2017年10月14日

本日の見所(府中牝馬S)

2017年 府中牝馬S
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先週の毎日王冠と同じ東京芝1800mで行われる府中牝馬S。東京芝1800mは、1-2コーナーの間にあるポケット地点からスタートして、緩やかにカーブしながら向正面に合流していくコース。東京芝1600m同様に前半から坂を下って行きます。

原則として、下り坂スタートのコースでは逃げ馬が加速がつくのでハイペースになりやすいのですが、このコースはスタートしてすぐ(2F目)に緩やかにカーブを曲がるため、かなりの確率で序盤スローペースが発生するのがポイント。コース形態上、シルポートのような玉砕逃げ馬が、よっぽど前半から気合いをつけて行かない限りは、まず、ペースが上がりません。

しかし、ただのスローペースで終わらせないのが、天皇賞(秋)の前哨戦である毎日王冠であり、エリザベス女王杯の前哨戦である府中牝馬S。序盤のスローペースによって余力を残した逃げ馬が4コーナー手前から再加速することが多いため、高速馬場ならばラスト3F目に10秒台後半から11秒前半のレース最速ラップが刻まれることがほとんど。

弱い馬は4コーナーのペースアップで脱落するために、一見、単調な前残りレースのように見えて、意外と実力どおりに決まっています。このレースが逃げ馬から追い込み馬まで万遍なく上位入線しているのは、ほぼ実力どおりに決まっていることの証と言えるでしょう。

ただし、今回の一戦においては、昨年のこのレースの勝ち馬で、秋のエリザベス女王杯を制したクイーンズリングや今春ヴィクトトリアマイルで上のアドマイヤリードを始めとする実績馬が、近走、前走で勢いを欠いており、全幅の信頼が置けないのも確か。

また、前走で世界を制したヴィブロスは間違いなく強いのですが、その後イスパーン賞を制した仏国トップクラスのザラックや英国マイルトップクラスのリブチェスターなどを撃破した内容は、さすがに強過ぎました…。それゆえに強い疲れが出て、アウォーディーやゴールドドリームの二の舞を演じる可能性が高いと見ていますが、今回でも通用するようならモンスターでしょう。

よって、ここは勢いのある馬を本命にするのがベスト。まして今年のヴィクトリアマイルは、それまで重賞勝ちのなかったアドマイヤリード、デンコウアンジュ、ジュールポレールが上位を独占したように、今春の阪神牝馬Sを下回る低レベル。つまり、重賞で上位の実績があるか、準オープン勝ちの実績に+αがあれば、通用するということです。
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2017年10月09日

今週の見所(京都大賞典)

2017年 京都大賞典
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京都芝2400mで行われる京都大賞典は、スタートしてから最初の1コーナーまでの距離が約600mと長いため、極端なハイペースになることもあれば、極端なスローペースになることもあるレース。2009年のようにテイエムプリキュアが大逃げを打って、オーケンブルースリのような追い込み馬を連れてくることもあれば、昨年のヤマカツライデンのように「何が何でも逃げる」とまるで大逃げを打つかのような宣言をしておきながら、たいして逃げずに内々、前々を残らせてしまうこともあります。

最初のコーナーまでの距離が長いコースは、テンの遅い馬でもハナへ行く意思があれば主張が可能なため、騎手の判断ひとつで激流にも暖流にもなります。大きな傾向としては、明確な逃げ馬がいるか、昨年のように何かが逃げ宣言をしてくれたほうがペースが上がりません。しかし、今年は何が逃げるのかがよくわからないメンバー構成。案外と先行争いが激化することも考えられます。ただ、近年は、例えスローペースでも芝2400mを楽々逃げ切りVが決められるほど体力がある馬がいないので、スローペースと見るのが順当でしょう。よって、内々、前々有利が前提で予想を組み立てます。

さすがに5F通過が62秒0の昨年よりはペースが上がると見ていますが、60秒台くらいで通過してくれれば、内々、前々を残らせてくれるでしょう。また、今回は始動戦となる馬が多いですが、明確に叩き台の馬とそうではない馬がいます。明確に叩き台の馬が人気を食ってぶっ飛んでくれたらそれなりの配当がつくので、ここはひとつ勝負に出てみようと考えています。展開が一転して激流というパターンにならなければ、いい線の予想になるのではないでしょうか?
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2017年10月08日

