2019年04月21日

本日の見所(マイラーズCなど)

2019年 フローラS、マイラーズC
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●フローラS

フローラSは、みなさんもご存知のオークストライアル。このレースは桜花賞から中1週で行われるため、桜花賞組の参戦はほどんどありません。そのためレベルが低い年もありますが、一昨年の優勝馬モズカッチャンなどのように、遅れてデビューした大物が出現することもあります。

2016年のオークス2着馬チェッキーノも、2013年オークス3着馬デニムアンドルビーも、2010年に史上初のオークス同着を決めたサンテミリオンも、このレースの優勝馬です。ただ、今年は桜花賞トライアルのアネモネSやフラワーCで敗れた馬が上位人気に支持されるメンバー構成。オークスに繋がるかどうかは「?」です。

また、フローラSのペース傾向は、いたってワンパターン。ストレートが長い東京芝2000mの舞台は、本来、緩みないペースが発生しがちですが、このレースはまだ体力のない3歳牝馬の対決。しばしばスローペースが発生し、前から押し切りが決まっています。実際に過去10年を見ても、パンパンの良馬場(超高速馬場)で行われた年でハイペースになった年は一度もありません。(緩みの少ない流れとなった2016年度は良馬場発表も、午前中の雨の影響あり)

実際にこのレースの過去10年を見ても、1番人気を裏切っているのは、2017年ホウオウパヒューム、2016年ビッシュ、2014年マジックタイム、2009年ミクロコスモスなどのように、4コーナー10番手以下だった馬たちばかりです。

中団くらいで立ち回れば前まで届く場合もありますが、その場合は2014年のサングレアルのように、終始内々でレースを進めて、直線で外に持ち出すような乗り方でないと勝ち負けするのは厳しいです。確かに、昨年のこのレースでは、サトノワルキューレの大外一気が決まりましたが、出走においてよほど素質が上でないと、なかなか厳しいものがあります。

今年の東京芝コースも、開幕週らしくかなりの高速馬場。今年は逃げ馬ジョディ―を始め、前に行きたい馬が揃ってはいますが、それでも前を意識して動いて行ける馬を本命にするのがベストでしょう。


●マイラーズC

安田記念のステップレースの位置付けとなるマイラーズC。このレースは4月の阪神最終週から、4月の京都開幕週に舞台を移して、今年で8年目。しかし、京都に移してから、全く本番・安田記念には繋がらなくなりました。京都で行われるマイラーズCをステップにして安田記念で連対した馬は、これまで皆無です。(昨年のモズアスコットは、マイラーズC・2着→安土城S・2着→安田記念1着)

これは、なぜか? 良馬場ならば走破タイム1分32秒台は当然、1分31秒台でも平気で出るほどの超高速馬場で、スピードばかりが求められるからです。前哨戦で求められるのは「負荷」。つまり、心肺機能(持久力)の強化です。しかし、マイラーズCではそれを補えないのだから、本気で安田記念を勝ちたいのであれば、ここをステップにするのはタブーでしょう。

それだけスピードが問われるレースだからこそ、コーナーロスは致命的。一昨年のイスラボニータとエアスピネルの勝敗を分けたのも、終始インにこだわて騎乗したイスラボニータ&ルメール騎手と、外から来られて外に出しながらの競馬になったエアスピネル&武豊騎手の差。また、昨年のこのレースを制したサングレイザーは、終始中団の内々でレースを進めて、直線で外に持ち出した福永騎手の完璧騎乗によるものでもありました。

今年の京都芝コースも、昨日の彦根S(準オープン)で、前半3F34秒3-後半3F33秒0の後傾ラップで1分07秒3で決着していますから、超高速馬場であることは間違いなし!! 今年は逃げ馬不在だけに、ロジクライが緩みないペースで逃げて1分31秒3で決着した昨年ほど速くはならないはずですが、それでも1分31秒台後半の決着にはなるでしょう。1分31秒台〜32秒台前半の決着を想定するのであれば、どれだけロスのない競馬ができるかが重要。今回もそこにポイントを置いて予想を組み立てたいです。


