2018年10月20日

本日の見所(富士S)

2018年 富士S
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マイル路線のトップクラスは、長らく逃げ馬が不在。高速馬場で行われることが多いこのレースでも、1分33秒台の決着タイムはあたりまえ。前半4F48秒1で通過して、1分34秒0で決着した年もありました(一昨年)。しかし、マルターズアポジーのマイル路線への転向で、1分32秒台の決着も視野に入ってきました。

これまでマルターズアポジーとの対決では控える選択をしてきたウインガニオンですが、今回は「ハナにこだわる競馬を」と逃げ宣言。この2頭が競り合ってペースが上がれば、1分31秒台後半の決着もありえるでしょう。ウインガニオンは前走時にブリンカー着用で行き切る競馬をしているあたりから、本気でハナを奪う覚悟のレースをしてくると見ています。

しかし、今回は先行馬がそれほど多いわけではありません。前へ行く2頭が後続を突き放して、2列目馬群が形成される可能性が高いでしょう。おそらくその位置、先行馬が有利なレースになると見ています。しかしその位置は、エアスピネルではない可能性が高いでしょう。その理由に関しては、予想コメントでお伝えします。
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2018年10月13日

本日の見所(府中牝馬S)

2018年 府中牝馬S
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先週の毎日王冠と同じ東京芝1800mで行われる府中牝馬S。先週の毎日王冠の見所では、高速馬場の東京芝1800mは、逃げが決まりやすいことをお伝えしました。実際に先週のアエロリットも4F通過47秒3まで落として上手く逃げ切りました。また、昨年のこのレースもクロコスミアが逃げ切っています。

昨年は馬場は逃げ馬の出走がクロコスミア一頭という状況下。さらにほとんど雨の影響を受けていないのに、「稍重」発表だったことで、騎手の仕掛けの意識が下がり、有力馬が直線勝負に徹したことで、前半4F49秒5の超々スローペースになりました。もちろん、次走で芝2200mのエリザベス女王杯が控えているので、積極的に行かせたくない騎手心理もあったでしょう。

しかし、昨年は去10年では2番目のスローペース。一番は逃げ馬不在で先行馬が互いにハナを譲り合う異次元のレースとなった2013年ですが、昨年は逃げ馬が出走していたわりにはペースが遅く、上手くレースを支配できていました。

さて、今年はどうかというと、ここはさすがに逃げなければ持ち味が生きないカワキタエンカが逃げるでしょう。陣営も「単騎で行けて、どこまで踏ん張れるか」とコメントしています。おそらく淡々と逃げるでしょう。

ただし、毎日王冠よりも一枚メンバーが落ちるここは、4F通過タイムを毎日王冠よりもあと1秒は落とさないと、逃げ馬は容易に逃げ切れません。しかし、カワキタエンカがそこまで落とすと、クロコスミアあたりに先頭を奪われてしまうので、4F47秒台くらいのペースは刻むでしょう。

逃げ馬が47秒台だと、先行勢は4F48秒台で通過できますから、このレースでの立ち回りが楽な位置は、先行馬ということになります。ここは先行馬を中心に馬券を組み立てたいです。
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2018年10月08日

本日の見所(京都大賞典)

2018年 京都大賞典
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毎日王冠は逃げ馬が活躍する舞台ですが、京都大賞典は開幕週ながら逃げ切りが決まりにくい舞台。過去10年で一度も馬券に絡んでいません。確かに、キタサンブラックが2番手につけて、それをマークする形でレースが進んだ一昨年など、本来は逃げ馬が好走できても不思議ないペースだった年も過去に何度かあります。

しかし、それでも逃げ馬が活躍できないのは、長距離路線にそれなりにでも強い逃げ馬が存在していないことや、このレースは実績馬が休養明けで挑んてくることが多いのが理由です。スタミナが不足する休養明けで、芝2400mを克服するのはなかなか厳しいでしょう。

