2017年10月08日

本日の見所(毎日王冠)

2017年 毎日王冠
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天皇賞(秋)の前哨戦の毎日王冠は、東京芝1800m戦で行われるもっとも格が高いレース。1-2コーナーの間にあるポケット地点からスタートして、緩やかにカーブしながら向正面に合流していくコースで、東京芝1600m同様に前半から坂を下って行きます。

原則として、下り坂スタートのコースでは逃げ馬が加速がつくのでハイペースになりやすいのですが、このコースはスタートしてすぐ(2F目)に緩やかにカーブを曲がるため、かなりの確率で序盤スローペースが発生するのがポイント。コース形態上、シルポートのような玉砕逃げ馬が、よっぽど前半から気合いをつけて行かない限りは、まず、ペースが上がりません。

毎日王冠の過去10年を見ても、それこそシルポートが逃げた2012年や、同じくゴリゴリ系の逃げ馬コンゴウリキシオーが逃げた2007年以外は、スローペース〜平均ペース。それも過去10年中5回も超絶スローペースが発生しています。

しかし、ただのスローペースで終わらせないのが、さすがは一線級が集う毎日王冠。逃げ馬が4コーナー手前からスパートしいくので、ラスト3F目に10秒台後半から11秒前半のレース最速ラップが刻まれることがほとんど。ほとんどどころか、過去10年でそうならなかった年は、前半でぶっ飛ばして後半で再加速する余力がないシルポートが逃げた年くらい。

玉砕型の逃げ馬がいなければ、まず、前半スローペースです。よく「府中の千八展開いらず」と言いますが、展開がいらないというよりは、ワンパターンなほど「前半スローの再加速戦」となり、弱い馬は4コーナーのペースアップで脱落するために、あまり展開を考えなくてもOKなのです。

ただ、4コーナーの逃げ馬の再加速に合わせて、後方勢も動いて行くので、4コーナーで外を回すと無理脚で追い上げる必要があるので不利なのも確か。それゆえに昨年のように多くの馬が4コーナーのインを突いて、前が壁になって進路を失うこともあるのが競馬の難しいところです。しかし、良馬場でスムーズならば内々を立ち回った馬が断然有利。特に毎日王冠は、開幕週で内目の馬場も良好なのでなおさらです。

また、土曜日は雨の影響を受けて、やや時計が掛かる馬場。直線の外からの伸びが目立ちました。しかし、日曜日は、馬場回復化でおそらく内々が有利になるでしょう。厄介なのは今回逃げ馬不在で、この枠の並びだとソウルスターリングが逃げる可能性もあるということ。1番ゲートの大本命馬ゆえに出していかなければ、ポケットに入り込んでしまうので、一度出して他の馬がハナを奪ってくれるのを待つ形になると見ています。

しかし、待ったところでヤングマンパワーやダイワキャグニ―がソウルスターリングのラビットのような役割を果たしてくれるでしょうか? ヤングマンパワーは2列目で立ち回りたいと考えている馬だけに、ハナへ行ってくれるかなあ? 可能性を否定しないまでも、あてにしずらいのは事実。

ソウルスターリングと同じ社台Fのダイワキャグニ―は、持久力勝負のプリンシパルSを勝利しているあたりから、逃げたら面白い馬だと思っていますが、天皇賞(秋)の前哨戦であるということを考えると、ソウルスターリングのラビットのような動きはしないのではないでしょうか。ソウルスターリングには、ラビットが用意された前哨戦チューリップ賞で、始動戦にもかかわらず好戦して、本番、桜花賞でドボンした過去があります。

つまり、何が言いたいのかというと、例えスローペースであったとしても逃げて目標にされるのは競馬では不利なこと。逃げた場合、ソウルススターリングはその不利を克服できるのかどうか? ただ、同じ逃げるにしても、開幕週の東京芝1800m戦であるという点では恵まれました。あとは力関係の問題でしょう。
posted by 山崎エリカ at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所