本日の見所(毎日王冠)

2017年 毎日王冠
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天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。1-2コーナーの間にあるポケット地点からスタートして、緩やかにカーブしながら向正面に合流していくコースで、東京芝1600m同様に前半から坂を下って行きます。

原則として、下り坂スタートのコースでは逃げ馬が加速がつくのでハイペースになりやすいのですが、このコースはスタートしてすぐ(2F目)に緩やかにカーブを曲がるため、かなりの確率で序盤スローペースが発生するのがポイント。コース形態上、シルポートのような玉砕逃げ馬が、よっぽど前半から気合いをつけて行かない限りは、まず、ペースが上がりません。

毎日王冠の過去10年を見ても、それこそシルポートが逃げた2012年や、同じくゴリゴリ系の逃げ馬コンゴウリキシオーが逃げた2007年以外は、スローペース〜平均ペース。それも過去10年中5回も超絶スローペースが発生しています。

しかし、ただのスローペースで終わらせないのが、さすがは一線級が集う毎日王冠。逃げ馬が4コーナー手前からスパートしいくので、ラスト3F目に10秒台後半から11秒前半のレース最速ラップが刻まれることがほとんど。ほとんどどころか、過去10年でそうならなかった年は、前半でぶっ飛ばして後半で再加速する余力がないシルポートが逃げた年くらい。

玉砕型の逃げ馬がいなければ、まず、前半スローペースです。よく「府中の千八展開いらず」と言いますが、展開がいらないというよりは、ワンパターンなほど「前半スローの再加速戦」となり、弱い馬は4コーナーのペースアップで脱落するために、あまり展開を考えなくてもOKなのです。

ただ、4コーナーの逃げ馬の再加速に合わせて、後方勢も動いて行くので、4コーナーで外を回すと無理脚で追い上げる必要があるので不利なのも確か。それゆえに昨年のように多くの馬が4コーナーのインを突いて、前が壁になって進路を失うこともあるのが競馬の難しいところです。しかし、良馬場でスムーズならば内々を立ち回った馬が断然有利。特に毎日王冠は、開幕週で内目の馬場も良好なのでなおさらです。

また、土曜日は雨の影響を受けて、やや時計が掛かる馬場。直線の外からの伸びが目立ちました。しかし、日曜日は、馬場回復化でおそらく内々が有利になるでしょう。厄介なのは今回逃げ馬不在で、この枠の並びだとソウルスターリングが逃げる可能性もあるということ。1番ゲートの大本命馬ゆえに出していかなければ、ポケットに入り込んでしまうので、一度出して他の馬がハナを奪ってくれるのを待つ形になると見ています。

しかし、待ったところでヤングマンパワーやダイワキャグニ―がソウルスターリングのラビットのような役割を果たしてくれるでしょうか? ヤングマンパワーは2列目で立ち回りたいと考えている馬だけに、ハナへ行ってくれるかなあ? 可能性を否定しないまでも、あてにしずらいのは事実。

ソウルスターリングと同じ社台Fのダイワキャグニ―は、持久力勝負のプリンシパルSを勝利しているあたりから、逃げたら面白い馬だと思っていますが、天皇賞(秋)の前哨戦であるということを考えると、ソウルスターリングのラビットのような動きはしないのではないでしょうか。ソウルスターリングには、ラビットが用意された前哨戦チューリップ賞で、始動戦にもかかわらず好戦して、本番、桜花賞でドボンした過去があります。

つまり、何が言いたいのかというと、例えスローペースであったとしても逃げて目標にされるのは競馬では不利なこと。逃げた場合、ソウルススターリングはその不利を克服できるのかどうか? ただ、同じ逃げるにしても、開幕週の東京芝1800m戦であるという点では恵まれました。あとは力関係の問題でしょう。
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2017年10月07日

本日の見所(サウジアラビアRC)

2017年 サウジアラビアRC
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東京は、金曜日の14時過ぎから断続的に雨が降り続いています。この雨は土曜日の午前中まで続くとのこと。しかし、開幕週なので重馬場くらいからスタートして、サウジアラビアRCが行われる頃には稍重くらいまで回復すると見ています。土曜日の午前中に雨が降った昨年のこのレースよりもやや時計を要して標準馬場。決着タイムは、平均ペースで1分35秒台くらいでしょうか。