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2019年04月20日

本日の見所(福島牝馬S)

2019年 福島牝馬S
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福島牝馬Sは注目度は高くないものの、阪神牝馬Sと並ぶヴィクトリアMのステップレース。これまでに福島牝馬Sを経由したデンコウアンジュ(11番人気)やミナレット(18番人気)が、本番ヴィクトリアMで2着、3着と好走し、超高配当を演出しました。さて、今年も福島牝馬Sから、本番でアドバルーンを打ち上げる馬がいるのか? とても楽しみな一戦となりました。

また、阪神牝馬SはヴィクトリMの前哨戦らしくスロー〜平均ペースよりになりやすいのに対して、こちらは平均〜ハイペースになりやすいのが特徴。これはカワキタエンカのような決め手よりも先行力を生かしたい馬が多く出走してくるもの理由ですが、福島芝1800mのコース形態も影響しているはず。

福島芝1800mは、最初の1コーナーまでの距離が約305mとローカル競馬場ではもっとも長く、1コーナー手前から下り坂という福島1800mのコース形態も影響しているはず。このため前半3Fが標準馬場で34秒台と極端に速くなる場合があります。つまり、4F目の2コーナーでどこまで息を入れるか鍵。ただ、最後の直線が292m(Bコース使用時は、297.5m)と短いこともあり、レースが中緩みせず、淡々と流れるので、まず、行った、行ったは決まりません。当然、逃げ馬よりも差し馬が有利です。

今回、逃げるのは、昨年同様にカワキタエンカ。ランドネは前走の中山牝馬Sでは、カワキタエンカに行かせて2番手の内を選択したことで、直線ドン詰まりになりましたが、鞍上は良くも悪くも脚をタメること重視で乗ってくる戸崎騎手。詰まる覚悟で一発を狙ってくる騎手なので、浅はかにハナへ行く選択はしないはず。

カワキタエンカのレースメイクとコース形態から、スローペースになることはないでしょうけど、極端なハイペースになることもないと見ています。前からでも後ろからでも各馬が脚を出し切れる前提で予想を組み立てたいです。
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2019年04月14日

本日の見所(アンタレスS)

2019年 アンタレスS
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アンタレスSは、上半期の大一番・帝王賞に向けての出発点となるレース。2012年度よりにマイラーズCと入れ替わる形で京都で行われるようになり、これまでにゴルトブリッツ、ホッコータルマエ、アウォーディーなどがこのレースを制して、同年の帝王賞を始めとする同年のG1を制しました。つまり、新星が誕生することがとても多いレースです。

このレースが行われる阪神ダ1800mは、最初の1コーナーまでの距離は約303m。スタートしてすぐにコーナーがあるので内枠有利(揉まれ弱い馬にとては不利)、また、この時期は雨の影響でダートが軽いこともあり、多少のハイペースでも逃げ、先行馬が残れています。

しかし、今年はオルナやコパノチャーリーなど、前走・阪神ダ1400mのコーラルSや京都ダ1400mのすばるS組など、短距離戦を使っている馬が多い上に、テーオーエナジーやアナザートゥルース、ドライヴナイトなど中距離路線の逃げ馬も集いました。前半からレースが流れて緩みないペースになる可能性が濃厚。ただし、午後にはかなり雨が降るとのこと。馬場が高速化で1分49秒台前半の決着まであるのか? 速い時計が求められるレースである以上、内枠の馬を中心視したいです。

また、オーバーペースに巻き込まれそうな逃げ、先行馬も危ういですが、直線一気でも不良馬場で行われた昨年同様に届かない公算大。その辺も加味して予想を組み立てたいです。現在のダート中距離路線は主役不在。昨秋のチャンピオンズCで序盤で置かれて後方ポツンから、最短距離を通って2着と展開が120%嵌ったウェスタールンドが1番人気に支持されるメンバー構成ですから、荒れる可能性が高いでしょう。