ただし、実は逃げ馬有利のペースであることを証明するかのように、特に近年は追い込みが決まらず、先行〜好位勢が活躍しています。確かに京都芝2400mは、ストレートが長いため、騎手の意識ひとつでペースを上げることもできますが、テイエムプリキュアやドリームフライトくらいのスピードと持久力を持っていないと、レースをハイペースにすることすらも厳しいものがあります。

今回で逃げるのは、ウインテンダネスが濃厚。この馬は前々走の緑風Sで超々スローペースに落として逃げ切った馬。自ら逃げてメンバー中2位の上がり3Fタイム(末脚)を引き出せるのだから、レースをハイペースにする理由がありません。

また、シュヴァルグランは昨年の宝塚記念の一件から、さすがに逃げられないでしょう。オーナーには好位でレースをする約束をしながら、レースではおっつけて逃げたのですから……。個人的にはひっかっかっても2番手だと思っています(笑)。

そんなこんなで今回は先行馬と、決め手ある馬を中心に馬券を組み立てます。ウインテンダネスは強いとは思っているのですが、休養明けで逃げるという行為自体がやや不安。また、菱田騎手に緑風Sのようなレースメイクができないとも思っていて感覚的には「消し」です。しかし、昨日の毎日王冠しかり、最近、勘が悪いので一応、印は回します。
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2018年10月07日

本日の見所(毎日王冠)

2018年 毎日王冠
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天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。開幕週らしい超高速馬場で行われるこのレースは、サイレンススズカ(武豊)、マグナーテン(岡部)、エイシンヒカリ(武豊)などの数々の馬が逃げ切って来ました。また、2014年に11番人気のサンレイレーザー(田辺)が逃げて2着に粘り、大波乱の立役者となったことも……。

個人的に馬券で美味しい思いをさせてもらったのは、8番人気のトーヨーリファール(松永昌)が逃げて2着に粘り、アヌスミラビリスという怪しい名前のゴドルフィンの馬が優勝した1996年の毎日王冠ですが!!

これまでに数々の馬が逃げ切り、また逃げ馬が穴メーカーとなているように、毎日王冠はジャストペースで逃げれば、逃げ馬が大変有利になります。毎日王冠のジャストペースは、超高速馬場と想定した場合は4F47秒台後半。しかし、多くの騎手はペース配分を間違えるのがポイント。走りやすい馬場状態で前半で坂を下るUターンコースなので、大抵はペースを上げ過ぎます。

それもシルポートなど、出走馬中逃げ馬1頭、単騎逃げ確定という年ほど、4F46秒台のオーバーペースで飛ばし過ぎているという傾向。東京芝1800mで4F46秒台というマイル戦のペースまで上げれば、古馬一線級でも逃げ馬は潰れます。サイレンススズカはそれでも優勝しましたが、通常はアウトでしょう。

今回の毎日王冠で普通に考えるとアエロリットの単騎逃げが濃厚。しかし、鞍上は東京芝1800mは2度目の経験も初めて逃げることになるモレイラ騎手。ここは47秒台後半までペースを落とせるのか? 落として上位に連れて来れたら本当にマジックマンだと思いますが、数々の騎手がしくじる場面を見て来ていると、単騎逃げだからと言って飛びつけないというのが本音です。この1番人気馬は△に止めて、大穴を狙ってみたい一戦です。
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2018年10月06日

本日の見所(サウジアラビアRC)

2018年 サウジアラビアRC
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一昨年と昨年は、秋の東京開幕初日にもかかわらず、芝のレースでは、行った行ったが決まらないほどの雨に見舞われました。特に昨年は重馬場スタートで、5レースでは稍重に回復。馬場はそこまで悪くありませんでしたが、サウジアラビアRCは、まさかの激流。ラスト2F目で逃げ馬が早々とバテてたところをダノンプレミアムが2番手から交わし、追い込み馬ステルヴィオの追撃を押し切っての勝利でした。

