2016年09月02日

今週の見所(札幌2歳S)

2016年 札幌2歳S
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毎度のように書いていますが、この時期の2歳戦はキャリアが豊富な馬が優勢です。競走馬はデビューしてから5戦目くらいまでは成長曲線を描く傾向があり、経験する度にパフォーマンスを上昇させていくものだからです。

例えば、先週の新潟2歳Sの2着馬オーバースペック。今年の新潟2歳Sは、前半4F48秒5(例年は47秒台)のかなりのスローペースでしたが、ラスト2Fから1頭だけ違う脚色で伸びて勝ち馬ヴゼットジョリーに迫りました。しかし、新馬戦であそこまでの末脚が使えていたわけではありません。

新馬戦ではラスト2F目のほんの一瞬しか使えなかった切れ味が、レース経験を積むことで体力がついて、ラスト2F目から最後までいい脚が持続させられるようになりました。もちろん、PP指数もデビュー初戦よりも2戦目の未勝利戦、デビュー2戦目の未勝利戦よりも新潟2歳Sというように上積みを見せています。

確かに新潟2歳Sの勝ち馬ヴゼットジョリーように、1戦1勝馬でも通用することがありますが、そういう馬はハープスターやロードクエストなど、翌年の3歳G1戦線でも上位の活躍ができるような素質馬ばかり。また、相手が弱くて1戦1勝馬が勝つ場合もありますが、それでもキャリア2戦目で重賞で通用する馬というのは、将来はそれなりの活躍が見せられるでしょう。

さて、今年の札幌2歳Sは、函館芝1800mの新馬戦をレコードライムで圧勝したタガノアシュラの1番人気が濃厚。新馬戦で2着に降したサトノアリシュラがコスモス賞を勝利したことや、武豊騎手がファーストコンタクトで惚れ込んだなどと報道されていることからも、断然の1番人気に支持される可能性があります。

しかし、新馬戦を逃げて圧勝したパターンでは、一昨年の札幌2歳Sでミッキーユニバースが断然の1番人気に支持されて、ぶっ飛んだことがありましたが…。確かに最速の上りを他馬に譲らなかったという意味ではタガノアシュラのほうがいい内容ですけども、札幌2歳Sを逃げて勝つのはスローペースであったとしても体力のない2歳馬には厳しいし、折り合いがつかない可能性もあるもの。

タガノアシュラは、新馬戦でコントロールは効いていたので、気性難タイプの逃げ馬ではないと見ていますが、そもそもここでは能力的に抜けた存在でないというのもネックで…まあ、連下の1頭というところでしょうか。レベルが異常に低かった昨年はともかく、札幌2歳Sの上位馬は、翌年のG1戦線に名を連ねることが多いので毎年とても楽しみです。
posted by 山崎エリカ at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常を語る
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