皐月賞は、こちら!
(特別無料公開のようです)


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2019年04月13日

本日の見所(アーリントンC)

2019年 アーリントンC
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かつてオグリキャップが中央馬を相手に初勝利を飾ったことで有名なペガサスS。その後、アーリントンパークとの交換競走として名称が「アーリントンC」に変わり、昨年よりNHKマイルCのトライアルレースに位置付けられました。

このレースは、ニュージ―ランドTや桜花賞から中1週で行われるため、メンバーが集うのかを不安視する声もありました。昨年こそ、それを払拭するかのように、ハイレベルの朝日杯フューチュリティSで3着のタワーオブロンドンや毎日杯の3着馬インディチャンプ、さらにこぶし賞でケイアイノーディックを撃破したパクスアメリカーナや未勝利戦で5馬身差の圧勝を飾ったレッドヴェイロンなど、なかなかの強豪が集いました。

それと比べると、今年はシンザン記念の勝ち馬ヴァルディゼールこそ出走しているものの、全体的には小粒。ハイレベルなファルコンS上位馬は、NHKマイルCに直行するようで、重賞で通用しなかった馬たちの敗者復活戦のようなレースになりました。500万下で上位の馬たちでもPP指数の能力値上位にランクインするのだから、実質はリステッド競走のようなものでしょう。

また、今回は外目の枠に指数上位馬が集い、内目の枠に指数がやや足りない馬や、ローテーションが好ましくない馬が集いました。阪神の芝コースは、先週かなり馬場が高速化し、逃げ馬の逃げ切りが決まり、距離ロスのない内々を通った馬が活躍していたことを考えると、波乱の要素満載でしょう。

今回は1番人気のフォッサマグナこそ先行馬ですが、他の人気馬は末脚を生かしたい馬たち。馬券の穴は、フォッサマグナよりも前で動ける馬と見ていますが、果たして? 今回、展開はおそらくこうなるというのは、ここで綴らないでおきます。なぜなら、フォッサマグナよりも前でレースを進める馬が、私の本命馬だからです。


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2019年04月07日

本日の見所(桜花賞)

2019年 桜花賞
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桜花賞はこれまで数々の1番人気馬が人気を裏切ってきました。2012年・ジョワードヴィーブル(6着)、2013年・クロフネサプライズ(4着)、2015年・ルージュバック(9着)、2016年・メジャーエンブレム(4着)、2017年・ソウルスターリング(3着)、2018年・ラッキーライラック(2着)。特にルージュバック、メジャーエンブレム、ソウルスターリン、ラッキーライラックは、単勝オッズ1.0倍台の断然人気馬です。

これらの共通項はというと、メジャーエンブレムを除いて、休養明けで前走の重賞を好走した馬たち。特に、休養明けでチューリップ賞を制した馬のこぶっ飛び率は半端なものではありません。ルージュバックが1番人気を裏切った年も、休養明けでチューリップ賞を制したココロノアイ(2番人気)が10着に敗れて大波乱。どのような名馬でも、休養明けで走り過ぎれば、二走ボケを起こすことを証明しました。

また、もうひとつ共通項があります。それは桜花賞本番が逃げ馬不在でスローペースだった年。ルージュバックが9着に敗れた2015年もレッツゴードンキが逃げ切りを決めたように、超スローペース。ルージュバックが二走ボケにより、本調子ではなかったことも確かですが、後方の外から追い上げて行く形となったのも致命的でした。

さらに、メジャーエンブレムが敗れた2016年も、馬群の凝縮で包まれてしまったように、スローペースでした。つまり、スローペースだと外枠の馬は、馬群の凝縮で内に入れる機会がほどんどないので不利。しかし、内枠の馬もスピードに乗せられないので不利です。また、スローペースになった場合、レッツゴードンキのように、前からの押し切りが決まることが多いですが、ジュエラーのように、思い切って後方から最短距離に近いところを回り、スピードに乗せて直線一気に賭ける馬も通用する場合があります。