また、今年は逃げ、先行馬が揃った一戦ではありますが、何が何でも逃げたい馬は、ハクサンフエロとスターリーバーくらい。この2頭はそこまでスピードがあるわけではないので、そこまでペースを上げきれない(上がっても平均ペースくらい)と見ています。よって、馬番や脚質のよる極端な有利不利なく、ほぼ能力どおりに決まる前提で予想を組み立てます。

ただし、注意しなければならないのは、今回はキャリアが浅い馬のほうが新馬戦のPP数が高く、素質がありそうなこと。キャリアの浅い素質馬が、今回で少し上昇するだけで、勢力図が入れ替わりそうな感があります。しかし、キャリアが豊富な馬も成長するもの。特に2歳戦は、このあたりの匙加減が上手いか、下手かで馬券の勝敗が決まるところがあるので、上手い匙加減で的中へと繋げたいです。

もっとも新馬戦で強い勝ち方をしたら、その馬をただひたすら追い駆けるというのももひとつの馬券手段ですが、個人的に勝つべきところ、あるいは激走するべきところをピンポイントで狙って美しく当てたい、そうでなければければ面白くないと考えているので、なかなか登る山が高いです。「かっこつけんな!」とよく言われますけど…(;´・ω・)。
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2017年10月01日

凱旋門賞の見所

2017年 凱旋門賞
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今年は、凱旋門賞の前哨戦・フォア賞でサトノダイヤモンドが6頭立ての4着と見事な負けっぷりを披露してくれました。これに対して悲鳴の声も上がりましたが、個人的には素晴らしいことだと思っています。

何が素晴らしいのかというと、日本馬もようやく前哨戦を調教替わりに使えるようになったということ。欧州では、フォア賞やニエル賞など、ほとんどのG2は、G1レースの調教として使うのが通常スタイル。過去に凱旋門賞で2着と好戦したエルコンドルパサーもフォア賞では、サンクルー大賞で完敗したボルジアにクビ差まで迫られましたが、凱旋門賞ではそのボルジアにしっかりと借りを返しています。

つまり、欧州のG2の着順は、全くあてにならないということ。ここで各馬の能力を図るのは大きな間違いです。では、逆に何で能力を見極めるのが一番早いかというと、G1レースの中でも賞金の高い、いわゆる王道G1での成績です。

王道G1は、英国ならKジョージ6世&QエリザベスS(しかし、実は英国の最高峰は凱旋門賞の後に行われる、英チャンピオンS)。愛国なら昨年の凱旋門賞の勝ち馬ファウンドが経由した愛チャンピオンS、独国はバーデン大賞、仏国は最高峰のレースが凱旋門賞になるのですが、強い馬はそれまでに2014-15年の凱旋門賞の勝ち馬トレヴのようにサンクルー大賞を経由していることが多いです。

これを今年の凱旋門賞出走馬ににあてはめると、英国最強馬はエネイブル、愛国最強馬は不在、独国最強馬は不在、仏国最強馬はザラックということなります。ちなみに昨年の凱旋門賞の3着馬オーダーオブセントジョージが経由している路線は、愛国のステイヤー路線、ウィンターが経由している路線は、英国のマイル王道路線です。

愛国、独国の最強馬不在で、仏国の最強馬が休養明けならば、英国最強馬のエネイブルが国内外でも1番人気に支持されるのは当然のこと。しかし、よーく考えよう、お金は大事だよ(笑)。英国の馬が仏国の最高峰を大目標にするはすもないということ。昨年の1番人気の英国馬ポストポンドも1番人気でぶっ飛んでいます。

これはなぜかというと、英国馬にとって、凱旋門賞を勝つよりも英チャンピオンSを勝つことが名誉なことであり、牡馬ならば英チャンピオンSを勝ったほうが種牡馬価値上がるからです。仏国で名声を得るよりも、自国で名声を得たいというのがイギリス人の考えることです。

ただし、エネイブルがポストポンドと大きく異なるのは、英国の王道路線でしっかりと結果を出しているということ。昨年のポストポンドは、前年とは異なり、王道路線を使われていなかったことが、下降線を見極めるに至った最大のポイント。それを知っていたおかげで、ポストポンドを嫌い、万馬券にたどり着くことが出来ました。

