2016年10月01日

今週の見所(スプリンターズSなど)

シリウスS、スプリンターズS
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●シリウスS

シリウスSは、阪神ダ2000mが舞台。阪神ダ2000mはスタート地点が芝で加速がつく上に、最初の1コーナーまでの距離が約500mと長いため、先行争いが熾烈になりやすいコースです。また、上級条件になると、よっぽど単騎逃げの型でなければ、直線でリードを奪って最初の急コーナーで息を入れようとしたところで、後続勢に突かれます。たいていは2コーナー(4F目)まで息を入れられなくなるので、逃げ馬が残るのがなかなか難しいものになるのです。

2014年は、逃げ馬の出走がサトノプリンシパル唯一で、前年オーバーペースで飛ばして大差シンガリ負けした経験を生かして、直線のリードをセーブして、2コーナーでしっかりと息を入れる、逃げ馬の乗り方としては最高の乗り方をしましたが、それでも4着が精一杯でした。サトノプリンシパル自身がそこまで強くなかったのもありますが、いずれにしても強くなければ逃げ切るのは容易ではないということです。先行馬も前を突いて行くなど、深追いすると容易に粘れません。

今年のシリウスSは、1番枠のマスクゾロは内からある程度は出して行って、外からメイショウイチオシがハナを切り、その2番手にピオネロの形が濃厚。そこまでペースが上がらないとは見ていますが、先行馬が残るのも楽ではないでしょう。ただ、先行勢は後の交流重賞でも通用しそうなメンバーなので、2014年の再現のような結果になるかもしれません。先行馬でもチャンスがあるでしょう。


●スプリンターズS

スプリンターズSが行われる中山芝1200mは、外回りの坂の頂上付近からスタートして、約4.5mもの坂を下って行くコースです。スタートから約250m地点のところに最初の3コーナーがありますが、皆さんもご存知のように中山の外回りはおむすび型。コーナーが緩いため、下り坂で加速がついたまま4コーナーに突入というのが基本の乗り方。短距離戦ということもあり、へたに折り合いをつけようとはせず、ゲートを出たなりに下り坂でスピードに乗せて、そのまま行かせてしまうことが多いです。つまり、前傾ラップが基本でペースが上がりやすいコース形態ということ。

しかし、昨年のスプリンターズSでは、前半3F34秒1‐後半3F34秒0(同日の10Rの1000万下よりも0.1秒差遅い)という、おそらく史上初なのでは(?)という後傾ラップが出現。これは逃げ馬がペースコントロールしたというよりは、強い逃げ馬の不在がもたらしたもの。もっと言うと、昨年逃げたハクサンムーンはもともと出たなりなら33秒台前半、おっつけてやっと前半32秒台後半で行けるテンの遅い逃げ馬でしたが、昨年のスプリンターズSではややズブくなってしまっているそのハクサンムーンのハナを叩ける馬が存在しなかったことによる結果です。

また、スプリントの大レース、高松宮記念が行われる中京芝1200mもスプリンターズSが行われる中山芝1200mも、ハイペースになりやすいコース形態。よって、重賞で通用する馬になると、好位で立ち回れる馬に育てようとする陣営の意志も、大舞台のスローペース化を作り出す要因になっています。逃げ、先行馬はよほどの気性難ではない限り、後方を意識する競馬をさせて、差し、追い込み馬は前を意識したレースをさせます。より多くのコース、展開にも対応させるためです。

つまり、短距離G1のスローペース化は、陣営の工夫によるもの。アストンマーチャンが勝った2007年のように、極悪馬場になれば後続勢が追走に消耗して極上の切れ味が使えなくなるため、強ければ問答無用に押し切れます。しかし、馬場高速化の近年においては、スピードのある馬ほど下り坂で加速がつきすぎて最後に失速してしまうことが多いために、陣営は馬に折り合う教育を施すのでしょう。

ただし、今年のように逃げ馬や2番手にはつけたい馬が多いと、さすがに後傾ラップになることはないでしょう。逃げ、先行馬が揃って内枠に入ったので、騎手はなるべく折り合おうとしますが、それでもある程度速い流れの前傾ラップになるはず。基本的に差し馬有利のレースになると見ていますが、今回は逃げ、先行馬のほうが一枚上なので、前々から押し切る可能性も十分あります。


※上記は、下記の本より一部抜粋させて頂いております!

posted by 山崎エリカ at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週の見所