今年は、逃げ馬不在。そのような状況の中でエールヴォアが逃げ宣言していますが、この馬のスピードでは逃げられない可能性もあります。しかし、エールヴォアの逃げ宣言と、グランアレグリアと同厩のレイデオロが先週のドバイシーマクラシックで逃げて大失態したことにより、当初は「スピードを生かすレースをして、期待に応えたい」とコメントしていたグランアレグリア陣営も、折り合う方向に気持ちが変わってきているよう。

しかし、それでもスピードの違いと折り合い難の気性により、グランアレグリアが逃げる可能性もあるでしょう。グランアレグリアはこれまで逃げたことがないだけに、逃げた場合、どこまでやれるかは未知数ですが、スローペースでも逃げて目標にされるのは楽なことではありません。それに私自身は、新馬戦の内容から後半型の馬のような気がしています。

確かにグランアレグリアは、牡馬相手の重賞で勝ち負けしてきたように、ここでは能力が一枚上。スローペースの展開を味方に逃げ切っても何ら不思議ありませんが、前記したように、本質が差し馬だった場合には、レイデオロのように凡走する危険性もあります。しかし、スローペースである以上、先行勢が楽な競馬ができるのは確か。桜花賞は、前々からの押し切りに期待します。
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2019年04月06日

本日の見所(阪神牝馬Sなど)

2019年 ニュージーランドT 阪神牝馬S
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●ニュージーランドT

今年からアーリントンCの施行がニュージーランドTの翌週になったことで、例年このレースに出走していたファルコンS組が不出走。これまでより非常に能力差が大きくなりました。今後もこのような現象が見られるようになるかもしれません。

また、ニュージーランドTが行われる中山芝1600mは、高低差5.3mの最高地点からスタートして、3〜4コーナーに向かって約4.5m下って行くコース。しかし、最初の2コーナーまでの距離が約240mと非常に短く、スタートからスピードに乗せると、特に外枠の馬は2コーナーで外に大きく膨らむことになるので、序盤のペースは上がりません。

ただし、その分、後続勢が中山の最後の短い直線を意識して、向こう上面から動いて位置を上げてくるので、緩みないペースが生まれる場合が生まれやすい傾向。そこで逃げ馬同士が競り合うと、レースがオーバーペースになって、差し馬が上位を独占することも少なくありませんが今回は、何が何ても逃げたい馬が不在という状況下、

普通に出せばホープフルサインがハナですが、同馬は2Fの距離延長を意識して、前に馬を置いてレースをする可能性も十分。内からゲートの良いワイドファラオがひとまず出して、メイショウショウブが番手の外。外枠のコスモカレンドゥラは、内から他馬が逃げなければハナへ行くという流動的な展開が予想されます。極端にペースが上がることがない一方、この時期の3歳牡馬の体力とコース形態から、極端なスローペースもなく、平均ペースくらいが決着する可能性が高いでしょう。

ある程度レースが流れることで、折り合いに課題のある馬でもレースをしやすくなりますから、より能力どおりで決着する可能性が高まったと言えます。PP指数の能力値の上位馬重視で予想を組み立てたいです。


●阪神牝馬S

阪神牝馬Sはかつては芝1400mで行われていましたが、2016年度よりヴィクトリアマイルと同距離の芝1600mで行われるようになりました。これによりメンバーレベルがアップ。前走・有馬記念5着からこのレースを制したミッキークイーンのように、中距離路線馬が多く参戦し、また、それらの活躍が目立っています。

しかし、ほとんどの中距離路線馬は、マイル戦では楽に逃げ、先行するスピードがないので、芝1400m時代から一転してレースがスローペース化。重馬場で行われた一昨年こそ前が崩れているものの、2016年、2017年ともに逃げ馬の逃げ切りが決まっています。ただし、桜花賞と同舞台である阪神マイルは、最初の3コーナーまでのストレートが約444mと長く、逃げ馬の出方次第ではハイペースにも転がる要素があります。