エネイブルは王道路線を使われている上に、3歳馬の軽斤量メリットもあり、昨年のポストポンドよりもずっと状況がいいのですが、強いゆえに不安な材料を抱えてきました。それはサトノノブレスの先行力をもってしてでもハナを主張できるのかというほど、他有力馬陣営がラビットを引き連れて、ここへ乗り込んできたことです。特にオブライアン陣営は、エネイブルをぶっ潰す構えでしょう。

さて、かなりのハイペースが想定される中で、エネイブルは勝ち負けすることが出来るのか? とても楽しみな一戦となりました。シャンティイの馬場が急に悪化したこともあり、進行が遅れていますが、凱旋門賞の予想は、更新する予定です。ぜひ、ご覧になって下さい<(_ _*)>。
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2017年09月29日

明日の見所(シリウスS)

2017年 シリウスS
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昨年のシリウスSは、マスクゾロの逃げ切りが決まりました。昨年9月末に単行本『逃げ馬必勝ナビゲーション』が発売され、「阪神ダ2000mは逃げ馬受難」と綴っているのに、初日のメインレースでシリウスSが阪神ダ2000mで行われるようになって、初めての逃げ切りが決まってしまう始末。

休養明け2戦目で、まだ調子が上がってこない逃げ馬メイショウイチオシがハナを主張できず、最内枠からマスクゾロが出して行く形での逃げ切りでした。昨年のこのレースは、小頭数の上に馬場がやや軽く、先行勢も手薄でしたから、メイショウイチオシがハナを奪えない場合は、「行った、行ったが決まるかもしれない」と覚悟はしていましたが、まさに、見た目にはそのとおりの決着でした。

しかし、レースラップを見ると、芝スタートで最初のストレートが約500mと長い阪神コースらしく、前半4F目の2コーナーまで息が入っていませんでした。やはり、どう考えても、逃げ、先行馬が消耗度の高いレースをしていたのです。つまり、昨年、前から押し切ったマスクゾロ、ピオネロ、アポロケンタッキーの上位3頭が強かったということ。

逆に目下3連勝で、その後のみやこSや東京大賞典を制したアポロケンタッキーがここで取りこぼしたのは、ペースがそれほど上がっていないと錯覚して、早めに位置を上げた分の3着凡退でしょう。マスクゾロも前走のジュライSでは、6馬身差の圧勝でしたが、このレースでは指数を落としています。何が言いたいのかと言うと、やはりこのレースは逃げ馬は、能力がワンランク上でなければ勝てない逃げ馬受難のレースであるということ。それを踏まえて予想を組み立てたいです♪


※スプリンターズSの「見所」は、他サイトでコラムを書いている都合上、こちらでは公開致しません。
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2017年09月17日

明日の見所(セントライト記念)

2017年 セントライト記念
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セントライト記念が行われる中山芝2200mは、前半で高低差約5.3mの最高地点を目指し、後半で最低地点まで下って行くコース。前半で坂を上るので極端にペースが上がることはありませんが、向こう正面の下り坂も手伝って、上級条件ほど淀みなく流れることが多いコース。

近年のセントライト記念は、逃げ馬不在、もしくは強い逃げ馬不在でスローペースで決着していますが、本日、日曜日の時点ではかなりタフな馬場。台風一過で月曜日はどこまで馬場が回復するかが鍵ですが、台風の後は雲ひとつない晴天で気温が上がることが多いので、想定以上に馬場が早く回復し、レースの上がりが速い決着になりそうです。警戒すべきは、前々と決め手ある馬ということになるのでしょう。中山は最後の直線が短いこともあり、追い込み馬は向こう上面で上がって行かないと、厳しいものがあります。

また、今回のメンバーで一番の実績馬は、当然、皐月賞馬のアルアインです。確かに今年の皐月賞は戦前の段階から言われていたほど低レベルではありませんでしたが、けっしてレベルが高くもありませんでした。決着指数でいえば、オークスよりも0.3秒遅い、準オープンレベルの-18ポイント。つまり、今回のメンバーで準オープン通用の馬がいれば、下剋上も可能ということになります。

今回のメンバーでそのレベルに近い指数をマークしている馬は、すみれSの勝ち馬クリンチャーと信濃川特別の3着馬サーレインブランド。しかし、クリンチャーは決め手がないために先行馬になったような馬。超スローペースのダービーでは、前に行くことさえも出来ずに13着に凡退しているように、上がりの速いレースは向かないでしょう。