思えば、伝統のいちょうS(オープン)から続くこのレースは、エアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータなどの後のクラシックホースを輩出。クラリティスカイやダノンプレミアムも後のG1馬となっていることから、出世レースと言っても過言ではないでしょう。昨年こそフルゲートだったものの、例年、少頭数ながら好メンバーが集うことが多いです。

また、2歳重賞は、エアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータ、クラリティスカイがキャリア3戦目、4戦目だったように、経験豊富な馬が勝つことが多いですが、稀にダノンプレミアムのような1戦1勝馬が勝つことがあります。ただし、レースぶりがまだ素材に近い状態でも、経験豊富な馬たちを上回れるだけのものがあればです。

今回、断然の1番人気馬は、1戦1勝馬のグランアレグリア。同馬は、東京芝1600mの新馬戦は、4F通過47秒9のどスローから1分33秒9の好タイムでまとめて完勝。直線だけで2着馬に2馬身、3着馬に5馬身半差、4着馬に15馬身半差の見事な勝ちっぷりでした。2馬身半差敗れたダノンファンタジーの中内田先生が「使うレースを間違えた」とコメントをくれたほど。また、この馬が走った後のPOGでも、この馬の争奪戦になりました。

私自身は、グランアレグリアの新馬戦での完成度が高すぎたように感じ、伸びしろの面で不安を感じたので、争奪戦には加わりませんでした。しかし、クラシックはまだまだ先。しかも、今回は出走馬9頭中、5頭が1戦1勝馬という状況下です。

人気のキャリア2戦のドラウブニルは、前走のアスター賞では、グレイシアが強かったにせよ、グレイシアには完全切れ負けのレース内容でしたから、ここならどうか? 楽しみな一戦となりました。


さて、この写真は西暦何年のサウジアラビアRCでしょう?

SaujiarabiaRC1.jpg


ヒントは、下の写真の馬が優勝しました!!

SaujiarabiaRC2.jpg
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2018年09月30日

本日の見所(スプリンターズS)

2018年 スプリンターズS
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阪神は台風の影響で開催中止。中山も降り続ける雨の影響で、重〜不良のかなり時計の掛かる馬場で開催が推測されます。ここまでのタフな馬場で行われるのは、3歳馬のアストンマーチャンが逃げ切った2007年のスプリンターズS以来でしょうか。

アストンマーチャンは、同年のファンタジーSを5馬身差の圧勝を飾るなど、もともと高いスプリント適性を兼ね備えていた馬。さらに休養明けの前走・北九州記念でオーバーペースに巻き込まれて失速したことがスタミナの復活へと繋がって、まんまとこのレースを逃げ切ることができました。

しかし、ペースは前半3F33秒1-後半3F36秒3で、ラスト1Fでは13秒2まで失速しており、本来は、逃げ切るのが難しい展開でした。さて、今年は、どうでしょうか?

逃げ馬がワンスインナムーン、その直後に前に行く構えを見せているナックビーナス。それらの出方を窺いながらラブカンプ―、セイウンコウセイという隊列が濃厚。好位勢が手薄なだけに、ファインニードルが早めに動いて、他有力馬はその直後を狙って行くレースになる可能性が高いでしょう。

そうなると意外とペースが上がらない可能性もありますが、それでも道悪である以上、前に行く馬にとって楽ではないはず。それに前に行く馬たちで厳しい流れを経験しているのがナックビーナスとラブカンプ―ですが、連対してしまっている点がネック。福永騎手が『祐言実行』で発した「逃げ切った馬の次走の好走率は極端に下がる」というコメントもニ理はありませんが、一理はあります。

逆に、ワンスインザムーンやセイウンコウシは、そこまで厳しい流れを経験していないので、消耗戦にどこまで対応できるが疑問。相手候補ならばともかく、本命馬は回避したいところです。

また、1番人気に支持されている高松宮記念の覇者ファインニードルに関しての取り扱いは……、セントウルSの『見所』から予想がつくでしょう(笑)。
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2018年09月17日

本日の見所(セントライト記念)