今回逃げたいのは、逃げなければ持ち味が最大限に生かせないミッキーチャームですが、マイル戦で普通に出すとダイアナヘイローがハナを主張する可能性も十分あります。ラッキーライラックも前走の中山記念同様に2列目と狙いたい馬。特に4番枠の今回は2列目ポケットを狙ってくるでしょう。ミッキーチャームが無理目にでもハナを奪うのか、それともA列目に控えるのかはともかく、実績上位馬が逃げ、先行型となると、レースがハイペースに転がる可能性もあります。

これらを考慮すると、前へ行く馬たちは実績馬ではありますが、本命は避けたいところです。ペースが上がる可能性も加味して、展開がどっちに転がっても上位争いに加わって来れる馬を人気薄を本命にしたいです。死角を抱えた馬が上位人気に支持されているだけに、馬券としては面白そうです。
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2019年03月31日

本日の見所(大阪杯)

2019年 大阪杯
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G1に昇格して今年で3年目。かつての大阪杯は、天皇賞(春)の前哨戦のひとつでしたが、G1になって賞金も約2倍にアップ。天皇賞(春)では距離が長いという馬には、当然、ここが本番になります。

しかし、ここから始動する馬は、さすがにここが本番ではないでしょう。一昨年のキタサンブラックは、能力が抜きんでていたので始動戦でも優勝しましたが、それでもステファノスに0.1秒差まで詰め寄られました。キタサンブラックとしては凡走のPP指数で1着。

つまり、昨秋のジャパンCの2着馬キセキや有馬記念の覇者ブラストワンピース、天皇賞(秋)2着馬サングレザーなどの休養明けの馬のほうが実績上位ですが、キタサンブラックほど能力が抜きんでておらず、危ういということ。この辺りに波乱の可能性を見出したいです。

また、大阪杯が行われる阪神芝2000mは、スタートしてから最初の1コーナーまでの距離は325mと短いため、内枠有利の傾向。特に大阪杯は先週までAコース→Bコースに変わるため、なおさら内枠が有利になります。昨日は馬場悪化の影響で内枠の優位性があまりありませんでしたが、馬場が回復すれば、内枠の優位性が出てくるでしょう。

さらに阪神芝2000mは、スタート直後に上り坂があるため、あまりペースが速くならないのがポイント。逃げ馬不在で先行馬に武豊騎手、ルメール騎手など、目標となる騎手がいなかった昨年は、5F通過が61秒1の異常なスローペースが発生したほどです。

昨年は異例中の異例にせよ、上がりの速いレースになることが多いために、前が意外とがんばれるし、外枠の馬は逃げるか、早め先頭を狙って行かないと距離損の大きい競馬になってしまうことを視野に入れて予想を組み立てたいです。そうなると超人気薄を本命馬にせざるを得なくなるのですが…果たして結果は?
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2019年03月24日

本日の見所(高松宮記念など)

2019年 マーチS、高松宮記念
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●マーチS

昨年のこのレースで大本命馬のハイランドピークがスタートで躓いてぶっ飛んだように、「1番人気は勝てない」というジンクスを持つマーチS。2009年には2000年のタマモストロング以来、1番人気のエルポワールシチーが優勝しましたが、それ以降は全く勝てていません。3年前に1番人気のバスタータイプが連対を死守しましたが、これも久しぶりの出来事でした。

なぜ、マーチSでは1番人気が勝てないのかというと、理由はいたって簡単! この時期は地方では名古屋大賞典、中央ではアンタレスSやオープンの総武S、仁川Sが行われ、有力馬を所有する陣営はハンデ戦のこのレースよりも、前記のレースを目標に使うことが多いからです。

マーチSはG3でありながら「総武Sや仁川Sを使った後で、おつりがあれば出走」「ハンデが軽いから出走」「実績馬でハンデ重いけど、始動戦だから、まあ、いっかぁ〜」という具合に、流動的に使ってくることが多いから荒れるのです。