ダービー後に「クリンチャーは、ルメール&レイデオロのように前へ行っていれば、チャンスがあったのに…」という祐介叩きのコメントを散見しましたが、リプレイを見直すと行かなかったんじゃなくて、行けずに外から来られたから、ブレーキかけています。

また、サーレインブランドは、信濃川特別が淀みないペースで流れて前が崩れたところをジリジリと追い込んで来たもの。外から強烈な末脚で伸びて来たキセキと、上がり3Fタイムを比較しても0.4秒も見劣るものでした。その内容自体も「どうかなあ?」と思うのですが、後方の2番手から位置を上げられないまま、直線を迎えてしまった点が一番のネック。

クリンチャーは現時点で4番人気、サーレインブランドは現時点で5番人気と穴人気に支持されています。しかし、そのレベルならば成長力で突破できる素質馬が1頭だけ見当たるので、今回はその馬を本命とし、アルアインが対抗。アルアインが始動戦で本領発揮できなければ、The・万馬券という決着に期待したいです!
posted by 山崎エリカ at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所

2017年09月15日

今週の見所(ローズS)

2017年 ローズステークス
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オークス圧勝のソウルスターリングは、天皇賞(秋)が目標のために毎日王冠に出走予定。また、オークス3着のアドマイヤミヤビは直前で屈腱炎を発症して戦線離脱。本来は「主役不在のローズS」という表現がピッタリかもしれません。しかし、今年は春の牝馬クラシックが史上空前と言っても過言ではないほどのハイレベル。さらにフラワーCの内容圧巻で怪物と呼ばれたファンディーナが出走するとなると、かつての主役と名脇役が揃った超豪華メンバー構成と言えるでしょう。

また、今年のオークスでソウルスターリングがマークした指数は、-21ポイント。これは古馬オープンレベルの数字で、2012年のオークス馬ジェンティルドンナと並ぶもの。例年のオークスは、古馬1000万下レベルしかないために、前哨戦では直前の上り馬に食われることも少なくありません。2014年には未勝利を勝ったばかりのタガノエトワールが2着したこともありました。

これは馬番3番タガノエトワールが内々を上手く立ち回ったのも好走要因ですが(秋の阪神開催は、馬場高速化で近年は内枠有利の傾向。特に外回りのこのレースでは、合流地点で馬群がバラけたところで、内々をすくってくる内枠の馬が多い)、ヌーヴォレコルトとハープスターで決着した年のオークスは、高い注目度とは裏腹に、オークスのレベルが低かったのが一番の理由。つまり、オークスのレベルが低い年ほど、下剋上が起こりやすいのです!

しかし、今年はオークスが超A級の上に、ファンディーナの皐月賞は明らかに実力以外の何かが混在した敗戦(おそらくは、クラシックに間に合うように仕上がりすぎるほど仕上げて使ったことが敗因)なので、下剋上を起こすのはなかなか厳しいものがあるでしょう。

確かに、2014年のローズSで前走1000万下・3着のラスヴェンチュラスが3着入線したように、ハイレベルでも前走1000万下で上位だった馬が、3着くらいに突っ込んでくることも少なくはありません。それでも勝ち負けするとなると簡単ではないはず。稀に春の活躍馬が休養中に能力を喪失するパターンもあるので、絶対とは言えませんが、今年は80%くらいの確率で春の実績馬が勝ち負けすると見ています。

しかし、さすがにどう転がるかはわからない推定1番人気のファンディーナにぶっ込めるほど勇気はありません。ここはクラシック組を本命にしてリスクヘッジを図りたいところ。また、ファンディーナは、皐月賞で好スタートを決めて楽に逃げられそうだったところから、内々で待機して外のアダムバローズにハナを譲ったように、スタートの速い馬。

阪神芝1800mのローズSは、昨年、逃げたクロコスミアが2着に粘ったように、逃げ、先行馬がけっして不利ではありません。しかし、差しや追い込みが決まることも多いように、決して前々が楽でもないコース。また、競走馬が休養するとスタミナが不足するので、そこで初めて逃げの手に出るかもしれない不利を考えると、やはり本命は避けたほうがいいように感じます。

