2018年02月24日

明日の見所(中山記念など)

2018年 阪急杯 中山記念
____________

先週の東京ダートは、東京とは思えないほど時計を要していましたが、急に馬場が高速化した2016年の高松宮記念の時みたいに、JRA批判をする競馬評論家さんが現れなかったのが不思議。良馬場発表の先週と比べても2秒近くは時計を要しており、テイエムジンソクでも上がり3F39秒台まで失速して当然のダートでしたけでども…なぜ、あんなに時計が掛かったのかが謎すぎます。


●阪急杯

阪急杯は、本番・高松宮記念に繋がりやすいレース。近年ではロードカナロアやコパノリチャードなどがこのレースを勝って、高松宮記念も優勝しています。一昨年もこのレースを逃げ切り勝ちしたミッキーアイルが、次走の高松記念では2着と好走しました。

しかし、本番に繋がっているのは、このレースを逃げ、先行して連対した馬がほとんど。このレースを差して勝った3年前のダイワマッジョーレや昨年のトーキングドラムは、高松宮記念ではドボンしています。

このメカニズムは至って簡単! 阪急杯が行われる阪神芝1400mは、スタートしてすぐ最初の3コーナーの阪神芝1200mよりも最初のストレートが1F分長く、前半が平坦〜下り坂のために、ペースが上がりやすいからです。これは暮れの阪神Cとも傾向が同じで、今回出走予定のアポロノシンザンの近走成績を見れば一目瞭然。また、今年は昨年暮れ同様に超高速馬場ですが、例年はこの時期の阪神は、開幕週でもある程度、時計を要していることが多いのもポイントでしょう。

つまり、阪急杯は、差し馬有利の流れになりやすいということ。過去10年を振り返っても、10年とも前傾ラップ。もっともペースに緩みが生じた2008年でも、前半3F34秒7-後半3F34秒6で決着しています。ゆえにこのレースを不利な逃げ、先行策で連対した馬たちは、高松宮記念へと繋がり、有利な差しで連対した馬たちは、相手強化の高松宮記念では通用しないことが多いのです。

今年、このレースで勝ち負けするのは、逃げ、先行馬か? それとも差し馬か? 本番を占う意味でとても楽しみなレースとなりました。さて、私が期待するのは、どちらかというと高松宮記念には繋がらない阪急杯のパターン。アポロノシンザンか、決してペースが厳しかったとはいえないシルクロードSで大敗したダイアナヘイローが逃げる展開ならば、おそらくおそらくそうなるでしょう。


●中山記念

中山記念は、昨年からG1に格付けされた大阪杯への前哨戦ですが、ドバイ国際競走やQエリザベス2世Cの前哨戦としても大切な役割を果たします。中山記念がこの時期に行われていなければ、ジャスタウェイやリアルスティール、そして昨年のヴィブロスのドバイなどのドバイでの快挙、ネオエアリズムの香港での快挙がなかったかも〜と言っても過言ではないでしょう。

なぜなら、中山記念が行われる中山芝1800mは、タフなコースだからです。中山芝1800mは最初の1コーナーまでの距離が短く、スタートしてすぐに急坂を上がっていくコースのために、前半ペース事態は上がらずにスローペース。しかし、上級条件となると中緩みしないのがポイント。

重賞のメンバーともなると、向こう上面の下り坂でスピードに乗せて、動いて行くことがほとんど。高速馬場ならば、坂を下った辺りの5F目から1F11秒台の脚が問われることも少なくありません。つまり、5F目から1F11秒台の脚を使っても最後までバテない持久力がなければ、勝ち負けに持ち込めないということ。

競走馬の前哨戦は、「心肺機能を鍛えて疲れを残さない」ことがポイントなので、中山記念は実にその条件を満たしていると言えます。休養によって失われたスタミナを、このレースで先行することで補うことが出来るのです。逆に言うと、かなり強くなければ休養明けでは厳しいものがあるでしょう。

実際に過去10年でこのレースを休養明けで連対しているのは、2009年のカンパニー(1着)、2011年のキャプテントゥーレ(2着)、2014年ジャスタウェイ(1着)、2015年のヌーヴォレコルト(1着)、2016年ドゥラメンテ(1着)、2017年ネオエアリズム(1着)。G1勝ちの実績がある馬と、その後のG1馬ばかりです。

しかも、今年は少頭数ながら逃げて好指数を叩き出して来た馬が集い、さらにマルターズアポジーのレースメイクとなると、緩みないペースで流れる可能性大。しかし、最後の直線が短い中山では、よほどの道悪にでもならない限り、後方一気は決まらないのも事実。マルターズアポジーも昨年の小倉大賞典を緩みないペースで逃げ切っている強い馬ではありますが、逃げ馬が休養明けで逃げ切るのは容易ではないこと。前半で脚をタメて、向こう上面で動いて行ける馬を本命にしたいところです。
posted by 山崎エリカ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所