そして多くの場合、総武Sや仁川Sの勝ち馬が1番人気に支持されますが、ほとんどが中途半端な着順で終わります。前走の総武Sや仁川Sを勝利した馬で、ここも優勝した馬となると最近は、2007年のクワイエットデイと昨年のセンチュリオンくらい。(前記2頭は後の重賞でも通用) もちろん、今回が始動戦でハンデが重い実績馬が1番人気に支持されることもありますが、陣営のやる気があまりないため、太め残りなどの理由で馬群に沈みます。

また、2009年に優勝したエルポワールシチーも、同年の平安S・2着、フェブラリーS・4着の実績馬でありながら、そこまで速いラップを刻んだわけでもないのに、ラスト1Fで急失速。ダイショウジェット、サトノコクオー、トーセンアーチャーなどに0.2秒差まで追い詰められるギリギリセーフの勝ち方でした。これは前走のフェブラリーSが大目標だったことと、トップハンデ57.5sが影響したものでしょう。

今年は、重賞ウイナーや上位馬、オープン特別連勝馬、条件戦の連勝馬の参戦で、総武Sの勝ち馬は人気にすらならない例年以上にメンバー質の高い一戦。今年こそは、1番人気馬が人気に応えることができるのでしょうか? 現時点では、前走の佐賀記念でハイペースで逃げて大敗の3着だったテーオーエナジーが1番人気ですが、果たして?


●高松宮記念

高松宮記念が行われる中京芝1200mの舞台は、スタートして120mほど緩やかに坂を上って、そこから4コーナー過ぎまで坂を下って行くコース。さらに最初の3コーナーまでの距離が約315mと短いため、競走馬がもっとも加速がつく前半2F目の10秒台のところで3コーナーに突入することになります。

ここで速い脚を使わせてしまうと、性能のいい馬ほど減速するのが難しく、2016年のように前半2F目で10秒1まで速くなると、10秒1-10秒9-10秒8というように、ペースが上がるしかなくなってしまいます。つまり、中京芝1200mの理想的な騎乗は、2F目の3コーナーで脚を使わせないことであり、レース前半、内で脚をタメられれば理想的です。

また、外枠の逃げ、先行馬は、本来の脚質にこだわって騎乗すると、3コーナーで速い脚を使わせることになるので不利になります。当然、内枠の逃げ、先行馬も外から被されないように抵抗して行くために、概要としては外枠に、逃げ、先行馬がいればいるほどオーバーペースが発生しやすくなるのです。

2016年は、逃げ馬のローレルベローチェやハクサンムーンが外枠だったために、内枠のミッキーアイルらが抵抗して、オーバーペースが発生しました。昨年も外目からハナを主張するダイアナヘイローに内からセイウンコウセイらが抵抗したため、オーバーペースが発生しています。

今年は、前走のオーシャンSで前半3F32秒3で通過したモズスーパーフレアが外枠。この馬に抵抗して行けるだけのスピードがあるのは、ラブカンプーくらいですが、前走では内から抵抗したからこそ、オーバーペースに巻き込まれる形となり、大差シンガリ負けを喫しました。

逆にナックビーナスは、ラブカンプーが抵抗してくれたからこそ、一歩引く形で、展開を考えた場合のいい位置を取ることができたために、2着好走へと繋がりました。こうなると今回は、ラブカンプーが消極的になりがちですが……今回もフェブラリーSのインディのようになるのでしょうか?
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2019年03月17日

本日の見所(阪神大賞典など)

2019年 スプリングS、阪神大賞典
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●スプリングS

過去10年の皐月賞馬10頭のうち、7頭が皐月賞トライアル使っていなかった馬たち。近年は2016年の皐月賞馬ディーマジェスティのように共同通信杯から直行するか、2017年の皐月賞馬アルアインのように、毎日杯など、格下馬が相手の重賞で本賞金を加算するなど、とにかく前哨戦を使わないことがトレンド。