2018年 セントライト記念
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神戸新聞杯はダービーの上位馬が集う舞台に対して、セントライト記念は上がり馬が集う舞台。セントライト記念は主にダービー組vs上がり馬の対戦図式となります。例年ならば今回が始動戦となるダービー組より、指数上位の上がり馬を積極的に狙いたいのですが、今年は休養明けで激走レベルの走りをした馬ばかり。上昇期の3歳馬とはいえ、二走ボケが気になるところです。

また、セントライト記念が行われる中山芝2200mは、超スローペースか、超ハイペースが発生しやすいのが特徴。中山芝2200mは、スタートしてから高低差約5.3mの最高地点(1コーナー)を目指し、後半で最低地点まで下って行くコース。基本的にはスローペースが発生しやすいコース形態ですが、大逃げ馬が出走していると1コーナーを過ぎたところから、後続との差を広げてオーバーペースが発生する場合があります。

なぜなら大きな坂ほど上りながら後続との差を広げるのが困難だから、緩やかに坂を下る2コーナーで後続との差を広げていくのです。また、2コーナーが緩やかなカーブだから、積極的に動けるのもあるでしょう。逃げ馬がここでもハロン11秒台のラップを踏み続ければ、5F通過57秒台、58秒台の超ハイペースになるし、ここで逃げ馬が無理せずに一旦脚をタメつ形を取れば5F通貨60秒台、61秒台の超スローペースになります。

ただ、近年はハナに行けないと脆いヤマニンエルブ(2010年)、ロイヤルクレスト(2011年)のような馬が出走しておらず、超スローペースの傾向。今回はハナへ行ってこそのタニノフランケルが出走していますが、この馬はニの脚が遅い馬。逃げ宣言しているジェネラルウーノが本気で行けば、同馬のハナは叩けないでしょう。

普通に考えるとジェネラルウーノの単騎逃げで超スローペースが濃厚ですが、場合によってはノーザンFのダブルフラットがジェネラルウーノを突く可能性もあるでしょう。ノーザンFのあの馬を勝たせるために……。これだけノーザンFの馬が出走していれば、やりようがあります。
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2018年09月16日

本日の見所(ローズS)

2018年 ローズステークス
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オープン時代の紫苑Sは上がり馬が集う舞台に対して、ローズSはオークスの上位馬が集う舞台でした。しかし、今年のオークス上位のアーモンドアイ、リリーノーブル、ラッキーライラックは揃って秋華賞に直行。最近はG1レースの優先出走権がある馬は、前哨戦を使わなくなってきているとはいえ、寂しいメンバー構成になりました。

また、ローズSが行われる阪神芝1800mは、外回りコースで最初の3コーナーまで約665mとたっぷりと距離があります。このため先行争いが激化することもあれば、各馬が長い直線を意識して序盤でペースが落ち着くこともあります。つまり、非常に展開に振れ幅が広いということ。

先行馬が手薄ならば、ホエールキャプチャ(2010年)、ジェンティルドンナ(2011年)、ヌーヴォレコルト(2014年)が優勝した年のように、先行押し切りが決まることが多いです。一方、玉砕型の逃げ馬が出走していたり、先行馬が集うとデニムアンドルビー(2012年)やタッチングスピーチ(2015年)が優勝した年のように、追い込み馬が上位を独占することもあります。9番人気のムードインディゴが2着に追い込んだ2008年も、オーバーペースでした。

まとめるとローズSは展開読みが重要。特に今年のような実力拮抗のレースでは、より展開が重要になってくるでしょう。さて、今回はというと、逃げ馬がラテュロスくらい。さらに上位人気のサトノワルキューレ、センテリュオは追い込み馬、サラキアもゲート難で後方からが基本スタイル。また、馬場も昨日土曜日から回復して高速馬場が濃厚なだけに、前目からの穴一発が決まる可能性が高そうです。私自身はその前提で予想を組み立てる予定です。
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2018年09月08日

今週の見所(セントウルSなど)

