2017年09月03日

本日の見所(新潟記念など)

2017年 小倉2歳S、新潟記念
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●小倉2歳S

小倉2歳Sが行われる小倉芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下って行くコース。しかも、芝1200mなら息を入れたいポイントの3コーナー、4コーナーが“スピードを落とさずに回れる”ことがウリのスパイラルカーブのため、逃げ、先行馬が息を入れるスポットががありません。

小倉芝1200mのレコードタイムが1分06秒6と、他場と比べて次元が違うのは、コース形態上、逃げ、先行馬が激化せざを得ない舞台だから。スピードのある馬ほど、コーナーでスピードを落とし切れないため、上級条件ほどウルトラハイペースが発生します。

つまり、前がキレイに崩れるってこと。小倉芝1200mで行われる、最上級条件の北九州記念史上、逃げ馬の3着以内がゼロというのも、このコースの恐ろしさを物語っていますねぇぇ。言葉を選ばずに言わせてもらえば、このコースを考案した人は、頭が悪いか、性格が悪いかのどちらか。だって、強い馬ほど自滅することになるんだもの!

もちろん、小倉2歳Sも問答無用に例年、「超」のつくハイペース。ただし、こちらはまだ体力がついていない2歳馬がレースメイクすることになる2歳限定戦。古馬と比べれば、それほど速いペースにはなりません。また、永遠の1勝馬から将来のG1馬が集う舞台設定のため、2012年のベルカント(2着)のように、強ければ逃げ馬でも残れるし、先行馬でも通用します。

ただし、逃げ、先行馬が押し切るには、ワンランク上の馬であるということを念頭に入れておく必要があるでしょう。また、そこまで強くなくても、2010年のに逃げて2着入線したシゲルキョクチョウのように通用することもありますが、この場合は、今回のメンバーにおいてキャリアが豊富である必要があります。なぜ、キャリアが豊富である必要があるのかは、前回の札幌2歳Sで綴ったとおりです。


●新潟記念

新潟記念は、距離2000mでありながらワンターンコースで行われます。芝2000mでワンターンコースなのは、当然、ストレートが日本一長い新潟だけ。最初の3コーナーまでの距離は約948mもあるので、先行争いが激化することもあれば、各馬が長い直線を意識して序盤でペースが落ち着くこともあります。つまり、非常に展開に振れ幅が広く、メンバー次第ということ。

また、逃げ、先行馬が多ければハイペースになる、逃げ、先行馬が少なければスローペースになるのは展開における基本的な考え方ですが、ことストレートの長いコースの中距離以上では、それがキレイに当てはまりません。実は、ストレートの長いコースの中距離以上では、逃げ、先行馬の数よりも、逃げ馬がいるかいないかで展開が決まることが多いのです。

例えば、新潟記念の過去10年で前半5F58秒1-後半5F59秒7ともっとも前半が速い流れだった2007年は、逃げ馬が不在だった年。内枠から好スタートを切ったトリリアンカットに外枠からガッツ後藤騎手のトップガンジョーが競り掛け、3コーナーまで隊列争いがもつれました。

逆に過去10年で前半5F61秒8-後半5F57秒8ともっとも前半が遅い流れだった2009年は、逃げ馬のメイショウレガーロがある程度行き切る形で、隊列がすぐに決まりました。2010年〜2012年あたりも逃げ馬がしかりといて、ペースが落ちついています。

さて、今年は逃げ馬がいるのかというと、ウインガナドルがいます。この馬がある程度行き切ってくれれば、ペースはスローで落ち着く可能性がありますが、3歳馬で体力があまりないから〜とか、同系列のマイネルフロストのアシストのつもりで乗られると、他の先行馬が積極的に出して隊列争いがもつれる可能性も…。個人的には逃げウインガナドル、2番手マイネルフロストでペースが落ち着くと見ていますが、実は、新潟芝2000m、こと新潟記念においては、それがそれほど重要ではなかったりします(;´・ω・)。

ここまで展開に長く触れておいてこういうのも何ですが、スローペースに落ちたとしても、高速馬場で直線フラットコースの新潟では、後続勢が4コーナーでもう上がって来てしまうからです。前半でペースが落ちるほど、ラスト4F目などの速い地点からペースが上がり、能力の足りない馬は、直線で早くも脱落します。

逃げ、先行馬が前半のスローペースで流れに乗ったとしても、後半で再加速できないと勝ち負けするのは厳しいということ。つまり、新潟記念は、意外と強い馬が勝っているのです。過去10年の連対馬を見ても、PP指数の能力値上位馬や、最高値の高い馬ばかり。勢いだけの上り馬が容易に通用しないことや、軽ハンデ馬の一発が少ないのもこのためでしょう。
posted by 山崎エリカ at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所

2017年09月01日

明日の見所(札幌2歳S)

2017年 札幌2歳S
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昨年のこのレースでキャリア4戦のトラスト(5番人気)とキャリア5戦のブラックオニキス(10番人気)で決着したように、特にこの時期の2歳戦は、キャリアが豊富な馬が優勢。先週の新潟2歳Sの2着馬コーディエライト(5番人気)も、メンバー中で2番目にキャリアが豊富な馬でした。

コーディエライトのように、逃げて変わり身を見せた馬というのは逃げ限定タイプであることが多く、新潟2歳Sで逃げられなかった場合を想定すると危うくて、私は本命にすることが出来ませんでした。しかし、まんまと逃げて2着に粘られてしまいました(;´・ω・)。

確かに新潟2歳Sの勝ち馬フロンティアのように1戦1勝でも通用する馬も少なくありません。しかし、そういう馬は、この先の重賞でも通用するような素質馬ばかり。過去に1戦1勝で札幌2歳Sを勝利した馬にロジユニヴァースやレッドリヴェールなどがいますが、これらは後のダービー馬と阪神ジュベナイルFの勝ち馬です。

つまり、横一線の力関係ならば、キャリアが豊富な馬のほうが有利であること。これはデビュー2戦目よりも、デビュー3戦目、それよりもデビュー4戦目のほうが伸びシロが大きいからです。デビュー5戦目を超えてくると、それほど大きな伸びシロがありませんが、とにかくデビュー5戦目までは成長力を見せてくれます。

デビュー5戦目までに未勝利を勝ち上がれない馬の多くが、しっかり休養させて成長を促すか、条件を変えない限り、永遠に未勝利のまま終わってしまうことが多いのは、ほとんど伸びシロがないから。競馬は大いにして、新馬戦をかっこいい勝ち方をした馬が、人気の中心に支持され、一見、そちらを狙うほうが堅実で順当な予想に感じます。しかし、その実、配当妙味のない穴馬を狙っているようなもの。キャリアが豊富な能力上位馬を狙うほうが、よっぽど堅実で順当なのです。

よって、新馬戦を強烈な勝ち方をした馬がいない今年の札幌2歳Sも、堅実で順当な予想を心がけます! もっともこの先の2歳重賞で通用するかしないかは新馬戦でマークした指数の比重が大きく、新馬戦で指数「-3」をマークしたあの馬は、ギリギリ本命候補の基準を満たしていますが、低レベルの今年の新潟2歳S出走ならばともかく、なかなかのメンバーが集ったここはどうか? 不安があるので、対抗に止めることにします!
posted by 山崎エリカ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所