しかし、過去10年の皐月賞馬の残る3頭は、スプリングSで連対していた馬たちという衝撃の事実。その中にはこのレースから快進撃が始まった2011年のオルフェーヴルのような馬もいます。(ただし、この年は阪神開催) かつてはトライアルレースの中では弥生賞が優勢でしたが、近年はスプリングSのほうが優勢になって来ているだけに、今年もそのような馬がいるか要注目でしょう。

また、このレースは、昨日のフラワーCと同距離コースでありながら、逃げ切りが決まりづらいのがポイント。まだ体力のない3歳牝馬同士の対決は、2コーナーの急坂の下り(3.5〜4F目)をゆっくり下るためにスローペースが発生しがちですが、3歳牡馬の対決は2コーナーの急坂の下りで、ほとんど減速しません。

過去10年でフラワーCのようなラップ構成になったのは、アンライバルドが制した2008年と、キタサンブラックが制した2015年だけ。つまり、レースが淀みなく流れて、差し馬が浮上しやすいということ。

今年は「自分でレースを作る」とコメントしているコスモカレンドゥラがハナを主張すると見ていますが、ヒシイグアスもハナを主張するかどうかで展開がガラリと変わってくるはず。仮に折り合ったとしてもカラテ、フィデリオグリーン、ロジャーバローズなど、けっこう先行馬が揃っているだけに、平均ペースにはなるでしょう。前から押し切れないこともないですが、能力がないと厳しいでしょう。差し馬中心で馬券を組み立てたいです。


●阪神大賞典

2年前に大阪杯がG1に格上げされて以来、天皇賞(春)のステップレースとして一本化。昨年このレースを制したレインボーラインが天皇賞(春)を制したように、近年は特に天皇賞(春)に繋がるレースとなっています。一昨年もこのレースの勝ち馬サトノダイヤモンドと2着シュヴァルグランが、天皇賞(春)で3着、2着です。

また、長距離戦はほとんどフロックが利きません。実際に過去の優勝馬を見ても、ほぼ能力どおりに決まっています。長距離の場合、一速から二速、二速から三速と徐々にギアをあげていく必要があり、一速から急に五速、六速まであげるような馬は、通用しないから。前半、中盤で一速、二速で走っていたら、2度目の3コーナーで絶望的な位置になります。

さらに、レインボーラインには菊花賞2着の実績が、サトノダイヤモンドには菊花賞勝ちの実績が、シュヴァルグランには前年の阪神大賞典勝ち&天皇賞(春)の実績があったように、芝3000m以上で連対実績がないと勝ち負けしていない傾向があるのも事実。スローペースだとそこまで距離適性は問われませんが、それほど緩まなければ、より長距離適性が重要となってきます。

今年は、サイモンラムセス、ロードヴァンドール、ヴォージュ、ステイインシアトルと逃げ馬候補が揃いました。しかし、どれもハイペースにはしたくないタイプ。ただ、あまりに遅いとアドマイヤエイカンやシャケトラがなどが前に競り掛けに行く可能性が高いだけに、結局、昨年くらいの平均ペースが濃厚。やはり距離適性重視で予想を組み立てたいです。
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2019年03月16日

今週の見所(ファルコンSなど)

2019年 フラワーC、ファルコンS
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●フラワーC

今開催は中山芝1800mで中山記念、中山牝馬Sが行われ、フラワーC、スプリングSと重賞が行われます。前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念、中山牝馬S、スプリングS、フラワーCであることは先週の『見所』でお伝えしました。

古馬トップクラスが集う中山記念は、ほとんどの馬が2コーナーの急坂の下り(3.5〜4F目)で減速させないため(序盤が極端なスローペースだと、この地点で勢いに乗せる場合もある)、道悪にでもならない限り、向こう上面で大きくペースが緩むことはほどんどありません。それゆえに最初の1コーナーまでの距離が短く、前半で急坂を上るコースながら、前が潰れることもしばしばあります。