2018年 京成杯AH、セントウルS
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●京成杯オータムH

京成杯オータムHは、エアレーションやシャッタリングの本格導入により、かつてほど顕著ではありませんが、内枠の馬が断然有利。中山で行われた過去10年では、枠番7&8の連対率が5.0%に対して、枠番1&2の連対率は24.2%もあります。

枠番7&8の該当馬は、優勝馬は2008年のキストゥヘブン、2着馬はアスコットフィス。枠番1&2の優勝馬は、2007年のキングストレイル、2009年のザレマ、2012年のレオアクティブ。2着馬は2007年のカンファ―ベスト、2008年のレッツゴーキリシマ、2012年のスマイルジャック、2016年のカフェブリリアント、2017年のガリバルティ。

2枠3番のレオアクティブと、1枠1番のスマイルジャック、おまけに1枠3番のコスモセンサーが4着に粘った2012年は、1分30秒7の中山芝1600mのレコードが記録された年。決着タイムが速いほど、内枠有利が顕著。これは中山芝1600mが、円状コースだからでしょう。緩やかなカーブが続くようなコースなので、最初のコーナーで内に入れられないと、終始外々を回らされてしまうことになります。

ただ、中山芝1600mは、高低差約5.3mの最高地点から下って行くコース形態。開幕週でも前半からペースが上がることが多く、逃げ、先行馬はラスト約1Fの急坂で失速しやすい傾向。逃げ馬の優勝は2006年のステキシンスケクンまで遡らなければないし、過去10年で逃げ馬の3着以内は一度もありません。また、先行馬の連対も過去10年で4頭のみです。

しかし、追い込み馬も苦戦の傾向。これは脚質的に4コーナーで外に張られてしまうことが多くなるためでしょう。過去10年では、2015年に唯一、フラアンジェリコ(13番人気)が追い込み勝ちを決めていますが、この年はエアレーションがけっこう利いていて、レースの上がりが掛かっていました。また、4コーナーでは中目を回って、直線序盤で外に進路を切り替えたことが嵌ったことも大きいです。

ただし、起伏が激しいタフなコースの上にペースが上がりやすいレースだからこそ、フラアンジェリコのような前走芝1800m以上に出走していた馬が、高配当の立役者となっているのも確か。これまでにも2008年にレッツゴーキリシマが10番人気で、2009年にアップドラフトが14番人気で、2010年にキョウエイストームが7番人気で、2011年にアプリコットフィズが7番人気で2着と好走しています。もちろん、前走芝1800m以上に出走していた馬は、人気馬でも活躍しています。

まとめると京成杯オータムHは、馬場が高速化するほど内枠が有利。脚質は中団〜差し。内ぴったりの中団から、位置を上げていくタイプの馬は実力以上の走りが見せられることが多いでしょう。また、人気馬、人気薄ともに前走芝1800m以上のレースに出走していた馬の活躍が目立つ傾向があるので、本命に穴馬に一考の価値はあるでしょう。


●セントウルS

中団から差しが有利な京成杯オータムHに対して、セントウルSは内枠の逃げ、先行馬が有利。開幕週で高速馬場の上に、最初の3コーナーまでの距離が約243mと短く、しかもコーナーが鋭角気味のため、この地点でハナへ行き切れなかった馬が折り合う形でペースが落ちつくことが多いです。

ただし、前に行ける脚のない内枠の馬は、包まれてしまうことも多く、また、一昨年のビッグアーサーのように、本来は逃げ馬ではない馬が積極的に出して失速することも少なくありません。ビッグアーサーは実力があるからそういう競馬でも通用しましたが、2013年のマジンプロスパーは逃げて大失速しています。

また、セントウルSは芝1200mでは唯一のG2ということもあり、休養明けの実績馬がしばしば参戦します。当然、それらは本番を見据えての叩き台として出走してくるわけですが、超高速馬場の上に芝1200mだと距離が短く、ほとんどスタミナが求められないために、走ってしまうことこの上ありません。