もし緩いペースで折り合いを試みたとして、気性難タイプの馬のようなチグハグな走りになってしまう可能性もあるし、台風の影響で馬場が悪化すれば、オーバーペースに巻き込まれてしまう可能性もあります。それでも勝ってしまうようならば、本当に怪物でしょう。とにかく、ここは狙い下げて様子を見たいところです。
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2017年09月08日

今週の見所(セントウルSなど)

2017年 京成杯AH、セントウルS
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●京成杯オータムH

京成杯オータムHは、エアレーションやシャッタリングの本格導入により、かつてほど顕著ではありませんが、内枠の馬が断然有利。中山で行われた過去10年では、枠番7&8の連対率が6.2%に対して、枠番1&2の連対率は20%もあります。

枠番7&8の該当馬は、2008年の勝ち馬キストゥヘブン、2011年の2着馬アスコットフィス。枠番1&2の該当馬は、2008年の2着馬レッツゴーキリシマ、2009年の勝ち馬ザレマ、2012年の勝ち馬レオアクティブ、2着馬スマイルジャック、2016年の2着馬カフェブリリアント。

2012年は、1分30秒7の中山芝1600mのレコードが記録された年。決着タイムが速いほど、内枠有利が顕著。これは中山芝1600mが、円状コースだからでしょう。緩やかなカーブが続くようなコースなので、最初のコーナーで内に入れられないと、終始外々を回らされてしまうことになります。

ただ、中山芝1600mは、高低差約5.3mの最高地点から下って行くコース形態。開幕週でも前半からペースが上がることが多いため、どちらかと言えば、逃げ、先行馬は不利。逃げ馬の3着以内は、2006年のステキシンスケクンまで遡らなければないし、先行馬の勝利も2010年のファイアーフロートまで遡らなければありません。

しかし、追い込み馬も苦戦の傾向。これは脚質的に4コーナーで外に張られてしまうことが多くなるためでしょう。過去10年では、2015年に唯一、フラアンジェリコが追い込み勝ちを決めていますが、この年はエアレーションがかなり利いて、レースの上がりが掛かっていました。また、4コーナーの中目から直線序盤で外に進路を切り替えたことが嵌ったことも大きいです。

あくまでも超人気薄の立場で、他馬がノーマークだったから上手く外に出せたものであり、人気を背負う立場ならば、外から蓋をされて、仕掛けのタイミングが遅れていた可能性も十分。追い込み馬は本来、昨年のロードクエストのように、前半でなるべくロスがないようにレースを運び、4コーナーである程度前の位置につけて、実質、「差し」の競馬をしないと厳しいものがあります。

まとめると、京成杯オータムHは内枠が断然有利。脚質は、好位から差し。イメージとしては、内ぴったりの中団から、位置を上げていくタイプの馬を狙ったほうがいいでしょう。しかし、自分が狙いたい本命馬や穴馬が思ったとおりのゲートを引き当ててくれないのが競馬。細かくは枠順決定後に判断したいところです。

今年はマルターズアポジーとボンセルヴィーソの強豪逃げ馬が2頭いて、これらの攻防が楽しそうなんだ! マルターズアポジーは前半でペースを上げて、中盤で楽をするタイプの逃げ馬。ボンセルヴィーソは前半で無理をせず、中盤で加速していくタイプの逃げ馬。馬番にもにもよりますが、同じあたりのゲートならマルターズポアジーが逃げて、2番手はボンセルヴィーソの隊列が濃厚。

向こう上面でペースを落としたいマルターズアポジーにとっては、ボンセルヴィーソはうざい存在でしかないし、前半で無理をしたくないボンセルヴィーソにとっては、先にリードを奪うマルターズポアジーが糞むかつく存在のはず。ボンセルヴィーソが内枠を引いて、隊列がボンセルヴィーソ、マルターズポアジーになれば、そこまでペースが上がらない可能性が高いですが、逆だった場合は、淀みない流れになる可能性が高いかなあ?