しかし、まだ体力のない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、騎手が2コーナーの急坂をゆっくり下ることを意識するので、向こう上面でペースが上がらず、しばしば前残りが発生します。4年前はアルビアーノの逃げ切りが決まり、3年前はエンジェルフェイスの逃げ切りが決まり、昨年は7番人気のドロウアカードが逃げて3着に粘りました。

実際に中山記念に近いラップ構成になったのは、2008年のブラックエンブレムまで遡らないとありません。この年は逃げ馬不在で、1番枠から押し出されるようにして逃げたのは、1番人気馬ブラックエンブレム。本来、逃げ馬ではないブラックエンブレムが逃げたために、前半3Fのペースは過去10年でワーストタイムの37秒1。

前半3F目で13秒0まで緩んだだめに、外枠のスペルバインドが坂の下りで折り合いを欠いて向こう上面で捲る形。ブラックエンブレムはそれに応戦してペースを引き上げたために、中盤が速く、ラスト1Fで12秒3まで失速しました。この失速によって、500万下勝ちの実績もなかった8番人気の追い込み馬レッドアゲートがブラックエンブレムにアタマ差まで迫る結果。

ブラックエンブレムが強かったために何とか逃げ切りましたが、実際は、差し、追い込み型が有利の流れでした。つまり、前半ペースが遅くとも中緩みせずに、差し、追い込みが決まってしまうことがよくあるのがこのコースの恐ろしさであり、面白さでもあります。

さて、今年はどうか? 逃げなければ持ち味が生きないジョディ―が逃げて、内から折り合う競馬もできるコントラチェックが2番手といったところか。外から相手の出方を窺いながらルタンブルやレオンドーロなども先行する形ですが、やはり例年のフラワーCの流れ(前半4F49秒前後)になるのではないでしょうか。あとは、雨の影響がどれくらいあるかですが、先行馬主体に馬券を組み立てたいです。


●ファルコンS

中京競馬場が新装オープンし、ファルコンSが芝1400mで行われるようになって今年で7年目。過去7年の逃げ馬の着順はというと、2012年エクセルシオール・17着、2013年カシノランナウェイ・14着、2014年ネロ・8着、2015年セカンドテーブル・9着、2016年ミスキララ・13着、2017年レジーナフォルテ、2018年モズスーパーフレア・5着とことごとく馬群に沈んでいます。(全て16〜18頭立て)

過去7年の前半3F-後半3Fのレースラップは、2012年・34秒8-36秒8、2013年・34秒9-35秒5、2014年・33秒0秒-36秒3、2015年・34秒4-36秒9、2016年33秒3−3F39秒7(極悪馬場)、2017年・34秒0-35秒3、2018年・34秒9-35秒5。中京はビックアーサーが優勝した2016年の高松宮記念より以前は、かなり時計の掛かる馬場状態でしたが、それ以降もハイペース。平均ペースで決着したのは、昨年くらいです。

つまり、ファルコンSは、全体的な傾向として、逃げ、先行型が苦戦の傾向のレース。その一番の理由は、中京芝1400mという舞台が、スタートして約120mほど坂を上って、そこから4コーナー過ぎまで一気に坂を下って行くコースだからでしょう。近年は馬場高速化によって、極端なハイペースではありませんが、ハイペースになりやすい舞台設定であることは確か。

また、この時期の3歳馬は、レース経験を重ねたことで体力もついている時期。この先、スプリント路線に行くのか、マイル路線に行くのかも視野に入れて、逃げ、先行馬が行けるだけ、行かせるようなレースをさせるのも、このレースでハイペースが発生しやすい理由でしょう。

ただし、今年は、過去7年と比べて明らかに逃げ、先行型が手薄。ききょうSを逃げ切り勝ちしたイッツクールは、前走マーガレットSで折り合って2着と結果を出したことで、外枠の今回は逃げない可能性が高いでしょう。実際に陣営も控えるコメントを出しています。そうなると内枠のスタークォーツが逃げる可能性が濃厚。今年は平均ペースの想定で予想を組み立てたいです。


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posted by 山崎エリカ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所