これまでもスリープレスナイト(2009年)やラッキーナイン(2011年)、ロードカナロア(2012-2013年)、ハクサンムーン(2014年)、ビックアーサー(2016年)などのG1馬が休養明けで連対しました。しかし、始動戦を叩き台に使えなかった馬のその次走はむごいことが多いもの。ラッキーナインやハクサンムーン、ビックアーサーは本番スプリンターズSで凡退、大敗。スリープレスナイトに至っては、その後、屈腱炎を発症して引退しました。

また、過去10年でロードカナロアだけがこのレースから始動して、スプリンターズSを連覇していますが、逆に言うと、ロードカナロアがG1レース以外の重賞で勝てなかったのは、内で包まれた2012年の函館スプリントCと2012-2013年のこのレースのみ。どれも2着です。前記したように、このレースは内枠と逃げ、先行馬が有利ですが、ロードカナロアは前に行ける脚がない上に、外目の枠を引いたことが幸いしたのでしょう。本番に繋がったという意味で。

さて、今年の高松宮記念の覇者ファインニードルは、どうか? これまでの流れだと、セントウルSは休養明けのG1馬は「買い」という流れですが、実は、2009年のローレルゲレイロは、始動戦のこのレースではしっかりとぶっ飛び、春秋のスプリントG1を連覇しています。また、鞍上の川田騎手は、叩き台と本番をきっちりと使いわかてくる男。この答えは……、ここでは教えない! (笑)
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2018年09月07日

今週の見所(紫苑S)

2018年 紫苑ステークス
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秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞トライアルの紫苑S。オープン特別時代は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式でしたが、一昨年より、重賞に格上げとなった途端、クラシックの上位馬も出走してくるようになりました。何たる現金!(笑)

ここ2年はオークスの上位馬が優勝していますが、今年は春の勢力図を覆せる馬が出走しているのか? 今年もそこが最重要ポイントとなるでしょう。このあたりは指数からしっかりと見極めたいです。

また、中山開催でもっとも馬場が高速化するのは、例年、野芝がメインのこの開催。近年はエアレーションやシャッタリング作業で一時期と比べると時計を要すようにはなりましたが、それでも超高速馬場で内枠と逃げ、先行馬が有利のイメージが強くあります。

しかし、過去10年で逃げ馬が3着以内だったのは、2013年のセキショウ(1着)と、2008年のデヴェロッペ(2着)のみ。(2014年は新潟開催) 先行馬も2着2回、3着2回ですから、中団より後方、差し、追い込み馬が断然有利と言えます。

この理由として、紫苑Sが行われる中山芝2000mはレースが淀みなく流れることが多いからでしょう。中山芝2000は、前半が上り坂のため、前半3Fのペースはそこまで速くなりませんが(紫苑Sならば34秒台後半〜35秒台前半)、向こう上面で下り坂があるために、上級条件ほどそこでペースが上がります。

特に、一昨年のビッシュ(戸崎騎手)やファータグリーン(田辺騎手)などのように、決め手に欠ける馬&ベテラン騎手のコンビは、向こう上面で位置を上げて来るので、他馬もそれに合わせて動いて行く傾向。昨年は、珍しくホウオウパフュームの田辺騎手が、自身が乗って完勝した寒竹賞のイメージで乗ったために、5F通過61秒3のややスローで流れましたが、例年は5F通過60秒を切ることがほとんどです。

5F通過59秒台でも古馬や牡馬のレースなら逃げ、先行馬でも十分残れますが、普段、末脚を生かす競馬ばかりしている牝馬、それも3歳馬のレースでは、ペースが厳しすぎます。3歳牝馬ならば、超高速馬場でも5F通過60秒台までペースを落とさないと前からの押し切りは簡単ではないでしょう。今回は枠番確定前に書いているため、そこまで展開のイメージが沸いていませんが、紫苑Sは逃げ、先行馬は不利ということでまとめておきます。
posted by 山崎エリカ at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所