーまでストレートが長いコースだと、なぜだかメンバー中でもっともテンの速い馬のハナをぶっ叩いて、無理目に出して行く騎手がいることが多いもの。今年も逃げ馬不在で一見、ペースがそう上がりそうもないように見えて、それなりには上がるんでしょう。

今回は池江厩舎が3頭出し。マウントゴールドがラビット役になるかもしれないと見ています。この馬がハナへ行くのか、逃げ馬を突く形になるのかはわかりませんが、そういう動きをしてくる可能性もあるので、やっぱり中団以降で立ち回れる馬を本命馬とするのが上策でしょう。
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2018年07月21日

明日の見所(中京記念など)

2018年 函館2歳S、中京記念
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●函館2歳S

中央競馬では世代最初の重賞となる函館2歳S。最近、知られて人気もするようになりましたが、実はこの時期の2歳戦はキャリアが豊富な馬が優勢です。競走馬はデビューしてから5戦目くらいまではレースを経験する度にパフォーマンスを上昇させていくもの。総体的にデビュー戦よりもデビュー2戦目、デビュー2戦目よりも3戦目と指数が高くなる傾向があるのです。その伸びしろは一律ではなく、デビュー2戦目の馬よりも、デビュー3戦目の馬のほうが大きく上昇るツことが多いです。

例えば、ディープインパクトのクローンAとクローンBがいて、クローンAがデビュー2戦目、クローンBがデビュー3戦目だったとすると、将来的に互角の活躍をするこの2頭でも、この一戦においてクローンBが先着することになります。同じ能力を持つ馬や同じ成長曲線を描く馬がこの世に存在しない現実が競馬をややこしくしているのですが、確率で言えばより完成形に近づけるキャリアが豊富な馬が優勢。また、順調にキャリアを積んでいる馬の方が、体質が強いという強調材料もあります。

だからこそ、このレースの前哨戦としてオープンのラベンダー賞が用意されていた頃は、前走ラベンダー賞組が大活躍していたのです。それでも函館2歳Sで1戦1勝馬が勝つことも少なくなかったのは、最初の時点での素材、性能が違うからです。

2013年の2着馬で私の本命馬プラチナティアラは、デビュー2戦目の未勝利戦で5馬身差の圧勝を飾りながらもなぜだか9番人気。しかし、それを撃破したクリスマスは新馬戦で7馬身差の圧勝を飾った素質馬で、少なくとも2歳初めの時点ではモンスターでした。さて、今年はキャリアが豊富な馬か? それとも素質が違う1戦1勝馬か?

この答えを書いてしまうと、予想をここで公開するも同然になりますので、ポイントのみを綴ります。ポイントは、デビュー3戦目のカシアスが勝った昨年の函館新馬組は例年を下回るレベルでした。しかし、今年は新馬戦圧勝のジゴロの回避もあって、まあまあの水準。それゆえに実力拮抗の混戦と言われています。さて、結論はいかに?


●中京記念

中京新装オープンとともに、夏のマイル重賞として生まれ変わって今年で7年目。この時期の中京は、天気予報どおりにはいかず、予想外の雨が降ったり、快晴だったり。昨年も8レース前に雨が降り、9レースの渥美特別(500万下)では、レースの上がり3Fが37秒6(ラスト1F13秒2)も要しました。

しかし、10レースのダート戦を挟んで、メインの中京記念は一気に馬場が回復。9レースがズブズブ決着だったことで、各騎手に控える意識が働いたにせよ、レースの上がり3Fが34秒8(ラスト1F12秒1)、決着タイム1分33秒2という、まずまず高速馬場と言える状況でした。

このようににわか雨が降るか降らないかなどの状況によっても異なってきますが、Bコースに替わった先週どおりなら高速馬場でしょう。芝1600mはどのコースでもストレートが長く、逃げ、先行馬が有利と言えませんが、前半で坂を上って、後半で坂を下る中京芝1600mは、他場と比べると比較的前からの押し切りが決まりやすいコース。

よって、しばしば、先行馬が穴を開けます。そもそも中京記念はマイル戦になった初期の頃、馬場悪化が激しく、後方一気のフラガラハが2連覇を決めるなど、先行馬総壊滅状態だったこともあって、先行馬というだけ人気薄になる傾向があります。しかし、先行馬が意外とがんばれているのがこのレースのポイント。

これまで連対した先行馬、2017年・ウインガニオン、2016年・ピークトラム、2015年・スマートオリオン、2013年・ミッキードリームは、全て5番人気以下でした。突き詰めるとこのレースは、追い込み馬や今回が始動戦の実績馬がぶっ飛んで荒れているだけ。このレースは1番人気の連対がゼロという記録を続行中ですが、これまで1番人気に支持されたほどんどの馬が、差し〜追い込み馬だったのも確か。
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2018年07月15日

