2017年11月11日

本日の見所(デイリー杯2歳Sなど)

2017年 武蔵野S、デイリー杯2歳S
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●武蔵野S

チャンピオンズCの前哨戦、武蔵野Sが行われる東京ダ1600mは、差し馬有利の舞台です。2コーナー奥の芝からスタートするため、スピードがある馬ほど加速がつく上に、最初の3コーナーまで約640mと長いので、逃げ馬は3-4コーナーまで息を入れられません。

例年の武蔵野Sならば、前半4F46秒台前半だと、まず、差し、追い込みが決まるし、そのペースで逃げ、先行策から粘れたならばその馬はG1級。一昨年のこのレースを前半4F46秒1のペースで先行策から粘った、2着タガノトーネール、3着モーニンは相当に強いと思ったのですが、3着モーニンは昨年フェブラリーSの覇者となり、タガノトーネールは昨年のこのレースを優勝した後、お星さまになりました。

昨年のこのレースのタガノトーネールは、重馬場で前半4F46秒6とペースはそこまで上がらなかったけれど、内枠のドリームキラリを行かせて番手から。3-4コーナーで息を入れたくなるところを我慢してドリームキラリに並びかけて、4コーナー先頭から押し切った内容がけっこう強くて、当然、指数も十分。今年のフェブラリーSで狙いたいと思っていただけに、宝物を失ってしまった気分です。

さて、今年はというと、確たる逃げ馬不在。スタートが速いほうではありませんが、外枠のほうが芝の部分を長く走れるためにモーニンが逃げるか、内枠からアキトクレッセントやサンライズソアが逃げるかといったところ。

モーニンの場合は、揉まれ弱いから逃げているところがあるので、外枠の今回は無理させない可能性もあります。しかし、前に競り掛けて行く候補馬がブラゾンドゥリス、ピエネロと手薄なので、前半4F46秒台前半までペースが上がるようには感じません。

逆に逃げ馬の不在よって、逃げ、先行馬にもチャンスが転がって来ました。しかし、今回と同じ東京ダ1600mののユニコーンSやフェブラリーSでも前が失速している年がとても多いように、前半4F47秒台まで遅くならないと逃げ、先行馬が楽ではないもの。

武蔵野Sの過去10年でも前半4F47秒以上ペースが遅かったことが3度ありますが、その3年はジャパンCダート(現チャンピオンズC)が阪神ダ1800mへと舞台を移し、それに伴って京都ダ1800mのみやこSが創設された2010年から2012年の3年間。

当初、陣営は、同じ距離を経験させておいたほうが有利と考えたようで、その頃は、そいういうコメントをやたらと目にしました。しかし、後にそれが意味をなさない行為と理解したようで、その後は武蔵野Sのレベルが上昇しています。

2010-2012年は、上がり馬対決の凡戦でしたので、そこまで遅くなっただけ。G1上位馬や重賞ウイナーが出走する今回で、そこまでペースが落ちるようには感じません。そこまで緩み切る前に、どの馬かが早め先頭を狙ってくるでしょう。よって、差し馬を本命にするのがべストのはず。


●デイリー杯2歳S

朝日杯フューチュリティSの前哨戦となるデイリー杯2歳S。このレースが行われる京都芝外1600mは、脚質による大きな有利不利がないのが特徴。このコースは、2コーナー奥のポケットからのスタートになるので、最初の3コーナーまでの距離が約712mと長いく、逃げ、先行馬が不利のように感じるかもしれません。

しかし、前半3F目くらいから徐々に坂を上って行くため、そこまで前半ペースが上がり切らず、平均ペースくらいで収まることがしばしば。ペースが上がり切らないので、逃げ、先行馬でも残れるという構成になっています。波乱模様の安田記念に対して、マイルCSが本命サイドの決着になることが多いのも、このためでしょう。

ただし、デイリー杯2歳Sは、まだ体力がついてない2歳馬同士の対決。体力のついていない馬がある程度行き切ったとしても、ハイペースには容易に持ち込めません。例えるなら、軽自動車でぶっ飛ばしているようなものです。

それに逃げ、先行馬に騎乗する騎手の意識として、3歳になるとある程度行かせてみようとするのですが、2歳馬だと無理させたくないので、抑え気味に行こうとします。素質馬ならば、折り合いを教えたいというのもあるでしょう。つまり、2歳戦であるうちは、逃げ、先行馬が不利なコースだったとしても、それらから馬券を買う作戦もありです。

問題は、年明けの3歳戦です。ある程度行かせた結果が…失速、大失速という荒れ方をします。そこで落ちこぼれなかった馬が、昨年のこのレースの2着馬ボンネルヴィーソみたいに、重賞やG1でも活躍できるのです。まあ、多くの馬は落ちこぼれますけれども、そういう馬でもここで狙えないこともないということです。逆に差し、追い込み馬を狙うのであれば、将来性がある馬でないと厳しいでしょう。

一昨年のエアスピネルのように、将来性のある馬(新馬戦を高指数勝ちした馬)が先行馬であれば理想ですが、そういう馬は滅多に出走してきません。狙い方は、大きく分けて2パターン。やや能力の足りない逃げ、先行馬を狙うか、今回で差す型になる素質馬を狙うか…

ちなみに今回1番人気のフロンティアは、新馬戦、新潟2歳Sともに、超絶スローペースを逃げ、番手でレースを進めて優勝した馬。ペースが上がった場合に、落ちこぼれる可能性も秘めている馬です。新潟2歳Sの優勝馬がペースが上がって全く対応できないということもないはずですが、過信も禁物。それよりも前走の新潟2歳Sがけっこうハイレベルでしたので、そこを激走した直後になるのが、余力の面でマイナス。

さらに先週の京都は、直線で外に出していないと苦戦していたので、2番枠が不安。先週の日曜日の長岡京Sで、対抗にした1番枠のサロニカも直線で外に出そうとしたものの、内に閉じ込められて6着まで失速していることを考えると、今回、最悪な枠番を引いたとも言えるでしょう。私の印は頑張って○、▲でもいいかなぁ〜と考えています。
posted by 山崎エリカ at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所