●セントウルS

センントウルSは、「なんじゃ、こりゃ?」のメンバー構成。セントウルSはG2なのに、G2以上を勝ったことがある馬が1頭もいないという、メンバー構成に驚きました。秋華賞トライアルに出走して秋華賞出走の権利が獲れないくらいなら、2012年にこのレースの優勝したエピセアロームのように、クラシック戦線から離脱して、ここを目標に切り替えるというのもありかもしれません。

しかも、スプリント戦なのに、先行力のない馬ばかり。さらに阪神芝1200mは、約半分の600mが3-4コーナー。ポンとスタートを切って、最初の3コーナーで内目を確保できれば、コーナーリングで大きくリードを奪えるコース。昨年のビックアーサーが勝ち、一昨年にアクティブミノルがアドバルーンを打ち上げているように、内枠&逃げ、先行馬が有利なコースです。
前残りが多発のコースで、先行勢が手薄となれば、前へ行ける馬の一発に賭ける方が得策かもしれません。確かに先行馬もワンパンチ足りない馬ばかりですが、差し勢も特筆するほど強い馬がいません。前残りでアッサリ万馬券ということも…。

前が残れるような流れになると、強烈な末脚を持つメラグラーナが差して来るような気もしなくはありませんが、高速馬場のセントウルSで差し馬を積極液に狙うのは、けっこう危険なこと。実際に過去10年を見ても人気を裏切った大半は差し馬。外枠ならばコーナーロスにより末脚が不発することが多く、内枠すぎれば3コーナーで内に切り込んでくる馬のごちゃごちゃで位置を下げすぎて、前まで届かないというパターンが目立っています。

メラグラーナは近2走の敗因がペースや馬場にあるとするならば、上位には来られるとは見ていますが、勝ち切るまではどうかなあ? 斤量に恵まれた今回は、ラピスラズリSのときのように、好スタートを切れちゃったりしてね。枠順確定後にもう一度、考えてみることにします(;´・ω・)。


★枠順確定前に「見所」を綴ってみましたが、妄想枠順が出来上がって、そこから発展してしまうので、よろしくないかもしれませんね(笑)。
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2017年09月07日

今週の見所(紫苑S)

2017年 紫苑ステークス
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秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞トライアルの紫苑S。中山開催でもっとも馬場が高速化するのは、通年、野芝がメインのこの開催。近年はエアレーションやシャッタリング作業で一時期と比べると時計を要すようになったと言っても、やはり時計が速く、内枠と逃げ、先行馬が有利のイメージが強くあります。しかし、昨年、大外枠から勝ちに行く競馬をしたビッシュが優勝したように、外差しがぶっ飛んで来ることも少なくありません。

この理由として、紫苑Sが行われる中山芝2000mはレースが淀みなく流れることが多いためでしょう。中山芝2000は、前半が上り坂のため、前半3Fのペースはそこまで速くなりませんが(紫苑Sならば34秒台後半〜35秒台前半)、向こう上面で下り坂があるために、上級条件ほどそこでペースが上がります。

特に、昨年のビッシュ(戸崎騎手)やファータグリーン(田辺騎手)などのように、決め手ニ欠ける馬&ベテラン騎手のコンビは、向こう上面で位置を上げて来るので、他馬もそれにつられてペースを上げる傾向。結果、1000m通過が60秒を切ることがほとんどで、過去10年で一番遅かったのは一昨年の60秒6。他の年は60秒以内で通過しています。

つまり、過去10年でスローペースになったのは、一昨年のみ。これは外枠を引いたカンデラと内枠を引いたノットオーソリティにハナ争いが注目される中、けん制しあってレースが進み、隊列が乱れなかったもの。しかし、前半5F60秒6-後半5F59秒9なので、極端なスローペースでもありません。

もちろん、逃げ馬がいるか不在か、戸崎騎手や田辺騎手などのベテラン騎手が向こう上面でペースを上げられるような馬に乗っているかどうかにもよりますが、全体的な傾向としては、レースが流れると判断していいでしょう。レースが流れれば、総合力が問われることになりますから、スピード特化型や瞬発力特化型の馬は通用しません。おおむね能力どおりに決着することになります。

今年は、通年と比べても春の実績馬が少ないメンバー構成。今年の春の牝馬クラシック戦線は、ハイレベルと言われ、実際にメンバー質の高い一戦でした。この夏に地力をつけた上り馬が台頭するのは、そう簡単でもないでしょう。しかし、春の実績馬を差し置いて、実績馬が勝った場合には、フロックが利きずらい舞台設定だけに、新星誕生と考えてもいいでしょう。
posted by 山崎エリカ at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所