本日の見所(函館記念)

2018年 函館記念
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二度も三度も似たようなことを書きたくないので、今回はyahooニュースをご覧ください<(_ _*)>




想定よりも函館は馬場状態が良さそうですが、それでも巴賞&エプソムC組が主力でしょうね♪
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2018年07月07日

今週の見所(七夕賞など)

2018年 プロキオンS、七夕賞
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●プロキオンS

地方で行われるダ1400mの古馬混合グレードレースは、黒船賞、かきつばた記念、さきたま杯、サマーチャンピオン、オーバルスプリント、兵庫GTと数多くあります。しかし、中央で行われるダ1400mのグレードレースは、2月の根岸SとこのプロキオンSのみ。12月のカペラSと併せても、スプリント戦は計3レースと少ないため、仏全的にこのレースには好メンバーが集います。

今年も出走馬こそ多くはありませんが、今年のフェブラリーSの3着馬インカンテーション、昨年のこのレースの覇者キングスガード、さらに今年のかきつばた記念やさきたま杯を制したサクセスエナジーやなど、好メンバーが集いました。

また、このレースは芝スタートで最初の3コーナーまでの距離が長いコースらしく、ペースが上がりやすいのがポイント。昨年のように、先行馬総壊滅で差し、追い込み馬が上位を独占することも少なくありません。しかし、雨の影響を受けると、前半の芝の部分で勢いに乗せられず、前半ペースが落ちつきやすくなる上にダートも軽いため、前からの押し切りが決まることも……。逃げ馬コ―リンベリーが2着に粘った3年前は、まさに雨の影響を受けてダートが軽い年でした。

中京は雨が降り続いて、現時点で不良馬場。そこから少しずつ回復し、日曜日には脚抜きの良く、高速ダートになる可能性大。逃げ馬や揉まれたくな馬が内からドリームキラリ、ウインムート、ドライヴナイト、マテラスカイと揃った上に、逃げ馬マテラスカイが外枠に入ったとなるとハナを狙う選択しかなく、ある程度はペースが上がるはず。差し馬有利の流れになるとは見ていますが、前からの押し切りも警戒したほうがいいでしょう。


●七夕賞

まるでサイン馬券のように、「七夕賞は、七枠が有力」と言われていたのは、七夕賞が福島最終週に行われていた頃の話。当時は福島の馬場状態も悪く、最終日ともなると内側の芝がボロボロになり、外差しが決まってばかりでした。何も考えずに、外目の枠の差し馬のボックス馬券買っておけば、かる〜く万馬券が獲れたこともありました。

ところが! 福島は2012年に芝を密度の濃いものに張り替えて以来、馬場高速化が顕著。さらに春の東京開催が2週延長されたことで、七夕賞は2回福島4日目に繰り上がりました。つまり、七夕賞当日は、大雨が降らない限り、高速馬場で行われることが多く、レースは末脚勝負。内目の枠から逃げ、先行馬ががんばることがよくあります。

しかし、七夕賞が行われる福島芝2000mの舞台はちょっと例外。最初の1コーナーまでの距離が約505mと長く、さらにテンから2度の坂を下るために、福島芝1800mよりも前半が速くなる傾向があります。最初の下り坂でどうしてもダッシュがついてしまうので、昨年のマルターズアポジーように、前半3F33秒台までペースを上げてしまうことも……。とにかく、逃げ、先行馬は予定以上にペースを上げ、差し、追い込み馬が台頭することもあるのが、例年のパターンです。

逆に最初の直線が長いコースは、テンの遅い馬でもハナを主張することが出来るので、極端な話、鈍足な逃げ馬でもハナを主張することが可能。先頭に立つまで時間が掛かるメジロパーマーのような馬でも逃げることが出来るし、また、スタミナがあれば逃げ切ることも可能なのがこの舞台です。

その利点を味方につけて逃げ切ったのが、2014年のメイショウナルトであり、遡れば2008年のミヤビランベリもそう。2007年のミキノバンジョーも道悪や直線の長いコースでは逃げ馬になれる馬で、このレースでは3着に好走しています。つまり、全盛期よりも二の脚が遅くなってなかなか前に行けなくなったマイネルミラノでも、その気になれば逃げられるということ。

しかし、今回は同型のシルクドリーマーが大外枠に入ったこともあり、ハナを主張してくる可能性も十分。また、函館記念を勝った頃のマイネルミラノならば、後続を突き放して完勝しても不思議ありませんが、展開が向いたはずのAJCCでも3着だったことを考えると、どうか? 当日の馬場も視野に入れて予想を組み立てたいです。
posted by 山崎エリカ at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所